犬のことあれこれ/扇風機のこと  

(04/09/07 up)
 



1.犬のことあれこれ  

2.扇風機のこと  





1.犬のことあれこれ





 
 過日、車中でラジオから、犬のことについて、耳寄りな(?)情報を聞いた。
 それは、外見からしてシェパードがオオカミに近いと従来、思われていたが、 実際には、チャウチャウ犬のほうが、遺伝的に近いということ、さらに、中国 のシャーペイ犬や、我が日本の秋田犬や柴犬のほうがチャウチャウ犬同様、オ オカミに近いということが判明したという。
「フレッド・ハッチンソンがん研究センターなどのチームが、犬の純血種を管 理するアメリカンケネルクラブに登録された85種414頭とオオカミのDN Aを比べた」結果、判明したという:
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004052100019&genre=G1&area=Z10
 人はみかけによらないというが、犬に付いても、外見で受ける印象が当てに ならないということか。

 さて、でも、その前にそれぞれのワンちゃんたちの画像を見ておきたい。ま ず、シェパードを(勿論、千昌夫氏の奥方さんの画像ではない):
「日本警察犬協会」ドイツ シェパード スタンダード(標準書)
 http://www.policedog.or.jp/kenshu/s-s.htm
 この警察犬のサイトを紹介するのは、別に警察さんに媚を売ってのことでは ない。実は、小生が上京して二度目に住んだアパートが警察犬訓練所の隣りだ ったからだ。
 風呂付きのアパートを探していたら家賃の安いアパートが見つかった。
 この安いというのがミソで、越してみてその理由が分かった。隣接する警察 犬訓練所から匂う犬特有の臭い、そして訓練されているとはいえ、全く吼えな いというわけもなく、結構、煩かったりしたものだ。
 猫も好きだが、ワンちゃんが好きなので、こうした劣悪な環境になんとか耐 えられたのだと思う。我が部屋は二階にあったのだが、付属する風呂場の窓の 眼下に、まさに訓練所があった。指導する方の掛け声、シェパードたちのの吼 え声、土の地面(砂を塗してあったように記憶する)に染み込む臭い。
 たまに風呂場の窓を少し開けて、訓練風景を眺めたりしたが、普段は、吼え 声や、なんといっても臭いが部屋に流れ込まないよう、窓を締め切りにしてい た。
 風呂はガス風呂であり、装置が浴室内にあった。入浴の際は、当然ながら、 部屋に風呂の湯気などが流れ込まないようドアを閉めるしかない。そうはいっ ても、浴室を密室状態にするわけにもいかず、訓練所に面する窓を少々なりと も開けるしかない。
 が、或る日、魔が差したというのか、臭いが堪えきれなかったのか、つい、 窓を締め切って(部屋へのドアも締め切って)入浴してしまった。ガス風呂だ というのに…。
 この間の顛末については、既に詳細を書いている:
「ガス中毒事故余聞」
 http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/gas-b.htm
 警察犬訓練所の名誉のために付言しておくが、訓練所については、掃除など、 さすがに丁寧にされていたし、犬の夜鳴きもそれほどひどくはなかった。
 ただ、臭いがどうしても…。小生、少々、嗅覚が鈍感なほうなのだが、それ でも、窓を開け放っていると、あの犬たち特有の臭いのきついのはどうしよう もなかったのである。

 さて、チャウチャウ犬のほうも、お姿を拝見しておきたい:
「ようこそチャウチャウ倶楽部へ」
 http://www2e.biglobe.ne.jp/~Chaw/chow.html
 なんとも愛らしいチャウチャウ犬たちが迎えてくれるではないか。外見から すると、オオカミとは似ても似つかぬのに、犬達の中ではオオカミに一番近い とは。
 このチャウチャウ犬たちに、君たち、オオカミに近いんだって、どうなの?  なんて声をかけたら、チャウチャウ! と謙遜気味に否定されそうだ。
 このサイト、「女の子の部屋」などがあるので、いつもの癖で、つい覗いて みたが、どうやらメスのチャウチャウ犬たちの部屋のようだった。

 さて、お次は秋田犬を見てみよう:
「ワールドドッグ図鑑」(秋田犬)
 http://www.dogfan.jp/zukan/japanese/akita/
 ここでもなんとも愛らしいワンちゃんたちの画像が見れて嬉しい。
 それにしても不思議なのは、シェパードもそうだが、秋田犬も、鼻先の周辺 が黒いこと。どうしてなのだろうか。山の炭焼小屋にでも住み着いて、炭の隅 を突っつき過ぎて、こうなってしまったのだろうか。
 こういう顔を見ると、小生など、かの往年の名喜劇人を思い出してしまう。 そう、「デン助劇場」のデン助である:
 http://www011.upp.so-net.ne.jp/y523/page007.html
 http://www.maboroshi-ch.com/ata/atv_18.htm
 そうか、彼にはデン助じゃない、大宮敏光というレッキとした名前があった のだ…。懐かしいね。
 さて、「ワールドドッグ図鑑」(秋田犬)に戻ると、「日本原産の天然記念 物として指定された7犬種の内の大型犬」であり、「古くから秋田犬大館地方を 中心にマタギ(猟師)犬として飼育されていた。後に他の土着犬との交配によ り大型化され、明治の中期に洋犬を配し改良され、さらに大型化されたもの」 とある。
 アメリカンケネルクラブに登録された犬の遺伝子を調べたというが、秋田犬 は交雑されない純粋種に近い種のものだったというのだろうか。
 チャウチャウ犬が、何処の地域が原産地なのか見てみたくて、別のサイトを 覗いてみた:
「ワールドドッグ図鑑」(チャウチャウ)
 http://www.dogfan.jp/zukan/non_sporting/chowchow/
 おおー、愛らしい、モコモコしたワンちゃんたちだ。「中国で2000年以上の 歴史を持つ土着犬」で、「形態的にはスピッツの系列に属す犬」だとか。
 ってことは、スピッツもオオカミに近いってこと?
 それは分からないが、さらに気になる記述が続く。「かつて中国では食肉用 に飼育され、毛皮は防寒用として用いられた歴史がある」とか。ああ、確かに 毛皮は暖かそうだけど、可哀想。せめて羊みたいに、毛を刈るだけにしておけ ばいいのに。今は違うよね。

 と、ここで、肝腎なことを忘れていた。そう、オオカミの画像を見ていない。 これでは比較対照にならない!
 ということで、「オオカミ」をキーワードにネット検索。すると、冒頭に現 れたサイトは:
 http://homepage2.nifty.com/~wolf/
 なんと、雄雄しく凛々しく逞しいオオカミの勇姿だろう。悲壮感さえ漂う。 惚れ惚れしてしまう。小生が人間でなく犬だったら、惚れてしまっていたに違 いにない。
 小生が小学生の頃に読んだ漫画の「狼王ロボ」をつい、思い出してしまう。 ネットで、懐かしい画像に出会いたいと探したが、適当な画像が見つからなか った。小生、ロボの絵が好きで、せっせと書き写していたものだった。
 ワンちゃんについては、他にもあれこれ思い出すことがある。そのうち、気 が向いたら、書き綴ってみたいものである。


04/06/28 記




2.扇風機のこと





 小生の部屋では扇風機が大活躍している。今の扇風機で、一体、何代(台)目になる ことやら。初めて扇風機を買ったのは、いつのことだったか、もう、そんなこと も覚えていない。
 部屋にはエアコンがあるが、冷房に弱いのか、めったには使わない。それでも、 この夏は極端に暑く、とうとうエアコンのお出ましを願うしかないようである。
 数年前だったか、先代の扇風機がとうとう故障してしまった。今の扇風機は実 はもらい物なのである。暑くて苦しいなんて騒いでいたら、優しい方がプレゼン トしてくれたのだ。下手なことを言うものではないと思った。自分としては、そ んな貧乏生活もエッセイなどに書いている。つまり、ネタにしているというわけ なのだ。
 でも、それを可哀想と思ってしまわれる方もいる…、その点への配慮が足りな かったと反省している。

 記憶を辿ると、我が家に扇風機がやってきたのは、昭和三十年代の後半だった ろうか。周りが田圃や畑で、集落風に寄り添うように農家が散在していた。目を 閉じると、村から町になりたての光景が浮かび上がってくる。夏ともなると、家 の方々の戸や窓を開け放つ。泥棒さんだろうが、近所の方だろうが、その気にな ればいつでも、どの部屋へでも入り込める。
 実際、小生が物心付く以前、昭和三十年代に入りたての頃、我が家に泥棒さん が入られて、警察騒ぎになったとか。田舎のこととて、そして当時のこと、泥棒 さんがいらっしゃるなど、全くの想定外の事態だったのである。
 そんな開けっぴろげの家。風は方々から入るし、何処からでも脱け出ていく。 目の前には稲穂の原。その海原を渡って、風が吹き寄せてくる。
 はずなのだが、そうはいつもいつも風が来てくれるわけもない。ピタリと風が 止むこともある。凪。これが困る。簾もカーテンも、暖簾も洗濯物も微動だにし ない。こうなると、団扇だけが頼りである。バタバタ、バタバタという団扇の音。
 父は、夜や日曜日など、部屋に居る時は、ステテコ姿になり、上半身は裸。そ の肩に濡れたタオルなどを懸ける。濡れたタオルが体温で時の経過と共に乾いて いく。その間、気化熱で火照った体の熱が奪われていく。少しは涼しくなる、と いう理屈である。
 が、我が家で上半身だろうと、裸になれるのは父の特権であり、母は勿論、姉 君たちも、そうはいかない。小生にしても、シャイというか、せいぜい、短パン にランニングシャツ姿が限界である。汗が滲むなら、ひたすらに団扇に依存する しかなかったものだ。
 それが、或る日、とうとう我が家に扇風機がやってきた。文明開化の恩恵が我 が家にも及んできたというわけである。我が家にテレビが来たのと、扇風機がや ってきたのと、一体、どっちが早かったのだろう。さすがに扇風機だったろうか。 多分、値段からしても、そうだろうけれど、小生は覚えていない。
 部屋に一人だけなら、扇風機は独り占めである。が、居間(茶の間)で家族団 欒の時となると、扇風機にしても、首振り機能で、延々と首を振り続けるしかな い。さぞかし、首が凝ったことだろう。
 扇風機が首を振る。ファンが自分のほうに向いてくる。風が来る。弱い風が次 第に強くなり、また弱くなり、過ぎ去って、風がなくなってしまう。誰か他の人 のところに吹いている。その風が、暫時の後、また、こちらに近づいて来る。強 くなる、そして弱くなる。
 そんな繰り返しが、夏の夜、就寝の時まで続くわけである。
 床につく時には、扇風機には頼れない。蚊帳など釣って、その中に入る。また また、団扇をバタバタさせて、束の間のささやかな風を起こし、ひたすらに睡魔 の到来を待ち望む。暑く長い夜の日々が一夏、続くのである。

 小生が学生の頃、小学校、中学校、高校を問わず、エアコンは勿論のこと、教 室には扇風機もない。
 夏の日、休憩時間にグランドに出て野球などして、汗だくになって、さて、チ ャイムが鳴ると、教室に戻る。暑い。汗がダラダラと流れる。下敷きを団扇代わ りにして、あるいは襟元を大きく広げて、襟をパタパタさせて気休めの風を胸元 に流し込もうとする。やがて、授業時間が過ぎていくと共に、いつしか汗が引い ていき、授業が終わる頃には、背中に張り付いていたシャツも、肌から離れてい る。でも、また、外へ飛び出して遊びまわって、汗まみれになり…と、同じ事を 繰り返すのだった。

 小生が高校三年の五月。我が高校が理科棟などを残して全焼したことがあった。 ホントの全焼で、夜の十時過ぎだったか、友達に電話で高校が火事だと告げられ、 小生は自転車を飛ばした。十数分ほどの距離に校舎がある。火事は真っ盛りだっ た。人盛りが凄い。消防車が何台も学校の近くに止まっていて、懸命の消火活動 を繰り広げていた。
 が、木造校舎である。呆気ないほど他愛もなく校舎は燃えていく。紅蓮の焔が 校舎を舐めるように飲み尽くしていく。瞬間、夜の空に燃え上がる炎が綺麗だと 不遜な思いに囚われたりした。翌朝、学校に行くと、そこには灰燼に帰した、黒 焦げの板切れの原。それこそ、出来て間もないコンクリートの研究棟と、門など 以外に原形を留めているものはない。
 火事の原因は、煙草の不始末だったという噂(それどころか、放火という説も あった)が一部に広まっていたが、さて、現場検証の結果はどうったのだろうか。
 うやむやに?
 受験校でもあったし、急遽、校舎が作られた。といっても、本格的なコンクリ ートの校舎が建てられるまでの繋ぎの、プレハブの校舎だった。
 燃えたのは五月。我が郷里は五月を過ぎると、フェーン現象などが生じて、情 容赦のない暑さに見舞われる。その最中、プレハブでの学校生活というのは、悲 惨なものだった。そろそろ夏休みが近づいた頃だったか、何処かからのプレゼン トだったろうか、氷柱が教室に運ばれたことがあった。生徒の歓声が上がった。
 授業中、次第に溶けていく氷の塊。授業より、その溶けゆく様が気になってな らなかった。
 扇風機をプレゼントするという発想までは浮かばなかったのだろうか。
 扇風機に纏わる思い出を辿ると、切りがない。

 さて、せっかくなので、扇風機の歴史などを調べてみたい。
 テレビでも紹介されたのを見たことがあるが、我が国での<扇風機>の原型は、 江戸時代末期にあったという。「扇風機の歴史を紐解いてみると、1832年(天保 3年)に出版された柳亭種彦の「偐紫田舎源氏」のなかに、団扇を放射状に取り 付けろくろのように手で回す」ものだったという:
 http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kankisen/wind/pdf/2su06_07.pdf
 さらに、同上サイトによると、「1885年(明治18年)には納涼団扇として特許 登録されてい」たという。
 また、「日本における国産第1号機は、1894年(明治27年)外国技術を導入し てつくられ、スイッチを入れると扇風機が回り同時に白熱灯が灯るという、貴重 な電気を有効活用するめずらしいもの」だったとか。
 この、扇風機と白熱灯を兼ねるというのは、ちょっとしたアイデアかもしれな い。
 なお、「アメリカでは1882年(明治15年)に電動扇風機の商品化に成功」して いるとか:
 http://www.city.ono.hyogo.jp/~kokokan/kanzouhin7.html
 ちなみに、扇風機を発明したのは、やはりというべきなのか、トーマス・エジ ソンだったとか。
 このエジソンが発明したものには、扇風機の他に、電気自動車・映写機・電球・ 蓄音機・ラジオ・電話機・タイプライター・アイロン・掃除機……と、あるよう だ。
 尤も、「世界初の家電製品の発明(扇風機)」については、ニコラ・テスラだ という説もある。
[『発明超人ニコラ・テスラ』(新戸雅章著)あるいは、『テスラ 発明王エジ ソンを超えた偉才』(マーガレット・チェニー著、鈴木 豊雄訳、工作舎刊)参 照(小生は未読):
 http://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN4-87502-285-9.html ]

 最後に、ちょっとした疑問を。扇風機がエジソン(ら)の発明だったとして、 扇風機という日本語の名称は、いつ、誰が作ったものなのだろうか。新たな疑問 が生じたところで、本稿を終えておく。


04/07/09 記