精神障害者福祉手帳・持つ理由と持たない理由

平成8年半ばより精神障害者の手帳制度が施行されましたが、手帳を取得する人としない人がいます。なぜ取得したのか、そしてなぜ取得しなかったのか、みなと工房のメンバーの意見です。(1998年4月コミュニティみなと第15号収録)
 


手帳取得の理由


深く考えたことはないんだけど、障害者は経済的に割合裕福な方もいらっしゃいますけれど、私は経済的にすごく大変なんで、いろいろな催し物なんかにただで行けることがありがたいので、だから持っています。

両親がパッパパッパと手続きしちゃったから持ってる。でも、持っていた方がなんやかんやと便利だからいいと思います。まだ、バスなんかは無料にならないけど、これからそんなこともあるかも知れないしね。

最初はなんだか分からなかったんですけど、手帳は持っていた方が障害者として認められていいと思います。人に分かってもらえるから。

私は結婚相手も障害者なので、持っていた方が障害年金ももらえるし、美術館もただになるし、104の番号案内もただになるし、いろいろな面でいいので持っています。ただ、最初は障害者って聞こえがよくない感じがして抵抗感がありました。

財産相続の時にある部分まで無税になるって書いてあったので手帳を取りました。障害者っていうのはなんか嫌だったんだけど。

私は、医者が手帳を取ると美術館がただになるって教えてくれたのと、生活保護のワーカーさんが、都営住宅の申込の時に手帳を持っていた方が有利だと言っていたので、取りました。



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手帳を取得しない理由

私が手帳を持たない理由は、まず障害者という烙印を押されるのが嫌だ、という気持ちがあるのと、もし結婚っていうことになったとき、手帳を持っているということが相手に衝撃を与え、それによって自分が傷ついてしまうのがすごく嫌だからです。

取っても取らなくてもどっちでもいいので取っていません。面倒くさいので…。

僕はまあ、持つご時世なのかなと感じますけれど、自分としてはまだあまり真剣に考えていない。弁護士さんにも”普通の人”でやっていきましょうって言われたしね。

手帳は、持っていると今後自分がなんかあったときに、例えば結婚とか、そういうときに相手に病気のことが知れるのがこわいので持っていません。

手帳を持っていない理由は、僕も障害者と認められるのが嫌だから。

私は、考えたことありません。他の人が持っているので不安になったときも親が「関係ない」って言っていましたので、それからは考えたことがない。



みんなの理由の中から見えてきた傾向は、

  • 若年層が手帳を取得しない
  • 経済的に裕福であるほど手帳を取得しない

ということでした。
若い人は、手帳を持つことにより自分が「障害者である」ということを証明されてしまう。そしてそれにより結婚などの人生の一大行事がうまく運ばなくなる。そういう恐れが大きいようでした。また、経済的に豊かな人には、税金面を除き手帳から得られる経済的メリットに必要性は感じないようです。  


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精神障害者福祉手帳「こんな事があるといいな」

バスとか電車とかの交通機関が無料になるといいな。

手帳を持っていることで就職の時に障害者枠に入れてほしい。

ヘルパーを優先的に派遣してほしい。

プロ野球に障害者割引ができるといいな。

障害者対象の各種講習会(例えばパソコン)を開いて欲しい。

社会福祉協議会主催の釣りやボーリング大会に行きたい。

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