「民営化」でこわれる郵便局サービス

4.集配郵便局の”郵・ゆう分離”
2007年9月28日掲載→更新記録

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*「民営化」直前の2007年9月時点での記事をそのまま掲載しています。




写真は、ある集配郵便局に窓口フロアに2007年9月下旬に出された窓口案内です。
株式会社化の前ですが、集配郵便局の中が郵便事業会社と郵便局会社とに分離されることから、窓口を左と右とに分ける工事を行い、分社後と同じ方法での対応(いわば予行演習)が9月下旬に始まりました。

これまでの集配郵便局の建物は、原則として郵便事業会社の支店となります。
支店では、郵便物の配達・取り集め・消印・区分・運送にかかわる仕事を扱います。
その仕事に直接に関係することから、留守のために配達できなかった書留郵便物など(不在留置郵便物)や、郵便局をあて先とした留置(局留め)郵便物・私書箱あて郵便物も、郵便事業会社の支店が扱います。

しかし、郵便物の受け付け(引き受け)や切手類の販売といった郵便窓口業務は、同じ集配郵便局の建物の中に郵便局会社も入居して、これまでどおりの「○○郵便局」の名で営業します。
そのため各地の集配郵便局の窓口フロアは、郵便局会社の担当部分と郵便事業会社の担当部分とが仕切られることになりました。

写真での左側は、昼間の一般の窓口です。(「貯金」とみえる手前に「郵便」の窓口があります)
ここにある郵便の窓口で以前は、不在留置郵便物の受け渡しも行われてきました。
この窓口フロアの一部は、夜間や休日などの時間外窓口である「ゆうゆう窓口」として開き、一般窓口の時間外でも郵便物の受け付けや切手類の販売をしてきました。

このフロアに仕切りができ、写真の右のほうに新しく「ゆうゆう窓口」ができました。
10月からの「ゆうゆう窓口」は、時間外窓口の呼称としてではなく、郵便事業会社の支店の窓口の呼称として使われます。
この「ゆうゆう窓口」は昼間も開き、不在留置郵便物の受け渡しや、料金受取人払いの認可申請なども受け付けます。
同じ建物にある「郵便局」の窓口の営業時間外には、「ゆうゆう窓口」で郵便物の受け付けや切手類の販売も行います。
大口で差し出す郵便物などは、「郵便局」の営業時間帯でも「ゆうゆう窓口」で扱います。

1980年ころまでの集配郵便局には、切手類販売・書留受け付け・小包受け付け・不在留置郵便物受け渡しなど、仕事の内容ごとに別々の窓口がありました。
それが、新しい窓口機器を導入するなどして、どの郵便窓口でも受けられるようにした局が増えました。複数の郵便窓口の前に利用者が一列に並べば、あいた窓口から呼んでくれるようになったのです。

ところが、四半世紀がたって、「郵便局」の窓口と「ゆうゆう窓口」とが分離します。
9月末から各集配局で行われている”郵・ゆう分離”の予行演習をみていると、すでに、スタッフ配置の融通がきかずに利用者に迷惑をかけていることがわかります。
昼間の窓口営業時間は、曜日や時間帯によって、「郵便局」部分(切手類販売・郵便物受け付け)に利用者が多い時期と、「ゆうゆう窓口」部分(不在留置郵便物など)に利用者が多い時期とがあります。が、一方には利用者の列ができてスタッフが忙しく対応しているのに、もう一方には利用者が少なくてスタッフ複数名がヒマそうにしている−ということが起きているのです。

これまでの「集配郵便局」に郵便事業会社支店と郵便局が入るとなると、それぞれに支店長・局長といった管理職・監督職の必要も生じます。郵便料金で余分な人件費や管理費まで負担することになりかねません。

▼ひきつづき、これから起きる「民営化」の不便について掲載していきます。
当面は次のページで日記式にリポートしていきます。

新郵政観戦記 "国有会社"の実際


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更新記録‥2007年9月28日掲載 / 2008年1月17日‥本文末尾のリンクを追加 / 2009年12月18日‥目次に注記を追加。末尾の案内を修正。                           
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