「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか
礼・敬礼・礼拝
 教室では授業の前後に先生と生徒が礼をします。警察官や自衛官には敬礼の習慣があり神仏の前では礼拝を致します。これらは今ではレイ、ケイレイ、レイハイと読まれていますが、仏教では今に至るもライ、キョウライ、ライハイと発音され、大切な修行項目の一つです。礼は古代からインドの習俗で、仏教とともに日本へ入ってきた尊敬を表わす身相なんですね。礼に敬をつけて敬礼といえば敬いおがむことで、その方法は礼拝に準じますから、大本(おおもと)の礼拝について説明いたしましょう。礼拝とは相手を尊び恭(うやうや)しく敬いの意を体で表現する方法で、九種類もあるそうですが、合掌低頭(ていず)、長跪(ちょうき)合掌、五体投地の三つが一般的ですね。これを一回すれば一拝、三回すれば三拝、九回すれば九拝となり、何度も何度もすれば三拝九拝ということになりましょうか。合掌低頭とは両手の掌(たなごころ)を合わせて頭を下げること、長跪合掌とは跪(ひざ)まづいて合掌すること、五体投地とは更に体を低くして、額、両肘、両膝を地につけておがむことです。皆様はインド人が挨拶する時の仕草をテレビなどでご覧になったことがあるでしょう。神仏をおがむ時の仕草はどうでしょうか。日本人の場合、一般的に頭を下げて挨拶し、神仏に対しては合掌して拝みますが、インド人の仕草と比べてみてください。
 日本へ来てちょっと変化したところもありますが似ていると思いませんか。又、坊さんは五体投地そのまゝのやり方で仏様を礼拝していますね。諸仏を礼拝(らいはい)し、諸法を敬礼(きょうらい)し、お互いは敬いあって礼を交わす・・・これが何よりも大切な生活習慣ではないでしょうか。
「みのるほど頭の下がる稲穂かな。」








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