「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか
正道
 八正道(はっしょうどう)の話を文章にしたいと思い、ワープロを打ちました。「はっしょうどう」と打って変換キーを押しても、この字句は出てきません。次に八を別にして「しょうどう」で変換したら、全然違う字句ばかり出てきました。…そうですよね。正道(しょうどう)なんてまだ日本語として一般化されていませんもの…。
 でも「せいどう」と打って変換したら、正道の字句が一発で出てきたのです。
 そうでした。正道は仏教語としてはショウドウと読みますがセイドウという読み方で立派な「暮らしの中の仏教語」になっていたのです。正道は「正道を歩む」などと使われ、「人間として道理にかなった正しい道」のことです。
 では仏教で言う八つの正道=八正道とは何でしょう。
1・正見−縁起の道理を持って正しく見ること。
2・正思−貧・瞋・痴の三毒煩悩にさゆうされない正しい思いをすること。
3・正語−妄語、綺語、悪口、両舌という四つの口の悪業を離れること。
4・正業−殺生、盗み、邪淫という悪い行為をしないこと
5・正命−人として恥ずかしくない生活をすること。
6・正精進-正しいことに向かって努力すること。
7・正念−正しく思慮深い心を保つこと。
8・正定−心を正しく静めて心の統一を図ること。
がそれです。
 この八正道は悟りへの正しい道に他なりません。この八つを実践し、正しく歩めば、知慧の光が発生します。その光は、苦しみ悩むくらい世界から自分を救い出すのみならず、自分が接する人々をも明るく照らすことでしょう。知慧の光の備わった人は、自分が幸せになり、人を幸せにし、明るい人生を歩めること必定です。
 そしてこれこそ、文字通り「正道を歩む」ことと言えましょう。正道にはそんな深い教えが含まれていることを是非覚えておいてほしいものです。




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