(03/09/18 up)
四日だったか、車中でラジオを聞いていたら、思いがけなく演歌歌手の城之内
早苗がNHKの昼のラジオ番組「ひるの散歩道」のゲストの一人として出演して
いて、久しぶりに彼女の声や歌を聞くことが出来た。
小生は、演歌については、好きな歌手はいろいろいるが、現役歌手の中では香
西かおりと並んで城之内早苗が好きである(彼女のオフィシャルサイトは下記:
http://www.zetima.co.jp/artist/SanaeJonouchi/
城之内早苗ファン・サイトは:
http://fukushima.cool.ne.jp/johnouchi/sanae.html
このファンサイトで「大連の街から」を少しだけ聴くことが出来る)
「雪ふりやまず」「酔わせてよ今夜だけ」「恋桜」「あじさい橋」「夢までTAXI」
と好きな曲が次々に浮かぶ。今年というか、今、彼女が力を入れている「大連の
街から」も大好きである。透明感のある声質と、何処か喉の震えを感じさせる微
妙なビブラート。
そういえば、「ラーメンどんぶり流れ唄」なんていう、湯原昌幸とのデュエッ
ト曲も面白い歌だったな。NHKが力を入れたわりには大ヒットというわけには
いかなかったようだけど。そうはいっても、小生は、山下ひろみの歌った「アジ
のひらきの三度笠」と並んで、「NHK みんなのうた」の中ではこの歌が好き
だった。
歌手については、ヒット曲が好きということは、当然ある。が、必ずしもヒッ
トしていない曲も含めて好きだとなると、やはりファンということになるのだろ
う。まして、その歌手が歌うなら、曲は選ばないとなると、これは完璧なファン
と言うしかない。香西かおりが他の歌手の持ち歌を歌うのを聞くのは大好き。ま
た、ラジオを聞いていると、深夜などではそんな機会に恵まれたりもする。
その点、城之内早苗に関しては、まだ彼女のオリジナル曲を歌う場面にしか接
しておらず、彼女が持ち歌ではない曲を歌う機会に恵まれたら、さてどう感じる
か、確かめてみたい気がする。
彼女は、知られているように、おニャン子クラブ出身の歌手である。会員番号
17番! おニャン子クラブが人気沸騰していた頃、小生はサラリーマンであり、
仕事が定刻の時間に終わったなら、6時過ぎには退社できる(めったに帰れなか
ったが)。しかし、それでもおニャン子クラブが出演している「夕やけニャンニ
ャン」の時間帯には間に合わない。
だから、他の番組に出演する彼女等の勇姿を見たことはあっても、肝腎の出自
の番組は見ていないわけである。返す返すも惜しい気持ちで一杯である。
さて、小生がいつから彼女のファンになったのか、実は覚えていない。こちら
のほうが余程、情ないことなのかもしれない。とにかく、おニャン子クラブのメ
ンバーの中で歌が上手く、演歌歌手ばりのコブシを利かせることができることは
早くから知っていた。
彼女の演歌歌手としてのソロデビュー曲は「あじさい橋」(86.06.11発売)で、
この曲は、歌としては現在も含めて史上初のオリコンシングルチャートで初登場
1位を記録しているし、小生もすぐに気に入ったのだから、やはり小生は、少なく
ともソロデビューの段階で好きになっている。少なくとも気になる歌手の一人に
なっていたことは間違いない。
ところで、上掲したように、彼女には、「夢までTAXI」(89.04.21発売)とい
う曲がある。この歌も小生は好きなのだが、若干の留保が要る。というのは、こ
の歌が世に出る直前の頃、小生は気になる女性がいて、折々、共にタクシーに乗
る機会があった。
が、付き合いという程度に至る間もなく、彼女は病気とかで(彼女自身の弁で
確認できなかった)郷里へ引っ込んでしまった。
つまり、小生の儚い恋の終焉である。
で、間もなく「夢までTAXI」が城之内早苗によって歌われ始めたものだから、
小生としては多少なりともの思い入れなしには、この曲が聞けない。よってこの
曲が好きなのか、この曲に歌われる状況などが好きなのか、判然としないのであ
る。
とにかく、この曲を聴くと、当時は勿論、今も心騒ぐのだ。悲しいかな、ラジ
オではこの曲を聴いたのは、95年以降では、記憶する限りは一度だけである。
世間的にはヒット曲ではないということなのだろうか。
奇しくも小生は今、タクシードライバーである。この仕事に携わる時、あれこ
れ悩んだものだった。その詳細は別の機会に書いたので、ここでは書かない。た
だ、その小文では触れなかった<エピソード>がある。
そう、勘のいい人なら気づくことだろうが、タクシードライバーになる時に、
頭の片隅に例の女性のことを思わなかったと言えば、嘘になるのである。タクシ
ーを運転し、彼女のマンションの前などを通ると、その頃は、ドキドキしたもの
だった。後ろに女性のお客さんが乗っていると、ふと、彼女を乗せているような
幻想が浮かんだり、いつか彼女が乗ってくれるようなありえない妄想を抱いてみ
たり。
ある意味、自分の中の度し難い未練が、この仕事を選ぶ決定的な背景だったり
するような気もしないではないのだ。人には到底、言えない、バカみたいな話で
ある。
ところで(ここからやっと表題に絡む…汗)、NHKの昼のラジオ番組で城之
内早苗の曲を聴くことが出来たのだが、その中に、「白河夜船」という曲があっ
た。彼女のファンと自分で言いながら、まず、この曲のタイトルを聞いて、少々
驚いた。というのは、昨年末から、「大連の街から」を歌っているはずであり、
まだまだこの曲に力を入れているものと思っていたから、えっ、何、もう、新曲
なの?! とびっくりしてしまったのだ。
白河夜船というと、広辞苑を引くと、「(京を見たふりをした者が、京の白川
のことを問われ、川の名と思って、夜船で通ったから知らないと答えたことから)
(1)実際には見ないのに、見たふりをすること。(2)熟睡して前後を知らな
いこと。」ということで、結構、洒落た表現として使われる機会があったりする。
他に白河夜船というと、これまた有名な作家・吉本ばなな氏の小説「白河夜船」
に触れないわけには行かない。ところが、小生は彼女のこの小説は読んだ記憶が
あるのだが、内容はさっぱり覚えていない。
それと白河夜船というと、忘れてならないのは、このサイトでは泣く子も黙っ
たり笑ったり感心したりする白河夜舟さんという有名人がいること。ほんの一瞬
だが、小生はマジで彼のことを歌う歌がついに出来たのか、しかも小生の好きな
城之内早苗の歌で、と思ったことである。
が、話を聞いてみると、どうやらこの歌は、3年ほど前の歌で、「隅田川」と
いう曲のカップリング曲だったらしいが、テレビでもラジオで誰でもが聞く機会
に恵まれるほどヒットはしなかったようだ。
そうはいっても、ファンである小生がこの局の存在を知らないというのは、こ
れまた情ない(時期的に白河夜舟さんがこのサイトで活躍し始めた頃に重なるの
では、というのも、やはり気のせいであり、偶然に過ぎないのだろう)。
それにしても、白河夜船という言葉の知ったかぶりという意味も、前後不覚に
寝入って肝腎のチャンスを逃すという意味でも、まるで小生にぴったりの言葉だ。
屋形船にでも乗り、酒でも飲んで、夜の河などをぼんやり流れ行くのもいいな
と思う。自分には何処へ行く宛てもないし、川の流れに身を任せるのが一番、い
いのかもしれない。
とにもかくにも城之内早苗は、小生には気になる歌手なのである。これからの
一層の活躍を期待したい。
03/09/05 22:07

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