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有限会社 コウ設計工房  KOU  PLANNING WORKS

木の家に住む」「木の家を造る」をテーマにし、建て主参加型で「造り手の顔の見える家づくり」を推奨

木と漆喰の特性を紹介  ・・・ 木と漆喰の良いところ、理解してほしいところを紹介

木は最もエコロジカル

 「木」についてはさまざまな著書があり、ここで語るのもおこがましいので、特徴など少しだけあげてみます。

1.調湿性能 木は生きているので湿気を吸ったり吐いたりします。部屋が湿っていれば吸収し、乾いている時に吐き出します。
蒸し暑い夏の湿気を木や壁が吸ってくれるので家の中がすごしやすくなります。
2.断熱効果 熱伝導率が低く断熱性が高い素材です。無垢材の床などは、感覚的、視覚的のみではなく、暖かくホコリも舞い上がりにくい(調湿性能)のです。
体が直接触れる床などは、軟らかい木のほうが空気をたくさん含み暖かさを感じます。
3.火に強い 木は燃えるので火に弱いと思われがちですが、実は火に強いのです。火によって木材が炭になるには、20_の厚さが燃えるのに約30分程要します。さらに、炭化すると燃えにくくなるので、火災現場など(TV等)では構造体が残るような結果となります。(30分あれば充分避難できます)
4.鉄より強い 単位重量あたりの強度(引張り、圧縮共)は鉄より強いので、同じ規模の建物を鉄骨造と木造とで比べると、重量のある鉄骨造の方が地震力も大きく不利に働き、それに耐える基礎には費用がかかります。
(地震力は自重に加速度を掛けた数値で、軽いと地震力が小さくて有利)
5.気持ちいい 木は太陽の恵み、土の養分、水で育ちます(当然)。家の中に木がたくさんあると心を落ち着かせ、とても温かみがあり気持ちいいものです。
また、疲労や緊張感が減少し、活気が増す。反射光が目に優しいなどの研究結果も発表されています。
6.安全である 木材は適体育館など競技場の床などにも利用されています。
当な弾力性があるので、競技しやすく、転倒しても怪我をしにくいのだそうです。
・・ということは、家の中でも気持ちいいだけでなくて安全性もあるということです。
7.困ること 透いたり、反ったり、腐ったりもしますが、木の使い方や留め付け方法、生活の中の気づかい等で多くは防げます。メンテナンスも特別面倒な事はありません。

木を理解する   ←特に大切なところです・・・

 やみくもに木がいいからと、お奨めすることはしません。木を理解していただける方にのみ木の家は造られます。
 木が生きていた証はいろいろなところで感じます。柱や梁にひびが入ったり、床板に少しの隙間が空いたりします。ねじれることもあるし、傷ついたり、場合によっては腐ったりすることもあります。
 昔の家づくりでは、十分に時間を掛けて乾燥してから利用していました。しかしながら、近年の経済情勢や、利用率の減少、後継者の問題などから時間を掛けて乾燥させることは非常に難しく、代わって乾燥技術も発達してきました。ただ、その乾燥技術も確立されている訳ではなく、現在も調査研究が進めれれている状況ですから、完全な木材などは存在し得ないのです。
 「気が落ち着くから」、「気持ちいいから」といった理由で「大目に見てあげる」くらいの気持ちで利用していただきたいと思います。

「ハウスメーカーの木」との違いは、「木を生かす」こと

 ハウスメーカーでも「木の家」とコマーシャルしていますが、木の木目は綺麗ですが、質感をあまり感じさせない木に感じます。なぜかというと、傷つきにくく、延び縮みや反りなど、木の悪いところをウレタンコーティングなどで包み込み木を殺して使うのです。これでは木の良いところは発揮できず良さが伝わらないと思います。もったいないから生かして使いたいものです。

 左官材などの自然素材もある意味同様のことが言えます。
 木も左官材も軟らかいものは傷つきやすいのですが、軟らかい材ほど優しく、暖かく感じられるのです。

木材の乾燥について一言

 昔は、乾燥材やグリーン材などという区分は無かったと思われます。当然、木材は乾燥してから使うのが当たり前で、伐採時の葉枯らし、製材、保管、流通などの過程で乾燥し、頃合を見計らって利用されていたのです。しかし、現在の情勢の中、木材のストックを持ち、自然乾燥された木材を流通させる耐力(資金や場所)のある製材所や材木屋さんは数少ないのが現状です。当社でも、県や市、森林組合やNPOなどと連携し、自然乾燥材ストックへの取り組みにも参加したりしています。
 ただ、自然乾燥材は○で、人工乾燥材が×という認識は間違っていると思いますので、このことは理解して欲しいと思います。
 自然乾燥材は、外気に触れ、長い時間をかけて乾燥します。木の色つやも綺麗にでます。対して人工乾燥材は、少しくすんだ色にも見えますが、だから、人乾は悪いという事にはなりません。
 現代の住宅は、寒い時は暖房、暑い時は冷房に頼ります。木の家は、暖かくもあり涼しくもあり、比較的快適に過ごせるのですが、やはり、冷暖房の必要な時もあります。自然乾燥材は、字のごとく、自然に乾燥した材なのですが、これが家の中にむき出しであるということは、家が出来て生活が始まると、人工的に空調されることになり、自然の状態ではなくなってしまうのです。だから、自然乾燥材でも、割れやそり、隙間が開くなどという現象は起こりうるのです。
 昔の自然な暮らしをするならば、自然乾燥材が良いと思いますが、現代の生活では、どちらが良いか一概には言えないと思います。
 

木の家に似合うのは左官塗り壁

1.漆喰  日本の伝統的な建物や土蔵には必ずと言っていいほど漆喰が塗られています。
 本来、小舞下地(竹を編んだもの)に両面から土を、下塗り、中塗りと塗り重ねて、仕上に塗られたものが漆喰です。石灰を主原料とし、石灰岩から作られた消石灰、貝灰から作られた貝灰も左官用石灰に用いられています。石灰を焼いて生石灰が作られ、これに水を注ぐか空気中の湿気を吸い、消石灰になるのです。最近耳にする、ホタテ貝から作られた塗り壁材も新しい発想のものではないのです。
 この消石灰を粘液で練って空気中の炭酸ガスによる炭酸化によって基の石灰岩に戻す過程で硬化するのです。簡単に表現すると、石灰岩をペースト状にし、かたちを変えてもとの石灰岩に戻すということです。漆喰はアルカリなので、そのものにカビが生えることはありません
2.石灰モルタル  主にヨーロッパで使用されている漆喰と同様の建材で、消石灰に川砂と水を入れて練ったものです。漆喰との違いは、角又(ツノマタ)などの海草糊を加えなくても、消石灰が接着剤、砂が骨材としての役割分担で固まり、砂による強度も期待できます。また、砂の粒子の大きさや色によってテクスチュアを変えたりすることもできます。普通の砂ならグレー系、白砂ならクリーム色っぽくなります。
 代表的なフレスコ壁画は、石灰モルタルの上に薄く石灰ペーストを塗り、上塗りが半乾きの状態で水に溶いた顔料で手早く描き、石灰の硬化時にできるガラス状の膜に顔料を閉じ込めることにより長持ちさせるという技法だそうです。
3.珪藻土  藻類(プランクトン)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土で、古くから七輪や耐火煉瓦の原料、酒やビールの濾過材、吸着や脱臭剤などに幅広く利用されています。1991年、和歌山県、白浜のホテル工事に伝統技法や材料が使われたことにより、「壁を従来の仕上を越えたものに・・」という考えから開発され、現在の珪藻土塗り壁が生まれたそうです。
 保温、断熱、防露、調湿、遮音、脱臭と優れた効果を発揮し、多くの方に知られています。
 従来、珪藻土は焼いて固める以外に方法はなく、左官材に用いるにはセメントなどで固めて下塗りや中塗り過程では使用できたが、仕上に使用するために固化材を開発し、炭素繊維などを混ぜて強度をもたせる工夫がなされ、製品化されています。

 珪藻土漆喰、石灰モルタルとも性能は似ているが、その違いは、石灰でなく、土であることと、それ自体は固まらないこと。メーカーにより既調合された製品であり、配合などが解りにくいところもあります。
 漆喰に砂を混入させた砂漆喰、ワラや色粉を入れてオリジナルなテクスチュアなども好みで採用すれば、優しく優雅な空間を演出してくれます。
 いずれにしても、内外共に使用でき、それぞれの性能や価格によって使い分、漆喰は和風、石灰モルタルは洋風と決め付ける必要はありません

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