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環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室様
クマ類特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(案)に関する意見
日本熊森協会 2009,4,25
事務所:〒662-0042兵庫県西宮市分銅町1-4
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@全体を通しての熊森見解
{A}特定鳥獣保護管理思想
そもそも、人間に野生鳥獣を管理することなど不可能。人にはクマの正確な生息数がわからない。何頭いたらいいか適正頭数もわからない。自然界では、自然が全てうまく全生物の生息数を調節している。山にいるクマを殺す必要など全くない。特定鳥獣保護管理思想は、野生鳥獣への共感が持てない人、自然界の仕組みを知らない人が作ったとしか考えられない。自然界の野生鳥獣数を人間が管理しようという発想そのものが、人間の傲慢以外の何ものでもなく、自然界の仕組みを無視した、不可能かつ人が絶対にしてはならぬことである。全ての生物は、自然生態系の中で、密接に繋がっており、特定の生物を人がいじることによって、全てのバランスが崩れてしまう。一刻も早く、国は、
自分達がしている、日本の森をだめにしてしまうこれらの重大な誤りに気づいてほしい。
{B}里山整備より奥山整備を
どうして本来のクマ生息地である奥山の話が、環境省案のどこにも出てこないのか。里地里山だけ見ていてはだめだ。開発、拡大造林、酸性雨、地球温暖化による奥山の大荒廃をどうするかこそ、この案で、大きく取り上げるべきだ。
人間が野生鳥獣による農作物被害に対して出来ることは、まず、被害防除。次に、壊した野生鳥獣の生息地復元して、野生鳥獣が山に帰れるようにしてやり、人間が一歩下がって、戦後一方的に人間側が破った棲み分けラインを復活すること。クマとの共存に向けて、人間側を教育すること。(クマ側には、マスコミや学校がない)
以下、個々の条項についての熊森意見
AP4 クマの生息状況
ヒグマ、ツキノワグマとも、生息域を拡大している。
→熊森見解 上は、事実誤認である。人間による目撃数は増えているが、それは生息域を拡大したのではなく、広大な奥山が荒れて棲めなくなったので、生息域を人が見えるところに移動しただけ。むしろ、本来の奥山生息域を失って、生息域は狭められている。証拠は、当協会会員たちが奥山の本来の生息地を歩き回って、クマの生息痕跡を探し続けた結果、痕跡が奥山から消えて里山に移動していたこと。食料調査をしていただきたい。なぜ、クマが山から出てくるのか、だれでもわかる。
BP8「絶滅の恐れのある地域個体群」でも、捕獲を厳密に管理したら、保護管理に大きな障害はない。
→熊森見解 最近、紀伊半島で林業家に聞いた話だが、実際は、深山でのクマ捕獲は、厳密に管理どころかまったく行政は把握できておらず、クマ檻設置が横行しているという。安心している場合ではない。紀伊半島や下北半島の現状を、国として早急に調査してほしい。闇から闇へとクマが捕殺されていると思われる。04年06年の大凶作年ですら目撃がほとんどなかったことは、絶滅寸前まで数を減らしていると考えられる。
CP9 イ)里山グマの排除
→熊森見解里山グマを殺す前に、なぜ奥山から出てきたのか、奥山がどんなに、戦後の開発や拡大造林、酸性雨、地球温暖化で荒れて、食料がないか調べるべきだ。
D ウ)生息数調査へアートラップ法
→熊森見解この方法で、生息数がわかるとは到底思えない。3m×3mなどと、ほんの少しの面積を囲い、そこに来たわずかなクマのDNAを調べ、山林面積で掛けるなど不正確もはなはだしい。クマの棲めない山が多くなっている。全く非科学的。この方法では生息数が特定できず、税金の無駄使い。ハチミツでクマをおびき寄せるのも、問題。
EP10 1) 基本的な考え方
→熊森見解 案製作者は、なぜクマが里に出てきているのかがわかっていない。奥山にえさがないのである。私たちは現地調査をして確かめている。
FP21
1、クマは狩猟獣
→熊森見解 クマを狩猟獣から外すべきである。遊びやスポーツで動物を殺す時代は終わった。そもそも人道上の問題として、狩猟自体を禁止すべきである。21世紀は、動物権の時代である。そうでなければ、自然破壊を止められず、人は滅びる。
2、クマ狩猟では、箱ワナやくくりワナを禁止
→熊森見解 有害駆除その他でも禁止すべきである。また、放獣が難しいワナはクマ狩猟に使用していないといっても、イノシシやシカ用に仕掛けたワナに、実際は、どんどんクマがかかっている。誤捕獲で、クマが滅びるといってもいいくらいの現状である。クマ生息地ではクマが間違ってかかっても脱出できるワナしか使えないようにすべき。
3、熊の胆の流通ルート
→熊森見解 3、高額で売れる熊の胆の流通が闇ルートになっているため、クマの闇捕殺が止まらない。国として、熊の胆の流通ルートを明らかにしてほしい。闇流通を罰則でもって厳禁すべきである。
GP33北海道での人材育成のための春のヒグマ捕殺
→熊森見解 北海道での人材育成のための春のヒグマ捕殺は、人道上問題。クマを獲るための練習に、なぜ山中にいて何もしていないクマを本当に殺してしまう必要があるのか。こんな事実を知れば、ほとんどの国民は嫌悪感を持つ。
HP34 管理された適切な狩猟
→熊森見解 日本人は狩猟民族ではない。だれがこのような流れを広めようとしているのか。狩猟免許保持者は16万人ときくが、ほとんどのその他の国民は認めていない。
IP36 生息環境の現状
→熊森見解 本来のクマの生息地で、カシノナガキクイムシによって、所によってはミズナラが9割枯れるなど、広大な面積で、クマが食料がなくて生き残れない惨状になっている。なぜ、このことが全く取り上げられていないのか。カシナガ被害抜きで、クマの生息環境は論じられない。
JP51 ゾーニングと捕獲数管理
→熊森見解 人間が勝手に、ゾーニングとして山に線引きをしているが、こんな線は、誰にも見えない。クマにも人にもわからない。案作成者だけが、頭の中だけで考えている。
KP61 広域協議会、検討会
→熊森見解会議メンバーに、自然保護団体、動物愛護団体を入れることを義務付けるべきだ。会議メンバーが、クマを獲りたい人、被害を受けている人、研究したい人だけだとあまりにも公正を欠いた結論しか出ない。クマ側の声を代弁したり、森と関連付けて考える人がいないと、共存も生態系保全も不可能。教育関係者や都市代表も入れるべき。教育者を入れるのは、倫理上人道上からのチエックが全くなされていないのを解消するため。奥山水源域に飲料水を頼っている都市市民を入れるのは、彼らにとって切実な水資源確保問題が絡んでいること。過疎化高齢化した奥地に、大多数の国民である都市市民の資金を入れなければ、日本の農業、林業、奥地の人々、森、動物が守れないので、協力を得るため。
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