「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか
七曜・曜日
 「今日は何曜日だろう。」私達はいつもそんな風に曜日を確かめながら暮らしておりますね。曜日を定めて七日間を一週とする習慣は日本ではいつ頃から始まったのでしょうか。
 きっと明治時代に取り入れられた太陽暦とともに、西洋から伝わったとお考えの方が多いでしょう。でも実は、我が国に古くから伝わる「七曜の御暦(しちようのごりやく)」から繋がっているものです。七曜暦はインドの天文学・暦を土台にして作られた暦で、日本ではすでに平安時代に使われておりました。宿曜経(すくようきょう)によれば、日(太陽)と月それに火星・水星・木星・金星・土星という五星を七曜といい、その精が天に昇って曜き(かがやき)、更にその魂が下って人の善悪吉凶を左右するのだそうです。古代インド人はこれらを並べて暦を作り、占星術も行いました。また、仏教諸派のうちこれを盛んに使ったのが密教でしたから、日本では密教の入ってきた平安時代頃より使われ出したと言うこともうなずけるわけです。
 七曜の観念はその後、明治に取り入れられたセブンデイズの観念と合流し、今日使われているような暦の形式に落ち着いたと申せましょう。
 インド・中国・エジプト・ギリシャ等の古代文明はそれぞれ発達した天文学と暦を持ち、お互いに交流もしていましたね。それが東回りで日本に達したのが七曜であり、西回りで日本に達したのがセブンデイズですから、到達した年月の差こそあれ、同じもの同士が無理なく合流できたのではないでしょうか。なるほど今日の日本の暦には、暦が旅してきた間に身につけたほかのたくさんの事項が書き込まれています。
 木火土金水を五行とし、それぞれ兄(え)と弟(と)があるとして十干となし、子・丑・寅…の十二支をあわせて、六十年で一周するあの干支を併記するのもその表れかもしれません。
 とにかく日・月・星は私達の生命に深く関係しています。これらに生かされている毎日を大切に生きることに致しましょう。




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