「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか
バカボン・世尊
 赤塚不二夫さんの漫画に天才バカボンというキャラクターがいますね。バカボン父子の言動が私たちを楽しませてくれるというヒット漫画ですが、このバカボンは仏様と同じ名前です。
 赤塚さんがどういうつもりで名づけられたのかはともかく、バカボンを先に名乗ったのは仏様ですし、辞書を引いても「仏の異称」としてのバカボンしかありません。
 バカボンとはインド語のバカヴァットのなまった形で、簿伽梵という漢字があてられてきました。あるいはバギャボンと読み、あるいは婆加婆(ばかば)と音写したりもしたようですね。
 このようにインド語をそのまま中国の漢字で音写した語は仏陀」阿羅漢などたくさんありまして、簿伽梵もその一つといえましょう。簿伽梵を漢訳すれば世尊となります。インドでは一般に「世に尊ばれる人」をこう呼んでいたそうで、仏様もそのおひとかたということでしょうか。そういえば仏様の呼び名は他にもたくさんあります。1・如来(タターガタ)、2・応供(アルハット)、3・正偏知(サマーサンブッダ)、4・明行足、5・善逝、6・世間解、7・無上士、8・調御丈夫、9・天上師、10・仏(ブッダ)がそれですね。この十に世尊を加え、如来十号といっておりますが、まさしく仏様はいろんな名前で知られているお方と申せましょう。
 その上日本では、言語と漢訳語を使い分けしているようなところもあり、原語の仏陀とこれを略した仏(ブツ)が違うものを指したりもしますから、本当に大変です。でも元は一つです。
 世尊といえば仏様のこと、だから簿伽梵も仏さまのこと、これをバカボンと表記したことで、やはり仏様のこと、そして特にお釈迦様か阿弥陀様を指す語として受け取られてきたことを申し添えておきたいと思います。
 バカボンはバカでボンやりなどとんでもない、本当のバカボン=世尊に見習って、一歩でも二歩でもさとりに近づく努力をしたいものと念じます。



法話目次六へ

サイトトップへ































広大寺 住職へのメール    koudaiji@khaki.plala.or.jp
 
 

Copyright © 2002 koudaiji All rights reserved.
| ホーム