「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか?
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呪文
おまじないをするときは呪文を唱えるのが普通ですね。
意味不明でも効き目のありそうな呪文を考え出す人が居ます。
「チチンプイプイ」等はその傑作の一つと言えましょう。
ところで本来の呪文は「仏の力を秘めて不思議な働きを成し
事実に変化を生じさせる真実の言葉」を申します。
呪文を唱えて魔事無いことを祈る行為を呪術と称しますが、
原始仏教はこれを禁じておりました。
バラモン教のようにならない為です。
しかしのち、高い立場からこれを行えば人を救うことになるとして、
特に密教で積極的に呪術を取り入れたのです。
インドではダラニやマントラを唱えたのですが、
呪が密教語を指すことから、中国人がこれを呪と訳して、
呪術として成立させてきた歴史もあります。
ダラニは長めの呪文、マンドラ(真言)は短めの呪文、
この二つをあわせて真言陀羅尼とし、日本へも伝えてくることに
なります。
この真言陀羅尼(しんごんだらに)は、絶大な力を秘めておりますから
呪術用呪文としては最高であり、物事を変化させることはもちろん
人を活かしたり殺したりも出来るとされてまいりました。
史上、これが一部の為政者(いせいしゃ)に利用され、のろいに
使われた事もあった為に、呪を「のろい」と読むようになってしまった事は
残念です。呪文はあくまでまじないであり、魔事を無くし幸せを招く為のもので
なくてはいけません。
今日に継承される仏事法要の導師は別名呪師(じゅつし)とも呼ばれ、
施主家の福楽を願い、亡くなった者のあの世での安楽を願う呪文を
唱えております。
導師ならずとも、そのような呪文を唱え、幸福を招いてゆきたいものですね。

難しい呪文はとにかく、
ありがとう」「すみません」という二つの呪文なら誰でも言えるでしょう。
この二つを口癖に唱えていれば、きっと幸福が訪れること間違いなしです。



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