ユニバーサルデザイン



ユニバーサルデザインの言葉の由来は、アメリカノースカロライナ州立大学のユニバーサルデザインセンター所長故 ロナルド・L・メイスによって始めて使われ、その概念とともに広まったもの。彼曰くUD(ユバーサルデザイン)とは「簡単にいえば、できる限り最大限すべての人に利用可能であるように、製品、建物、環境、をデザインすること」よくいわれる「バリアフリー」は、いままであったバリアを取り除くことですが、UDとは最初からバリアが無い状態で作ることです。自ら障害を持ち、車椅子生活だったロン・メイスは、次のようなUDの7原則を提唱しています。

1 誰にも公平に利用できる
2 使う上で自由度が高いこと
3 使い方が簡単ですぐわかること
4 必要な情報が直ぐ理解できること
5 うっかりミスや危険につながらないデザインであること
6 無理な姿勢をつることなく、少ない力でも楽に使用できること
7 アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること          

ユニバーサル食器の発想 あくまでも器は料理が入って生きてくる脇役だと思っています。日常生活に使う食器の提案していきたいと思う。その延長線上にUD食器が浮かびました。

そもそものきっかけは高校時代までさかのぼる。母方のおじいさんを見舞いに通っていた頃、平たい皿から物をすくえずに困っている場面に何度も遭遇しました。すくえないと皿の淵に指を置いて止めてすくう。指が汚れるからティッシュを取ってあげる。本人も食べにくく歯がゆいだろうし、手がおぼつかないおじいさんを見るのも忍びなかった。「あのとき、こんな食器があったら便利だろうな〜というのが始まりです。(成志)

さまざまな意見 当事者・介護に携わる方など現場の意見を聞いたり、陶芸教室の生徒さんや知り合いの間で「スプーンで追っていって最後のご飯一粒がすくえると自分達も使いやすいね」「リュウマチで朝方手が曲がらない人には、「親指でけで持てて安定するカップがあるといいね」「ストローが動くのは飲みにくいから、コップに固定するといいかも」など声が聞かれた。特に障害者というわけでなく「誰もが使いやすくい食器で、かつ使える人の幅を広げた食器」が求められている。

日本では、急速に高齢化が進んでいきます。2030年には65歳以上が総人口の28%を超える超高齢社会が訪れるそうです。私達を含め、誰もが当事者になることを見据え、過ごしやすい環境整備が急がれています。その中でも、食は欠くことのできないものです。最後まで自分で食べることの意味をも含めUD食器を考えていきたいと思います。
(株式会社 ネクサス ユニバーサルデザインマガジン 「ゆにば」より文章一部引用)

久二窯 UD作品の一例 これらはごく一般的な形であり、各個人個人の特徴に合わないかも知れません。どの形をとっても一長一短があると思います。(UD食器を選ぶ選択肢の一つとして)展示会などで見る機会があれば、ぜひ自分の手で触って、見て頂きたいと思います。


小鉢

手に持たない形なので多少重くしてあり、内側に丸まった形にしてある。手前部分を切り欠くことで低い位置でのスプーン使いが楽に出来る。
小皿

皿の端を持ち上げる形でスプーンを使う場合に食べ物を止め、すくい易くしている。
茶碗・鉢

口元を内側に丸め片手でスプーンまたは箸を使う場合、口元で止まるようになっている。底の部分は安定させる為にやや広めにできている。 (お客様の声→子供の箸の使い始めの練習に良かったそうです。)
急須

取っ手が大きく力を入れなくても持てるようにしてあり、中は、網になっていて扱いやすくしてある。表面は、濡れた手でもスベリにくように作っている。蓋の摘みは大きく持ち易い
アメリカンカップ

安定感をたかめるために底の部分を広く取り、取っ手は4本指で支え易いように大きくなっている
ストロー止め付きカップ

取っ手は4本指が入るように大きくなっている内側に親指を入れて持っても安定するように取っ手が工夫されている
平皿

皿の一部に出っ張りをつけスプーンですくった物を止める役目をしている。利き腕を使わなくても使いやすい。(残った米一粒もすくうことができました。)
スープカップ

平たく浅いカップ取っ手は支え易いように独特の形になっている。
(煮物鉢として使っても良かった。)
どんぶり鉢

口元の一部分に返しとなる突起をと付け、スプーンまたは、箸を使う場合に止める役目をさせ片手でも使用可能な形にしてある。
マグカップ

4本指が入るように取っ手を大きくし、持ちやすくしている。また親指一本でも持てるように工夫している。(使ってみた結果、絶対のおすすめカップです。)
平皿

口元全体が内側に返り、どの部分でもすくった物を止める役目をしている。また底を広くし安定をさせてスベリにくなっている。
(底を広くしているので軽くても安定していて使いやすい)


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