TOSS-TWO WAY/小学校/保護者会/小学校全学年/TOSS東京西部 鈴木康一


思春期の変化する心に対応する、大人の在り方とは?

最近になって我が子が親の言うことを聞かなくなったり、何を考えているのか分からなくなってきたと感じている保護者の方はいないだろうか。
第二次性徴の始まりとともに、心も変化しいわゆる「反抗期」というのが始まります。
個人差はありますが、特に女の子はこういった現象が現れるのが男の子よりも早いと言われています。
我々大人は、当然のことながら「思春期という時期」を経過し、大人になりました。
しかし、思春期を迎える我が子に対してどのように接していけばいいのかについては、「経験知」しか知識を持っていません。

向山洋一氏(TOSS代表)は思春期について次のように述べています。

「思春期」という言葉があります。
これは医者がつけた名称です。どうしてつけたかというと、その時期になるとたくさんの子ども達が心の悩みをもって医者に相談にきます。
それで仮にそのような名称をつけたのです。
医者ですから生物学的に定義します。そうすると極めて明確な定義が当てはまったのです。
思春期というのは、「身長が急激に伸び始めて止まるまでの時期」というように定義しました。
これは男の子でも女の子でも皆そうです。
もちろん人によって違いがあります。。ある子は5年生ぐらいから始まりますし、ある子は中学1年生から始まります。
思春期というのは、心の問題として明確な4つの特徴をもちます。
第1は、今まですばらしいと思っていた価値観がそうでないという価値観に変わるということです。
たとえば、先生の言うことを聞くのがいいと思っていた子が、先生のいうことなんか聞かないほうがよい、それがかっこいいんだというようなことを受け入れていきます。
今までの価値観とはまったく正反対の価値観の方がよいのではないかということが生じるのです。
どの子もです。
第2は、夢とか憧れに対して強烈に望むようになるということです。
通常それは人を介して行われます。
ちょっとした先輩、先達という言葉がありますが、自分の先をいっている人を見本として、そういった夢を望むようになります。
たとえば、この時期に、暴走族のお兄ちゃんが思春期の子ども達の夢の対象になってしまうと、あっという間にその子どもは暴走族になってしまうわけです。
第3は、本当の友達が欲しくなるということです。

第4は、自分を受け入れてくれる人を欲するということです。
思春期の子ども達はどこかで心の脈を求めています。
何でも受け入れてくれる人を欲しています。
ですから、この時期から母親と父親の役割は違うのです。
この時期は父親の出番なのです。
この4つ全部もっていて思春期なのです。

『教育トークライン』1995年11月号より

どの子にも思春期は必ずやってきます。
子どもにとってとても大切なこの時期、うまく乗り越えさせることのできる大人でありたいものです。



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