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要望書
2009年 8月17日
日光市長 斎藤 文夫 様
8月14日より足尾町クマ生息地山中に設置されている
ツキノワグマのドラム缶型捕獲わな2基の撤去を要望します。

<撤去要望理由>
1、今回の事故は、クマの生息地である山林内で起きており、入山するにあたって臆病なクマの性質を知り、人間側がクマに遭遇しないように配慮すべきであった。
2、ツキノワグマは大変平和的な動物であり、一般に信じられているような人を襲う習性はない。負傷された方は本当にお気の毒だが、今回の事故は、子グマを守りたい一心で人間に向かっていった母グマの行為であり、この行為は死刑ではなく情状酌量に値する。一度人身事故を起したクマは殺しておかないと何度でも人身事故を起すという説には、まったく根拠がない。
3、母グマだけがわなにかかった場合、母グマを殺す、または母グマを遠くへ運び放獣するの2つが考えられるが、どちらも、残された子グマは母なしでは生き残れず、残酷である。
4、生息推定数250頭〜300頭といわれてきた栃木県ツキノワグマだが、平成18年から去年までの3年間に、有害駆除として届出があっただけでも50%が捕殺されている。未発表の狩猟数や駆除数まで入れると、おびただしい数のツキノワグマが栃木県で殺されており、これ以上安易な捕殺は、種の保全上すべきでない。クマのすむ豊かな森を残せなければ、人間もいずれ生息できなくなる。クマと人の棲み分けを復活させ、クマの生息地に入る際、人の存在をクマに知らせてやればクマが逃げることを看板などで周知させ、共存をめざすべきである。
5、クマによる人身事故は、クマ側の過剰防衛によるもので、その根底には、これまで狩猟だ有害駆除だと何の罪もないクマを大量に殺し続けてきた人間側にその責任がある。今回新たにまた人身事故の原因を作るようなことをしてはならない。
6、わなにかかったクマが、今回の人身事故を起したクマかどうかの判定は不可能である。何でもいいからわなにかかったら殺しておけばいいというこれまでのやり方は、人道上からも問題である。
以上。
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