「暮らしの中の仏教語」
日常使う私たちの日本語を学んで見ませんか
五味・六味・七味

 私達には味覚というものがありますね。般若心経で色声香味触法と、四番目の感覚として説いているあの味覚です。味覚は舌で感ずるものですが、この味にも五種類あるとするのが一般的ですね。
@苦い
A酸っぱい 
B甘い 
C辛い 
D塩辛い
の五つで、これを五味と称しております。これらの味を上手に調合するとおいしい料理ができるわけですが、まだ何か一つ足りません。
 精進料理ではこの五味に淡味を加えて六味としていることを是非覚えておいてください。淡いは濃いの反対で、アワい、ウスい、シブい等と読み、あっさりしている味のことです。精神的な味とでも申しましょうか、執着のない落ち着いた「うま味」で、禅寺の料理長・典座和尚は五味に淡味を加えた「苦酸甘辛かん淡」の六味を原味として大切にしております。すべての味のよしあしはこの原味の調和いかんにかかっていると言っても過言でないでしょう。心して料理を作ることはもちろんですが、料理を戴く時も心して食べなければなりません。お斎を頂戴する前には「三徳六味 施仏及僧 法界有情 普同供養」と心に念じてから戴くと、よりおいしく味わうことができるでしょう。
 この六味は、今説明申し上げた六味ですが、三徳とは 
@あっさりと具合のよいこと(軽軟)
Aきれいであること(浄潔)
B一定の順序方式に従っていること(如法作)
の三つです。三徳六味を念じ、仏様や坊さんはじめ、生きとし生けるすべてのものに、普ねく同じように供養しようと思う心が大切ではないでしょうか。
 最後に七味とは、七味唐辛子の略で、胡麻、陳皮、罌粟、菜種、麻の実、山椒などを砕いて混ぜた香辛料のことです。この場合は味を七種類数えあげてるわけではありません。
 食べることは本能ですがおいしく食べることは芸術と言います。
「六味」を有効に生かして人生を豊かにしてゆきたいものですね。






















               


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