「暮らしの中の仏教語」
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聴衆


ベテランバスガイドの乗務する観光バスに乗った
先生方の一人から、こんなお話を聞きました。
お客様を退屈させない為か、ガイドさんはとにかく
よくシャベリ続け、時々ゲームもしてくれました。
でも先生方はしらけるばかりだったといいます。

名所を通り過ぎてからそこの説明をしたり、
話す内容も間違いだらけ。
またこんなことも・・・。
「このバスは長距離を走る為、途中で給油します。
今、メーターはエラーになったいますが
心配要りません。エラーになってもあと50キロ走ります。」

先生方は<エラーじゃなくてエンプティだろう>と
思いましたが、何も言いませんでした。
今はバスに命を預けている時だし、余計な口出しをして
旅の雰囲気を台無しにしたくなかったのでしょう。
そこで先生方が、
「私達も教室で生徒に対して、同じような思いをさせているのではないか?」
と反省したかどうか伺えませんでしたが、
話し手と聞き手ののこんな例はよくあることですね。

ところで仏教では「仏の説法を聴聞する僧衆」のことを
聴衆と申します。

仏法はよく聞かなければなりませんので、
聞くではなく聴くの字を採用しているところに
注意してください。
また聴衆に人数は関係ありません。

現今、聴衆というと、仏法以外のものを聞く人たちにも用いられ、
聴衆というより、ただ、そこに座っているだけの人も
数えているようですが、本来の聴は修行の一つでした。

話すのも修行なら、聴くのも修行であり、
これらは十法行の中に数えられておりますから
話す側も聴衆も責任のある態度で臨まなければ
なりません。


十法行とは
@経法を書持し
A供養し
B恵施し
C他の説法を聴聞し
D熟読し
E領受し
F諷誦し
G他に広く説き
Hよく考え
I修習するという十の法行です。


とにかく人の話をよく聞き、
人に話す時は正しい事を話したいものです。



広大寺 住職へのメール    koudaiji@khaki.plala.or.jp

 
 

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