人間が持ち込んだタヌキが増えすぎたから駆除するという問題について 
(島根県 隠岐諸島 知夫村(ちぶむら))

熊森最新情報 2008年1月19日

今更、島のタヌキを殺しつくすことは不可能だし、かわいそう。
現在熊森は、タヌキ被害に困っておられる島民に、タヌキよけ柵を設置する計画をすすめています。
熊森スタッフの一人に、以前、知夫村を観光し、知夫村大好きという者がいます。
増えたタヌキで自家菜園を荒らされて困っておられる島民が一部おられると聞いて、みんなで島民を助けに
行こうということになりました。

腕のいい大工さん会員も、同行してくれることになりました。現在準備を進めています。今日は、東京会員から、
寄付金も届きました。
何しろ遠くて、2泊3日の休暇取りが必要。車持込みも必要です。でも、近々やろうとおもっています。
全国の皆さん、応援していて下さい。
 
素晴らしい現地ブログを見つけました。よかったらご覧になって下さい。

知夫村お隣「海士町の自然歳時記」 海士町「隠岐自然村」の村長の1月17日ブログ


2007年12月28日

知夫村は、島根県隠岐郡の村。隠岐諸島南端の知夫里島に位置し、面積13.69平方キロ、
人口378世帯、735人(2007年1月)。
地図 http://map.yahoo.co.jp/address/32/32527/

 知夫村で、1941年に、もともと島にいなかったタヌキのつがいを人間が持ち込んだ結果、自然繁殖し、個体数が2000頭に増えて農業被害が起こるようになり、村が大量駆除に乗り出すことになりました。タヌキは現在も村おこしに利用されており、一時は村が餌付けに取り組んだこともあります。
 2007年12月5日に大量駆除のことがマスコミで報道されると、「人間が持ち込んだものを殺すのは勝手過ぎるのではないか。ぜひ、殺す以外の方法をとっていただきたい」という意見が全国から50件ほど村に寄せられました。そこで、村は12月10日から始めていた捕獲を一時中止しました。しかし検討の結果、「被害を減らすには、捕殺しかない」と、年明けから大量駆除を開始することになりました。今年度は100頭駆除するために30万円の予算が付いており、今後3年間で1000頭に減らす計画です。

 しかし、タヌキを捕殺したところで、根本的な解決にはなりません。捕殺よりも、柵設置等の被害防止対策を行うほうが効果的です。また、人間が起こした問題を動物を殺すことで解決するのは、生命尊重思想にも反します。

◆大量駆除の問題点と、この問題への対処法◆

1.駆除しても根本的な農業被害解決にならない
 農業被害に遭われている方は困っておられるので、何らかの対策は必要です。しかし、そもそも野生動物の数は著しく増減を繰り返すものであり、人間が捕殺によって頭数管理することはできません。多額の税金をかけてたくさん殺したら、一時的には被害が減る場合もありますが、手を緩めた途端、またもとの数に戻り、永久に殺し続けなければならなくなります。
 12/19付けの毎日新聞には、小原秀雄氏(女子栄養大名誉教授)の「駆除しても、繁殖に追いつかないだろう」というコメントが掲載されています。

2.柵設置等の、被害防止対策の徹底が効果的
 当会では、しばしば鳥獣被害に遭われている地域を訪問しますが、例えば兵庫県では、たくさん鳥獣を捕殺している地域よりも、農作地を徹底して柵で囲っている地域のほうが、被害が減少する場合が少なくありません。まずはしっかりした柵の設置や、被害木の根元にトタンを巻いて登れないようにするなど、タヌキを寄せ付けない方法に税金をかけていただきたいです。

3.タヌキの大量駆除は、生命軽視の風潮を生む
 もともといなかったタヌキを村に持ち込み、農業被害の原因を作ったのは人間です。にも関わらず、「被害が起これば、動物を殺すことはやむを得ない」と、簡単に動物を殺すことで解決しようとする考えは、人間社会に生命軽視の風潮を生みます。村にとっても大きなマイナスイメージとなります。

 どうしても数を減らさなければならないと言うなら、関東の動物愛護団体を通じて、ボランティアで避妊去勢手術をすると申し出ておられる獣医の方がおられるので、避妊去勢手術をすることで対応していただきたいです。

○参考
*毎日新聞記事 (2007年12月19日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20071219k0000e040031000c.html
タヌキ:人口の3倍に 農作物被害深刻 島根・知夫里島

 島根県隠岐諸島の知夫里島(ちぶりじま)(知夫村)で、66年前に島外から持ち込まれたタヌキが人口(709人)の3倍近い約2000匹に膨れ上がり、農作物の被害が深刻化している。
 隠岐諸島には元々タヌキは生息していなかった。村誌には、1941年に本土から村長につがいが贈られたとの記述があるが理由は不明。その後、このタヌキが脱走し、繁殖したとみられる。
農家の男性(77)は「ジャガイモの種をまいてもすぐにほじくり返す。網を張らないと作業ができないし、張っても破って入ってくる」と言う。
 村は、3年間で山から下りてきたタヌキ900匹を上限に、ワナで捕獲する計画をたて、10日に始めた。しかし、全国の動物愛護団体から「不妊去勢手術で繁殖をコントロールすべきだ」など約50件の抗議電話やメールがあり4日で中断。代替案もなく、対応に頭を悩ませている。 

*共同通信 (2005年8月26日)
野生タヌキの餌付け難航 観光の目玉と隠岐・知夫村

 村の人口740人に対し、タヌキが2000匹いるといわれる島根県隠岐諸島・知夫村が、野生タヌキの餌付けに取り組んでいる。観光の目玉にするのが狙いだが、憶病なタヌキは逃げるばかりで作戦は難航、同村産業課の粘り強い努力が続いている。
 隠岐諸島でタヌキがいるのは知夫村だけ。村誌によると、1941年、村長に寄贈されたタヌキのつがいが地面を掘っておりから脱走。異常繁殖し村の人口の約3倍まで増えたという。
 畑を荒らすタヌキに駆除の要望がある一方、「人間が持ち込んだ動物。殺すには忍びない」という村民の声も。タヌキを柵で囲う「タヌキパーク」をつくる計画もあったが、「柵で囲えば動物園と変わらない」と、餌付けすることになった。産業課の5人は交代で日に2度、山頂で餌をまくが、タヌキは遠くから眺めるだけで、職員が帰るころに現れるという。


捕殺以外の解決法を求めるWeb署名(2008年1月16日掲載)
Web署名を集約されている、「犬猫救済の輪」Web

タヌキによる被害防除法(2008年1月9日掲載)

熊森顧問によるコメント(2008年1月4日掲載)

【連絡先】
○知夫村 村長 影原正美氏
知夫村役場 http://www.chibu.jp/
〒684−0102 島根県隠岐郡知夫村1065番地
TEL 08514−8−2211 FAX 08514−8−2093
E-Mail ocean-dream@chibu.jp (タイトルは自動で「タヌキの駆除に反対します」に設定していま す)

○島根県知事 溝口善兵衛氏
知事への提案
http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/seisaku/koho/hotline/

○島根県議会議員
(隠岐選出)
門脇誠三氏 TEL 08512-2-6506

以下、隠岐選出以外の、ホームページまたはFAXのある議員
福田正明氏 http://ww52.tiki.ne.jp/~fukudaoffice/
三島 治氏  http://www.mable.ne.jp/~o-mis/
石倉俊紀氏 http://www2e.biglobe.ne.jp/~shimami/
尾村利成氏 http://www.omura-toshinari.com/modules/tinycontent/?id=1
白石恵子氏 http://www5.ocn.ne.jp/~hakuishi/
角 智子氏   http://www.tomachan.net/
佐々木雄三氏 http://www.izumo.ne.jp/sasaki-yuzo/
成相安信氏 http://www.tm-21.com/genkijin/nariai/
森山健一氏 http://www.k-moriyama.gr.jp/index1.htm 
原 成充氏 http://www.hara-sigemitu.com/
多久和忠雄氏 http://ww4.et.tiki.ne.jp/~takuwa-tadao/
園山 繁氏 http://www.jump21.org/
珍部芳裕氏 FAX 0853-30-0488
井田徳義氏 http://ida.sakura.ne.jp/
石橋富二雄氏 FAX 0854-22-4701
池田 一氏 http://ikeda-hajime.com/modules/nmblog/

○島根県選出国会議員
細田博之氏 http://homepage1.nifty.com/h-hosoda/
竹下 亘氏 http://www.takeshita-wataru.com/
亀井久興氏 http://hisaoki-kamei.home-p.info/
亀井亜紀子氏 http://akiko-kamei.home-p.info/
日本熊森協会事務所(2006年11月1日より移転しました)
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