| イヤラシイ |
| この素材はFairy Tailさまからお借りしました。 |
| 西の果ての別の大陸より桃源郷へやって来た、青い目の司教ヘイゼルとその従者ガト。 ヘイゼルの話し方には桃源郷とは違う、異国のなまりがあった。 ガトはヘイゼルのいた場所とは更に違うところから来たらしく、いつも一緒にいる割にはこの二人、言葉遣いが違っていた。 とある事情でヘイゼルに同行することになって数年。 話し相手がほとんどヘイゼル限定のお陰で、慣れない異国の言葉ながらも意思の疎通は、ほぼはかれるようになっていた。 それでも時には瞬時に判断しにくい事もある。 その場で聞き返せば、多少機嫌を損ねながらもヘイゼルは意味を教えてくれるのだが。 それはいつでも、というものでもないらしい。 例えば、、、こんな時―――――――――。 「はぁっ、、、、、、んっ、、、、、、」 ガトに白い指を一本一本舐めあげられ、陶然とした表情のヘイゼルがいた。 場所はとある村の宿屋の寝台の上。 普段は手袋をはめているため、無防備になった指先は他の場所よりも敏感にガトの舌を感じるらしい。 「ガト。 あんたがこんなことするなんて、いやらしいなぁ」 イヤラシイ。 その言葉でガトは慌ててヘイゼルの指から手を離し、身を引いた。 「なんでやめるん? ここまでしておいて、おあずけなんていやらしいわ」 いきなり中断されたせいで、むっとした表情でヘイゼルはガトを睨んだ。 その頃、ガトの頭の中では 「イヤラシイ」とは「邪な考え、または、意地悪なこと」が、ぐるぐると駆けめぐっていた。 この二種類の言葉の意味があることはヘイゼルから得た知識として理解していた。 しかし、この場合はどちらなんだろう? ヘイゼルに嫌われたくないガトは、どう行動してよいのかわからなかったのだ。 ガトの気持ちなんて全くわかっていないヘイゼルは、ガトがなぜ中断してしまったのかが理解できず、イライラは募る一方だ。 「どないしたん? あんたがイヤならやめよか」 あー、あほらしいとばかりに乱れた髪を掻き上げ、寝台から立ち上がろうとするヘイゼル。 指を舐めても、イヤラシイ 舐めるのを止めても、イヤラシイ この二つの言葉がガトの頭の中をぐるぐる回り、、、、、ぐるぐる回り、、、、、、、 「とめてもくれへんのやね」 の、ヘイゼルの言葉に思わず拳を握りしめて、言葉が口からあふれ出た。 「ほな、どないせぇちゅうねん!」 普段ならめったに感情を表に見せないガトなのだが、、、、、、、 今まで抱え続けた異国の言葉へのストレスがあったのか、ヘイゼルに向かって怒鳴りつけてしまった。 今まで自分が怒鳴ることはあっても、ガトに一度も怒鳴られたことのないヘイゼルは、呆気にとられ、立ち上がりかけていた腰を再び寝台に降ろし、うつむいてしまった。 しまった、怒鳴ってしまった。 何度も身を挺してヘイゼルを守り続け、荒い言葉使いなど一度もヘイゼルに向けたことのないガトだった。 今回は本気でヘイゼルを怒らせてしまったに違いない。 「ヘイ、、、ゼル?」 恐る恐る声を掛けてみる。 するとヘイゼルは今までうつむいていた顔をゆっくりとガトに向かってあげた。 「ガト。 今の言い方、すごいネイティブやったわぁ。 うちの育った街を思い出してしもた。 ガトがうちと同じ喋り方できるようになってくれて、嬉しいわぁ」 今まで見たこともないくらいの、とろけるような笑みを浮かべるヘイゼル。 「桃源郷に来てからこっち、うちと同じ喋り方の人はだーれもおらへんし、寂しかったんや。 なぁ、もう一回言うてみて?」 「ホナ、ドナイセェチュウネン」 「もう一回」 「ホナ、ドナイセェチュウネン」 何度も棒読みのように繰り返すガトだったが、ヘイゼルには嬉しいらしい。 何度も頷いて聞き入っている。 「ガトにご褒美あげような」 「ご褒美?」 「せや。 今日はうちがみーんなするから、ガトは横になってるだけで何もせんでええよ」 それって、俺が、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、受け、なのか? 思わず心の中の声も小さくなるガトであった。 「動いたらあかんよ」 笑顔に促され、よくわからないまま寝台の上に仰向けで横たわったガトに、ヘイゼルの唇が重なってくる。 何度もついばまれた後、舌先をゆっくりとガトの唇にはわせてきた。 つい、いつものつもりで口を開け舌を絡ませかけたガトだったが 「動いたらあかん、言うたやん」 そう言って、パッと体を離してしまうヘイゼル。 「だが、、、」 困惑顔でガトは問い返すが 「うちがええ言うまで、動いたらあかんよ」 渋々ながらおとなしくなったガトに再び覆い被さり、自分から舌をガトの口の中へ入れていくヘイゼル。 歯列から上顎、ガトの舌先まで舐めてきたが、ガトから舌を絡めることは許してくれない。 「ガトの指は太くて硬いんやね」 うっとりとした目でガトの指をしゃぶるヘイゼル。 肩や胸、腹の筋肉にも愛おしそうに唇を寄せ、ガト自身も口に含み、、、、、、、、、ねっとりと舌をはわせてた。 「うちがええ言うまで、動いたらあかんよ」 と、言われているので、言われたとおりにおとなしくしているガトだったが、額にはうっすらと脂汗がにじみ出ていた。 「動いたらあかん」は、目を閉じても耳をふさいでもあかんという意味でもある。 そのガトを知ってか知らずか 「見るだけやよ」 と、わざわざ声をかけ、目の前でヘイゼルは服を脱いだ。 思わせぶりな表情で瓶から香油をたらし、指に絡め、自らガトを迎え入れる場所を丹念にほぐしていく。 明かりは数本の蝋燭のみだけ。 寝台のまわりだけが、ぼんやり明るく見える程度なのだが、それがまた余計にヘイゼルを淫靡なモノに見せている。 「、、、、、、、は、、、、、、あっ、、、、、、」 くちゅり、、、、と音をたて、ガトに跨っていたヘイゼルはゆっくりガトの上に腰をおろした。 「ふっ、、、、、、うっ、、、、、、、」 おろした腰を小刻みに動かしながら、ヘイゼルは自分の良いところを探ろうとしている。 これで「動いたらあかん」と言われても、、、、、、、 「ガト! あかん! 動いたら、、、、はぁ、、、、、あ、かん、、、、て、、、、言うた、、、あぁ、、、やん、、、、、あぁっ」 いきなり下から突き上げられ、声もとぎれとぎれにヘイゼルは抗議するが、それを聞いている余裕はガトにはない。 寝台から起きあがり、喘ぐヘイゼルを抱きしめ、もうこうなったら野となれ山となれである。 「んっ、、、、、いややっそこは、、、そこは、、、、、、、、」 「やめたら、、、、あかんって、、、、、はぁっ、、、、ガト、、、、そこっ、、、、、」 「、、、、、っ、、、、、、、、、、、、、はぁ、、、、、、、、、、、」 良いのか悪いのか、ヘイゼルは意味不明な言葉を発し続けるが、それをまともに聞いている余裕なんてガトには、もはやなかった。 翌朝、昨夜のことを思い出し、ヘイゼルに文句を言われるかとビクビクしていたガトだったが、ヘイゼルは 「おはようさん」 と、いつもと変わらぬ顔で声を掛けてきた。 そしてふと思い出したかのように 「そういえば、、、、、あんたって。 結構イヤラシイ人やったんやな。 うち、全然知らんかったわぁ」 「うっ!」 この「イヤラシイ」は多分ガトの想像通りの意味だろう。 明るい太陽の下、そんな言葉をさらっと告げられ、俯くしかないガトであった。 反論することも出来ず、いつも以上に寡黙になってしまったガトと妙に上機嫌のヘイゼルの旅は、まだまだ続く。 終了 2006/7/11 By 麻瑠美 |
| 2006.7.17 麻瑠美さんありがとうございます。(ペコリン) しっかりと、ガト×ヘイの世界観を堪能させて頂きました。 真面目すぎるボケ体質のガトと天然パワー炸裂のヘイちゃんが織り成すバカップル! それを止められるのは、三蔵一行しかいないでしょうね。 コイツらに拘わっているとアホが移る(by三蔵) ホントにイヤラシイ…ですね恥ずかしくなります(by八戒) ガトの気持ちを解ってやれるのはこの世に俺だけだ!!(by悟浄) なぁなぁ、、ガトって痛覚は無いのに、あそこの感覚はあるのか?(by悟空) 「「「////////」」」 |