TOSS-TWO WAY/小学校/保護者会/小学校全学年/TOSS東京西部 鈴木康一
子どものやる気を伸ばす一言とは?
<ケース1>
子供が「お母さん、今日ね、宿題をやってきた子が20人(30人中)もいたんだよ。」と言いました。
そのことに対してお母さんは、次の2つのうち、どちらを子供に言いますか?
| A,そう、20人もいたの。 B,そう、20人しかいないの。 |
さて、AとB、違いは実に大きいのです。
「お母さん、今日ね、宿題をやってきた子が20人もいいたんだよ。」と言った子供は、「も」をつけていることで喜んでいることが分かります。
つまりクラスのいいニュースとして母親に報告したのです。
当然、母親も「そう、20人もいたの」と反応してくれると子供は予想しています。
そんな時にBのような反応をしたら、せっかくの明るい報告が一瞬に後味の悪いものになってしまいます。
このような状態がくり返されれば、もう母親には言わない方がいい、となってしまいます。
<ケース2>
子供がテストを持ち帰えりました。
点数が良くないので落ち込んでいるようです。
それでもテストをお母さんに手渡しました。
点数の悪いテストを見て、お母さんは次の2つのうち、どちらを子供に言いますか?
| A、太郎、60点もとれたの、よかったね。 B、太郎、60点しかとれなかったの、しっかりしなきゃね。 |
太郎君にどんな言葉をかけたらいいのかは、太郎君の様子をよく見れば分かります。
太郎君は60点を取って落ち込んでいるのです。
もっと勉強しようと思っているのです。
そんなところにBの内容では、暗くなる一方です。
そんな時こそ、Aを言って希望を持たせ、やる気を出させることが大事です。
<ケース3>
花子さんは、お母さんに言われていた大事な手紙を2日続けて学校へ忘れてしまいました。
花子さんは、忘れ物をしたことをとても後悔しています。
そんな時に、どんな一言をかければ花子さんを元気づけられるでしょうか。
どんな一言が花子さんを、「ようし、明日こそ忘れないぞ」とやる気のある明るい気持ちにするでしょうか。
| A,そう、忘れちゃったの、心配いらないよ、花子なら大丈夫、明日は忘れないよ。 B,何回言われたら持ってくるの。明日忘れたら、晩ご飯は抜きよ。 |
一目瞭然です。
雲泥の差です。
たった一言、たった一文字で、正反対の結果を生みだしてしまいます。
たった一言で、子供を伸ばしもし、ダメにもしてしまうのです。
向山洋一氏(TOSS代表)は次のようなことを言っています。
プールで7メートルを始めて泳げた子が飛ぶように帰ってきたとします。その子供の声を聞いたとき、親はどう言うでしょうか。
このようにほめると思うのです。しかし、たぶん次のような言葉がつづくのではないでしょうか。
どの家庭でもやることでしょう。 このとき、子どもは「ほめられた」と感じるのではなく、「がんばれと言われた」と受けとると思うのです。 ここらへんのタイミングを、親はじょうずに演出する必要があるわけです。 ほめるときはケチらないで、思いっきりほめてやることが大切なのです。 昔から「3つ叱って7つほめろ」ということわざがありますが、どうもこれが逆になっているようです。つまり、「7つ叱って3つほめる」ことになっているのです。 もっとほめることです。 もちろん、むやみにほめていいということではありません。ほめるタイミングがあります。タイミングをはずすと,ウソっぽくなります。 子どもが何らかの努力をしたとき、あるいは何らかの進歩が見られたとき、そして、人間としてすばらしい行為をしたとき・・・。こんなときはすぐに思いっきりほめてあげたいものです。ケチらないことです。 『向山式家庭学習法T巻算数・国語編』向山洋一著 1989年(主婦の友社) |
子どものやる気を上手に引き出せる大人でありたいものです。
引用:『明るいトーンの学級懇談会づくり』竹川訓由著(明治図書)
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