木の家のメンテナンス
木の家のメンテナンスは、皆さんが思うほど大変ではありません
木材の腐れの原因
木材の腐れは、腐朽菌といわれる「きのこの仲間」が、木を養分として寄生することにより始まります。
腐朽菌が生きていくためには、空気、適当な温度、水分の3つの要素が必要であり、どれか1つでも欠けた場合は、生きてはいけません。したがって、外部に使用して雨に濡れたとしても、常に濡れているとか、ジメジメしていなければ、さほど短い年月で朽ち果てることはありません。
よく、事務所に訪ねてこられた方に説明する例があります。
ご近所の家のベランダは全て木でできているのですが、15年ほどメンテナンスをした形跡はありません。色は劣化しているようにも見えますが、奥さんが、ちゃんと洗濯物干に使用しています・・・と。
木材の狂い
反りや収縮は、水分の出入りによって、木の内部に応力が発生するために起こります。
ハウスメーカーなどで利用される木は、ウレタンなどでコーティングし、木を殺して使うので水分が出入りする事はなく、狂いが出にくいのですが、木を生かして使用する場合は、多少の狂いは起こり得ます。
しかし、木の良いところは、欠点に勝ると思いますので、生かして使うことをお勧めしています。
各部のメンテナンス
外部の木
新築の場合、よく利用するのが、外部用の木材保護塗料です。
外部用の塗料には、防カビ剤や防腐剤、防紫外線のための成分も含まれているようですが、多少は仕方ないと思っています。 ですから、玄関ドアなどには、内外塗り分けてもらいます。
詳しくは、各メーカーのメンテナンス案内を参考にしていただきたいと思いますが、新築後、最初のメンテナンス(塗り替え)は1年後、その後は2年おきくらいのメンテナンスが望ましいと説明することが多いです。
材料は、塗幕をつくるものではなく、木に染み込むタイプのものをお奨めしています。
http://www.nonrot.jp/ ノンロット
http://www.xyladecor.jp/home/index.html キシラデコール
http://www.toyomateria.jp/sikkens/ シッケンズ 他にも多数のメーカーがあります。
内部の木
自然塗料を原則とし、柱や梁にはワックス、床やカウンターにはオイルを塗ることが多いのですが、オイルとワックスでは、目的が多少異なります。
オイルは、木に染み込むのが特徴で、ワックスは、表面を保護するのがその目的です。
しかし、科学ワックスとは異なり、塗幕で木を殺してしまうことはありません。
また、オイルとワックスを混合し、両方の効果を持たせた製品などもありますが、素人さんが床を塗るには、オイルが簡単かと思います。
オイルの上に塗る専用のワックスなども用意されているものもあるようですが、特に、ワックスで保護しなければならないこともありませんので、住まう人の考え方次第のところもあるかと思います。
以下に、日塗工自主管理認定の天然素材由来塗料・壁材・ワックス製品を紹介した一覧があります。
http://www.e-toryo.co.jp/t-kikaku/sizen.htm
メンテナンスとしては、普段は乾拭きとし、汚れが目立つところなどは、中性洗剤を薄めた固絞り雑巾で汚れを落とします。
オイル仕上げの箇所は、時々、米ぬかを布袋に入れた物で時々拭く程度、または、薄くオイルを塗ったりワックスをかける。 ワックス混合やワックス仕上げの床などは、汚れを落としてワックスをかけるのも良いと思いますが、特に何も塗らなくても良いと考えれば、乾拭き程度で良いと思います。
実際のところ、どのメーカーのどの製品が1番なのかは良くわかりません。
メーカーや販売店の意見を鵜呑みにするのも良くないかもしれませんが、まず、信じてみないことには選べませんので、人の意見を聞いたり、自ら調べたりして、自らの判断が必要です。
我々も、コストや塗り易さなどを勘案し、これが良いだろう・・というものを選んでいます。