「暮らしの中の仏教語」
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謗法

  最近、耳慣れない新しい言葉が若者の間でドンドン使われるようになりました。
いや、言葉は生き物ですから、昔から今日に至るまで常に新生し続けているのですね。
それが最近スピードアップしてるーーと言ったほうが、当たっているでしょう。
中には再生して生気を取り戻し、新しい言葉の如くに勢いよく広がって行くのもあります。

  そんな語のひとつに謗法があげられるでしょう。
「それは謗法(ホウボウ)だ」という表現を、ある漫才師がよく使っています。
ある新興宗教が頻繁に使うので、それをもじったのでしょう。
この語は実は重要な仏教語ですから、是非正しい意味を知っててほしいと思います。


  謗法(ホウボウ・禅宗ではボウホウ)は、誹謗正法の省略形で、
お釈迦様より正しく伝わってきた仏法を謗(ソシ)ることを指します。
  
  ところが最近の意味は、「正法とは似ても似つかぬ排他的な説」を批判する輩に対して、
排他的な輩側から逆襲する言葉になってしまってるようです。

  自分の宗派だけが正法であって他は邪教・邪宗であるとする態度が、
そのような使い方を生んでしまったんですね。

  お互い自分だけが正統に見え、相手が間違っているかのように見えるのは、煩悩です。
群盲模象の教えや不謗三宝戒のあることを、シッカリ思い出したいものです。 

 相手の帰依する仏・法・僧を謗りあうーーなんと情けないことでしょう。
それこそ謗法の大罪を犯しあっているのではないでしょうか。

  自分が正法なら相手も正法、全体をよくみて無理なことを言わないようにしたいものです。
正法にあわない無理を通そうとすること、これこそ本当の謗法です。



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