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11月22日(日)クマが生息する山の川に、サケをもどしてやりたいですね

千曲川にサケ戻る、JR取水中止で水量豊かに

 長野県の千曲川に今秋、サケが次々と遡上(そじょう)している。近年はほぼゼロだったのに、18日までに数十年来で最も多い21匹が確認された。

 下流の信濃川にあるJR東日本の宮中取水ダム(新潟県十日町市)が不正取水で水利権を取り消され、川の水量が戻ったためとみられる。

 「千曲川を泳ぐサケを見て、手にしたのは生まれて初めて。たまげた」。高水漁協(長野県飯山市)理事の小田切勝さん(67)は興奮した。9月30日に西大滝ダム(同市)上流にある寒川との合流点で、弱った雌のサケ(体長約72センチ)を見つけたときのことだ。

 小田切さんらは、西大滝ダムの魚道で10月に17匹、上流の2支流で3匹を確認。11月2日にはダムで1匹が死んでいるのを見つけた。

 千曲川は新潟県に入ると信濃川に名が変わる。かつて、信州は河口から遡上したサケの一大産地だったが、1938年に宮中取水ダム、40年に西大滝ダムができてからは遡上が激減。長野県などは、79年〜2000年に840万匹の稚魚を放流した。しかし、遡上したサケは90年の21匹が最多で、21年間の合計で48匹だった。

 JR東は宮中取水ダムで最大で毎秒317トンを取り、発電所に送って下流に放水することになっており、電力は山手線など首都圏の電車運行に供給していた。ところが、2002年〜08年の7年間だけでも3・1億トンの不正取水が発覚。国土交通省が今年3月に水利権を取り消した。このため、「歩いて渡れる」と言われるほど水量が減っていたダム下流に、再び水が流れるようになった。

 独自に稚魚放流などを続ける新潟水辺の会(新潟市)によると、宮中取水ダムの魚道でも今秋は過去最多の48匹を大きく上回る160匹が遡上。同会事務局の加藤功さんは「水利権取り消しは、天からの恵み物」と話す。同会などは08年、前年の倍以上に当たる稚魚を放流した。来年はその稚魚が大きくなり戻ってくる年で、加藤さんは、今年を上回る遡上を期待している。

2009年11月19日18時49分  読売新聞)


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