特定非営利活動法人 奥山保全トラスト
設立趣旨書

 1 趣旨
 かつて日本の奥地には、多種多様な生物にあふれる鬱蒼とした森が広がっていました。そして、この森から湧き出る滋養豊かな水は、あらゆる生き物の生命を育み、農業、林業、漁業、工業、全ての産業を支えてきました。
しかし、私たちの祖先が「奥山」として大切に守ってきたその森は、戦後数十年の間に、開発やスギ・ヒノキの拡大造林のためにその多くが破壊されました。このため、様々な野生動植物が絶滅の危機に瀕し、また、生物の多様性を失った日本の「奥山」は、林業不況による放置人工林の増加や地球温暖化の影響も重なり、荒廃の一途をたどっています。
 かつて地球上に誕生した文明はすべて鬱蒼とした森の中で生まれ、森と共に栄え、そして、文明の基盤である森を失って滅びていきました。今、わずかに残る奥地の自然林を保全し、広範囲にわたり荒廃した森の再生に早急に取り組まなければ、近い将来日本はかつて滅びた文明と同じ道をたどることになると、私たちは危機感を募らせています。
 10数年にわたり奥山保全活動を続けるなかで、ナショナル・トラストにより森林を買い取り、永久に開発できないように保全・復元することが、豊かな森を残すために必要であるという結論に私たちは達しました。
 「奥山」のナショナル・トラスト活動を全国に展開し、種の多様性の保たれた豊かな自然を守り、人が自然と共存できる社会を実現することをめざして、私たちは「奥山保全トラスト」を設立します。

 2 申請に至るまでの経過
 1997年4月、野生動物の棲む豊かな森の保全・復元をめざして実践自然保護団体、日本熊森協会を設立。広葉樹の森復元、環境教育、政策提言など様々な活動を展開してきました。活動を続けるなかで、ナショナル・トラストによる森林保全の必要性を認識し、ナショナル・トラストを進める「奥山保全トラスト」の設立を決意しました。活動の性質上、法人化が必要と考え、申請に至りました。

平成17年10月2日
特定非営利活動法人 奥山保全トラスト
設立代表者 四元忠博
NPO法人奥山保全トラスト

設立趣意書

定款(抜粋)

活動報告(あゆみ)

役員名簿