2009年7月4日
大分前のことだが、私はある友人ととあるビルの屋上からあたりを見ていた。そのときその友人はふと何気なく、「現代文明についてどう思う?」と私に聞いてきたのだ。これは改まった問いかけというより、むしろ一種のつぶやきに似たものだった。おそらくこの疑問を彼はながらくしまっていたのだが答えが出ないまま抑えられていたのがつい出てきたようにも思われた。われわれのいるビルの周囲にはやはり高層ビルが林立し、その間を縫って高速道路があり、そこには車が勢いよく走っていた。頭上にはヘリコプター、遠くの空には飛行機らしきものも見えた。100年前はこのあたりは畑だったはずで、乗り物も馬によるものが普通だったはずだ。なんという変わりようだろうか!いったいこれは何なのだろうか? 意識をもったわれわれ人間が存在するというだけで十分スリリングな謎であるのに、この文明というものをどのように考えたらいいのだろうか、これは誰しも抱く疑問ではないだろうか? 
 車という移動手段は便利なものだ。これはある意味人間をその狭い生活環境から解放し自由を与えてくれるものだ。だが便利ということはその反面の暗い側面を伴う。交通事故による死亡者数は多い年で年間1万人を上回る。この状況をみて誰かが「現代は機械による人間の駆逐が始まっている」といったら誰でも笑うだろう。さらに「近い将来、人間に代わって知能をもったロボットたちが世の中を支配し、人間は二流ロボットとしての地位に甘んじるようになるだろう」といったらどうだろうか。やはり一顧だにされないだろうか?→続き


 
 
 











現代英語研究所
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哲学・思想・科学・社会全般について
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