(03/10/09 up)
今日は、いい天気だったけれど、昨日、寝不足のままに出かけた疲れが出て、
一日、グッタリしていた。そんな時は、大概、ロッキングチェアーに身を屈め
るようにして休んでいる。ベッドに潜り込んで、しっかり寝るほどではないの
だ。
で、うつらうつらしていると、ふと、昔、聞いた童謡なのか、それとも童歌
(わらべうた)なのか分からない歌が脳裏に浮かんできた。歌詞は、はっきり
覚えていない。確か、以下のような歌詞だったと思うけれど。
ひいわし食べたしお金はないし
お金を溜めなきゃダメじゃないか
メロディも覚えていて、歌となって浮かんだので、軽く口ずさんでみたりし
た。
「ひいわし」という言葉をネット検索して調べてみたら、数件しか掛からない。
どうやら、「干鰯(ひいわし)」を指すらしい。
このサイトの一部を引用すると、「『広辞苑』にも記載されている氷見鰯は、
乾燥させた「干鰯(ひいわし)」を指しており、主にマイワシを使う。水揚げ
直後の鮮度満点のイワシを加工した干鰯は身のしまりがよく、風味や色・艶も
抜群で、古くから名高い一品として全国に知られている」とか。
ついでながら、ネットで読める古典作品の中で、泉鏡花の「寸情風土記」に
「干鰯(ひいわし)」が出てくるのが分かった。
いずれにしても、氷見鰯=干鰯(ひいわし)は、古来より全国的に有名な逸
品だったようだ。当然ながら、値段もそこそこにしただろうと(今も高いのか?)
予測される。
[例によって小生らしく、勝手ながら、言葉から氷見鰯と干鰯とが関連しているのだと思った。氷見=ひみ→ひ→干→干鰯、というわけである。無理はない連想だと思うが、今のところ根拠は全くない。(03/10/09 追記)]
それで、高いものの代名詞として「ひいわし」が童歌(わらべうた)の中で
も歌われたのだったろうか。
富山は、今でこそ、米もそこそこに取れるし、山は近く海にも近く(という
ことは良質の水がドンドン海に注ぎ込むとうこと)、富山湾は汽水の海で魚に
恵まれる、そんな環境条件に恵まれているが、一昔前は、かなり貧乏な土地柄
だったのだ。
特に県の呉東(富山県の中央を呉羽山という小高い山並みが走って県を二分
している)は貧困や洪水などに苦しんだもので、農家の長男は家に残るが、次
男以下は成人したら家を出て行くのが当たり前だった。
ひいわしを食べたいなら、とにかく働け、お金を稼げ、という実利的で勤勉
な風土が養われた所以である。
さて、上掲の歌については、ネットで調べても何も情報を得られなかった。
不意に思い出したこの歌の本当の、もっと詳しい背景を知りたいものである。
03/09/14 23:37
ひじきの日
9月15日は、敬老の日だが、実は、ひじきの日でもある。
なんて、実は15日のラジオで聞いたのである。
そのラジオ番組で、ひじきについての雑学的知識をいろいろ得ることができた。
なんの役にも立たないのだけれど、忘れないうちに、メモだけしておきたい。
例によって車中での聞きかじりなので、順不同で書くし、情報の危うさなどは
ネットなどで補いたい。
まず興味深かったのは、ひじきを漢字で書くと、どう表記するかだった。これ
は知る人は少ないのではなかろうか。我が愛する黒田あゆみアナウンサーの方さ
えも分からないというのだから、少なくとも小生が知らなくても恥ではないと思
う。
答は、「鹿尾菜」と書く。まったく、ひじきとは結ぶつかないようだ。が、実
は、結びつく。と、ここまで書いてきて、ネットで検索したら、紹介するにピッ
タリのサイトが見つかったので、そのサイトの説明を引用させてもらうことにし
よう:
「ひじき講座」
ひじきを「鹿尾菜」と表記するのは、「見た目が鹿の黒くて 短いしっぽに似て
いるところからきていると、江戸時代に書かれた「本朝食鑑」に記載されています」
とのこと。
番組の中では、恋人への贈り物としてひじきが贈られたという話も紹介されて
いた。上掲のサイトから引用すると、「「伊勢物語」第3段に「男(在原業平)」が
恋人に当時まだ珍しかった「ひじき藻」 を贈る場面が登場します」としたうえで、
「思ひあらば葎(むぐら)の宿に寝もしなんひじきものには 袖をしつつも」と
いう歌を紹介している。
下記のサイトによると、文献的には、平安時代の百科辞典「倭名類聚鈔」とい
う書物にも登場しているようである:
「浜 卸(はまおろし)」
ひじきは、1988年に厚生省が行った「食物繊維含有量調べ」で「第2位にランク
インしたことにより、その栄養面のすばらしさがあらためて見直され」たとのこ
と。栄養面の素晴らしさは、テレビ等で夙に採り上げられていたので、栄養学に
も疎い小生さえも知っていたほどである。
ちなみに、ひじきに含まれる栄養は、カルシウム、鉄、ビタミンB2、ヨード
とアルカリ、アルギン酸などで、歯を丈夫にしたり、髪のつやをよくするなどの
効果があるのだという。
近年は、外国産のひじきが広まっているが、「"歯ごたえ"、"風味" とい
った、数値に表れない官能的な面で、国内産のほうが高い評価を得てい」るらし
いが、小生は、そこまでは実際に確かめたことは無い。
上掲のサイトによると、「生のひじきは堅くて渋みがあるため、7〜8時間蒸
し、天日乾燥したひじきを煮るのです。茶褐色から黒色に美しく変身したひじき、
風味・歯ざわりが良く生ひじきより勝ってい」るというが、安くて栄養があって、
おいしいなら、何も言うことがない。
さて、9月15日は「ひじきの日」だと、既に書いたが、それは「三重県のひじ
き共同組合によって制定され」たという。
では、何ゆえ、9月15日が「ひじきの日」なのか。このサイトには説明がない
が、昨日のラジオの話によると、ひじきは栄養的に優れ、健康食品として長寿に
相応しい食べ物なので、敢えて9月15日の敬老の日を「ひじきの日」に選んだの
だという。
実際、ひじきは昔から長寿の食品と言われてきたのである。栄養を科学的に分
析することは、昔は叶わなかっただろうが、生活の知恵として言い伝えられてき
たのだろう。
ひじきを食べるとは、そうした先人の知恵を戴くことでもあるのだろう。
03/09/17 00:53

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