ひとりぼっち
「ひとりぼっちが好きだよと・・・」なんていう流行歌の歌詞がありますが、本当に一人ぼっちが好きな人なんているでしょうか。
ひとりぼっち(ひとりぽっち)とは、独り法師の転で、今日では「肉親や仲間がいなくて孤独である」ことを指します。それから更に、恋人と別れた後の寂しい感情を表すのにも使われるようになってきたと言えましょう。
本来の独り法師とはサンガ(仲間)を離れて、独りで世の中を救って歩く法師を指しました。法師とは「法を説き、善行を修め、世の軌範となって人を導く僧侶」のことですね。本来の独り法師は積極的にひとりとなるのですが、成り行きで独り法師となったら寂しいでしょう。この寂しさが強調されて、一般に、身寄りのない人、仲間のない人をひとりぼっちと表すことになったと理解されます。人は只独りでは生きられません。
今は、高齢化社会・少子化社会を迎え、独りで暮らさざるをえなくなった人が大変多くなってまいりました。子供のない夫婦が配偶者に先立たれたり、結婚しないまま年齢を重ねた子供が両親を送ったりすると、その段階で独りぼっちになってしまいますね。
独りで暮らしていると、万が一病気になっても看てくれる家族がいませんし、死んでも発見されず大変なことになっていたという例がたくさんあります。これから先は社会福祉の充実が急務でしょう。
ひとりぼっち世帯が増加するのを防がなければ、いくら社会福祉を進めても実情を改善できません。結婚して子供という子孫を残し、一方、親という先祖の世話をするという日本古来の美しい親子関係を、ぜひ、見直してほしいものです。夫婦の絆、親子の絆を大切にして、家庭をなり立たせることが「ひとりぼっち」を避ける基本ではないでしょうか。家門繁栄、子孫長久を願ってやみません。
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