「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか?
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妄言・妄語


教科書検定についての記事が出ておりました。
許容範囲も広がり、「従来なら意見がついてもおかしくなかった」
部分もそのままだったそうです。
例えば、歴史の教科書中、わが国の植民地支配に関して
過去に問題になった閣僚発言を
「繰り返される妄言」とした表現にも、検定意見はなかったそうですね。
妄言するとは困ります。

ところでこの妄言に、新聞は「ぼうげん」と仮名を振っておりました。
今では「ボウゲン」という読み方もされるようになったようですが、
これはもちろん「モウゲン」ですね。
辞書を引くと、妄言と妄語は同じとあります。

仏教では、この妄言・妄語を大罪とし、五悪の一つとし、
五戒の一つに不妄語戒(ふもうごかい)をいれていることを皆様御存知でしょう。

私たちの守るべき戒の第一は不殺生戒(せっしょう)、
第二は不偸盗戒(ちゅうとう)、第三は不邪淫戒(じゅいん)、
不妄語戒はそれにつぐ第四にあげられている戒です。
それくらい、これを犯すと罪が重いということになります。
(第五は不飲酒戒です)

ところで妄語とは「うそ・いつわりを言う事」ですね。
殺生(ころし)偸盗(ぬすみ)邪淫(うわき)と違って、
相手に直接の実害を及ばさないようですし、
「言論の自由」などと言って平気で嘘をつく人も居るようです。


しかしよく考えてみてください。仏教ではなぜ妄語を四番目に重い大罪としているのでしょうか。
妄語によって正しい判断が阻害され、
大きく人生を狂わされてしまった人は多く居ます。

日本の歴史を正しく見ようとしない
<作られた歴史>と<繰り返される妄言>には困ったことですが
私たち個人としても、妄語しないよう精進いたしましょう。
妄語戒は前三者と違って、犯しても罪の意識が
あまり伴わないだけに、それだけシッカリ守らなければなりません。

知らない先で、相手を困らせたり道を危めてしまう
妄語の罪に気付きたいものです。



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