小生は若い頃から今に至るまでオートバイに乗り続けている。
若い頃は少々無茶なライディングもしたけれど、多分、大方のライダーよりは大人し
い乗り方をしているほうかもしれない。もっとも比べようもないことで、ただ、街中で
の他のライダーの走り方を見ていての印象を述べているに過ぎないけれど。
冒頭に乗り続けていると述べたが、実は上京した当初の4年間は、東京の交通の激し
さや交通量の多さにビビッテしまい、戦線を離脱してしまった。至って臆病なライダー
なのである。
東京に暮らし始めて5年目になった時、もう、どうにも我慢が出来なくて再度、オー
トバイとの生活を選んだのだ。以来、再度のオートバイ生活を送って今年で20年目を
迎えている(但し、数年前にリストラ遭ってしばらくしてからは、心ならずもスクーターとの生活を送っている)。
ところで、小生がオートバイに乗り始めた仙台ではあまり気にならなかったのだが、
東京で走り始めて気が付いたことがある。
それは路上に目立つマンホールである。別に東京に限ったことではないのかもしれな
いが、実にマンホールが多い。
しかも、車を運転している人、あるいは歩行者は必ずしも気づかないかもしれないが
、それらマンホールが実にランダムに点在していることだ。2輪で走る者にとっては、全く予想の付かない配置で散在している。
小生の友人で車を運転している奴がいる。彼は小生に比べれば何事にも注意深いし思
慮深いほうなのだが、彼にマンホールが無作為的に点在していて危ないと言うと、
「そんなことないだろ。きっと、ちゃんと配慮してあるに決まってるさ」と答えた。
マンホールの配置に関して下水道に携わる当局に何かの配慮なり、あるいは決まりな
どがあるのだろうか。
小生はきっとないと思う。マンホールの蓋のデザインに多少の拘りはあるにしても(
マンホールの蓋の写真集があるくらいだ、きっとマンホールの蓋のマニアもいるに違い
ない)。
また、仮に何かの規則性なり配慮なりがあっても、それはオートバイを意識したもの
ではないこと、それだけはライディングしていて確信を持って言える。
実際、ライダーとして走ってみるがいい。いかにマンホールが少なくともオートバイ
など眼中になく散在しているかが分かるだろう。あくまで下水道管理当局の必要に応じ
て設置されているに過ぎないのである。
直進の場合はともかく、カーブの最中、コーナーにあるマンホールが特に厄介なので
ある。言うまでもなくオートバイは2輪で走っている。二つのタイヤで走っているので
ある。当然だろう。バイシクルとはサイクル(輪っか)が2つあるからバイ(2)サイ
クル(輪っか)なのである。
オートバイは駆動力が人力ではなくモーターだからオートないしモーターが冠される
のである。
そのタイヤ、オートバイにとって命を預けているといっていい部分の道路との接地の
表面積は名刺の大きさに過ぎない。
実にそれだけの面でオートバイと大地(道路)と接しているわけだ。
それだけに依存しているオートバイが、例えばコーナーに差し掛かって、突然マンホ
ールに出くわしたら、ちょっとしたパニックになることがある。知らない町での初めて
のコーナー、特にブラインドになっているコーナーでは、やや多目の余裕をもってコー
ナリングに入るのだが、それでもいきなり眼前にマンホールが迫ると驚いてしまうので
ある。
その時、余裕があれば、コーナリングのラインを変更してでも乗り切る、つまりマン
ホールを避けるのだが、後輪は、しかし、避けきれない場合が多い。
ライダーなら分かるが、前輪が滑ったら、運を天に任せるしかないが、後輪は多少滑
っても何とかなる。だから、可能な限り、前輪だけは滑らないように滑る可能性のある
箇所は、とにかく避けるのである。
しかし、そうはいっても、避けるのには限界がある。片側2車線の道路で、自車の隣
にたまたま車などがいるとラインを途中で変更するなどは、ほとんど不可能に近い。
ところで天候が晴れ、ないしは曇りの場合は、それでも大概はカーブの
途中でマンホールに出くわしても、無理してラインを変えることはしない。変えるリス
クと、そのままマンホールを通過するリスクを比べると、変えることによって生じるリ
スクのほうが大きいからである。
が、困るのは何といっても雨の日である。雨の日は出きるだけ、というより絶対的に
マンホール(や鉄板、白や黄色のペイント、あるいは砂や油の浮いた路面)は避ける。先に述べたように後輪
のスリップは犠牲にしても、とにかく前輪が濡れた路面にコーナリングの形で乗ること
は何としてでも避けるべきなのである。
にもかかわらず、そうはいっても知らない街での初めてのコーナーでは、突然眼に飛
び込むマンホールという事態を避けることは難しい。後ろに、あるいは隣に絶対車がい
ないというなら、ともかく、天下の往来を占有しているわけではないのだから、コーナ
リングのラインは限定されているのだ。
さて、下水道当局(やボイラーの清掃・点検のためのマンホールもある)などマンホールを管理している当局の方はマンホールの設置に関して、ほんの少しでもオートバイのことを考えてもらいたい。
ここではマンホールのことだけを特に話題に挙げたが、砂や油の浮いている路面は論
外として(でも雨の日、それも降り始めのうちは路面がペースト状になっていることが
多い)、鉄板の繋ぎめも、事情は同じである。
否、マンホールは路面の一部に散在しているだけだから、多少はライン取りで対処が
可能なことも考えられないではないが、鉄板の繋ぎめというのは厄介至極なのである。
路面一杯を横断する形で設置されているわけだから、ライン取りでは対処しきれないわ
けだし。
そしてその鉄板の繋ぎめも、また多くはカーブになっている箇所に多いという困った
事情がある。ちなみに、ただでさえカーブのやたらと多く、且つ、道路幅自体が狭い首都高速にはカーブに鉄板の繋ぎめの多いこと(尚、鉄板の繋ぎめは、コンクリートないしアスファルトの道路が気温の変動に伴い伸縮するのを調整するためにあるようである)。
コーナーでバイクがスピードを出し過ぎてガードレールに接触して事故に、という警
察の発表などがある時、小生は不図、そこにマンホールはなかったか、事故当時の天気
はどうだったか、路面状況に異常はなかったのかが気になる。あまり天気のことは述べられていないし、ましてそこにマンホールがあったか否か、路面の状況はどうだったのかは問題になっていないように思われる(よっぽど路面状況に異変があれば実況検分の対象になるかもしれないが)。
けれど、実は、上記した事由によって自損事故の形に陥ったケースがあったのではな
いだろうか。
警察官の事故の調査・検分でも、オートバイに日頃乗りなれている人が立ち会えば、
原因の追求も違ってくることがないとはいえないのではないか。
当局の方々の見解はどうなのだろうか、伺いたいものだ。
トンネルと交通渋滞
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さて、今年も恒例となった民族の大移動が始まる。お盆休みに伴う旅行やら帰省やら
が一斉に開始されるのである。
当然のようにして、高速道路は要所要所にて渋滞である。
さすがに連休が大型化したり、あるいは休みの日をずらすことなどによって、多少は
渋滞の規模は縮小しているようではある。もっとも、ここ数年は不況によって帰省した
くても出来ない人も少なからずいるようで、その故に走行する車が減っているせいも無
きにしも非ずと思えるが。
さて、そうしたお盆や正月など、大規模な移動があるが故の渋滞ではなく、それほど
交通量の多くない、通常の際にも生じる渋滞がある。
例えば東名の曲がりくねった道やら、あるいは緩やかな上り下りが要因になっている
場合がある。上りであることに気づかず、同じアクセルの踏み具合だと、自然、スピー
ドが落ちてきて、結果として車間距離が縮まり、一気に渋滞になってしまうわけである
。
小生などオートバイで帰省することが多いので、渋滞をすり抜けて、車の集団の先頭
に来てみても、何故、渋滞しているのか、一向に理解がいかないことが多かったものだ
が、そうした事情があったりするのかなと、ようやくにして納得が行った次第である。
さて、交通量がそれほどでもないのに渋滞を生じせしめる原因には、他に代表的なも
のとして、トンネルの入り口がある。
結構、スムーズな車の流れだったのに、トンネルの入り口で、全てではないが、一部
の車が思わずスピードを落としてしまうことが結構あるのだ。
それは目の錯覚に過ぎないのだろうが、道が不意に狭くなってしまうかのような圧迫
感を覚えるからであろう。
が、同時にトンネルに入った途端、一瞬ではあるが、日の光の下に比べて暗くなった
ような感じに襲われることである。多分、それは錯覚ではなく、トンネルの外に比べ、
中は照明があるとはいっても、実際に多少なりとも暗い(暗いと感じてしまう)のであ
ろうと思われる。
だから目が慣れるまでの数秒の間、どうしてもアクセルが緩みがちになるのである。
これは理解できなくもあるが、しかし、トンネルの入り口付近で、そうした現象があ
る毎に、やはり渋滞の原因になってしまうとしたら、困りものであることは間違いない
だろう。
小生が思うに、トンネル内部の照明は必要十分な照度を確保していることは否定しよ
うとは思わない。ただ、渋滞が(つまり渋滞を惹起する入り口付近の眼が慣れないため
の暗さという脅威が)入り口付近の暗さにあるのなら、せめて、入り口付近の、暗さに
慣れるまでの数秒に相当する距離分は、照度を高めることが望ましいのではないかと思
う。
ある程度トンネル内を走れば通常の照度で十分である。今よりも明るくすべきゾーン
は、あくまで入り口付近の数十メートルだけでいいのだ(無論、入り口から出口が見通
せる短いトンネルは不要だ。また、ここでの議論は日中の話をしている。夜も、従って
話の埒外である)。
素人考えではあるが検討してみる値打ちはあるのでは。
01/08/09
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