「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか
先祖・子孫
 先祖とか子孫というと何か遠くに感じますが、自分に一番身近な先祖が親であり、一番身近な子孫が子供ですね。そして自分の中にはおびただしい数の先祖の血が凝縮されて入っているとともに、それは又はるかなる子孫へと拡がる可能性を秘めて存在しているのです。自分は先祖と子孫への原点であり、これをつなぐ弁とも言えましょう。さてTV番組に「巨泉のこんなものいらない」というのがありますが、今回とりあげられたものはなんと結婚でした。最近は結婚を望まない未婚女性がどんどん増えているというのです。女性の解放が叫ばれ、結婚のデメリットが強調された結果、結婚イコール幸福という図式は崩れ去って、今や結婚は女性に敬遠されるものとなりました。結婚しない女性が増えれば結婚できない男性も増えるわけで、当然家庭の断絶と子供の減少へとつながってゆきます。
 ところで私が不思議に思ったのは番組中、先祖とか子孫という言葉が一度も出てこなかったことです。今の人の結婚は自分の為だけを考えてするのですから、当然といえば当然ですが、仮に日本中の未婚女性が結婚をいらないものと考えたらどうなるでしょう。先祖から子孫へとつながる歴史は断絶し、性に関する社会秩序は混乱するでしょう。そして老人大国日本からやがて老人が消えたあとに残るものは何か。若い女性はよく考えてほしい気がします。子供は家庭の宝、日本の宝そして世界の宝です。子孫を残すことに命を懸けている自然界の生物達に学んでほしいものですね。先祖とか子孫という言葉は仏教語というより日本的な味の濃い語ですが、先祖供養をし、子孫繁栄を祈念し続けている仏教の関係語としてとりあげた次第です。







法話目次八はこちら

サイトトップはこちら

































広大寺 住職へのメール    koudaiji@khaki.plala.or.jp
 
 

Copyright © 2002 koudaiji All rights reserved.
| ホーム