地球が丸いということは周知の事実である。では、ドラクエの世界も立体的に見ると球形なのだろうか。
最初に言ってしまうと、答えは否である。
地球では北へ北へまっすぐ進むと、北極点にたどり着く。 そのまままっすぐ行くと、今度は北極点から遠ざかり、今度は南に向かうことになる。では、一体どんな形なのであろうか。 多分いろいろな解釈はできると思うが、筆者はドーナツ形をしていると考える。 穴の開いたいわゆる普通のドーナツの表面にドラクエのマップを張り付けてみよう(下図参照)。

このような形を考えると、北へ進むと突如南に出てくるのも合理的に解釈できる。 また、ドラクエIIIでは、最北の地、グリンラッドおよび最南端の地、 レイアムランドが寒冷気候区域となっているが、 これはドーナツ状となったリングの内側に位置していると考えると、 常に太陽からの光が当たらない(光は回折するので、全く当たらないというわけではない)ため、 寒冷気候となったと解釈できる。
このページのもくじへ戻るドラクエIIには、ハーゴン征伐ための最終目的地、ハーゴンの大神殿があるロンダルキア台地がある。 ここは万年雪が積もり、ドラクエII世界の中でひときわ高い位置にある。 なぜこのような高い地形が生まれたのだろうか。
ロンダルキア台地は、ドラクエIIの世界の中で最も大きな大陸の中心に位置している。 周囲はテパ、ムーンブルク、ペルポイ地域に挟まれている。 実は、ロンダルキアはドラクエII世界でのプレート収束域になっているのである。 周囲のプレートからロンダルキアが押し上げられることにより、あのような台地が出来上がった。 また、プレート収束域であるということは、そこはコールドプルーム(マントル下降流) の存在が考えられる。まさにロンダルキアはプレートの墓場なのである。 世界を破滅に陥れようとしたハーゴンがここに居を構えたのも、何となくわかる気がするのである。
このページのもくじへ戻るロンダルキアの所で、コールドプルームの話をしたが、それならスーパープルーム(マントル上昇流) があってもおかしくはない。その可能性の1つとして、ザハンのホットスポット説を挙げる。
ザハンはドラクエIIで、ペルポイのはるか南東にある孤島である。大島は漁業の町、ザハンの本村が、 小島にはローレシア城内へ移動できる旅の扉を備えた祠がある。 周囲は深海で陸地は全く見えないのに、ここの2つの島だけポツンと浮かんでいるのは、 やはり地質学的に何かあると考えて良い。
そこで、現在最有力の説として考えられているのが、ザハンは実はホットスポットの火山島で、 さらにプレートは西方に移動しているという説である。
もし、この仮説が正しければ、ザハン西方沖には高度を減じていく海山列があるはずである。 残念ながらドラクエIIの時代には海底を探査する術はなく、周囲の海底地形を見ることができない。 しかし、西方へプレートが移動していくという仮説は、 ロンダルキア方向にプレート収束域があることを考えると、矛盾なく説明がつく。
また、ザハンの町で砂地として表現されている箇所は、実は火山灰である。 もちろん、土地は痩せていて、農業には適さない。だから、ザハンは漁中心の町となったのである。 単に周囲を海に囲まれているからではないのである。周囲の海に生息する生物はしびれくらげなど、 食用にならないものばかりなのだから。
それはさておき、これらの証拠からザハンはホットスポットの火山島と見てよい。 つまり、地球で言うハワイと同じようなものである。 従って、ドラクエII世界では、この付近にスーパープルームの上昇流があると考えられるのである。
このページのもくじへ戻るドラクエIVで天空の塔やゴッドサイドの街がある島は、浅瀬に囲まれている。 この島は赤道付近にあるため、この浅瀬は珊瑚礁であると考えられる。 形としては堡礁に近い。 この珊瑚礁が島をぐるりと取り囲んでいるため、船でゴッドサイドに着岸することは不可能となっている。
珊瑚礁は、裾礁→堡礁→環礁という順で成長していくわけだが、堡礁の後の段階である環礁は中央島が陥没した状態を指す。 つまり、ゴッドサイドは今後海中に沈んでいくと予想される。 そうなると、天空の塔も百万年単位の長い時間スケールで考えると、 いずれ海中深く沈み、天空からはほど遠い場所になってしまうことだろう。 また、島に建てられている天空の塔自体の重みで地盤がかなり押し下げられているので(天空の塔の重さ自体は不明であるのでその効果は疑問であるが)、 天空の塔を取り壊せば、アイソスタシー(地殻均衡論)により、再び島が隆起することがあり得るかも知れない。
このページのもくじへ戻るIIには地下に作られた都市がある。言わずと知れたペルポイの町である。 余談だが、町の歌姫アンナ(当時牧野アンナがドラクエIIの名前入力&復活の呪文入力曲「LoveSong探して」を歌っていた)がいる町でもある。 町の入り口は小さいが、中はかなり広い。これだけの地下都市開発を行うのは大変だったはずだ。 そこで、この地下都市開発に関連し、ペルポイ地域の地質を講述する。
まず、街の表層部には、未固結の砂層が堆積している。 したがって、比較的若い地質時代においては堆積作用が起こったと考えられる。 しかし、街の内部は広い。これだけの広さを支えるには、岩石にかなりの強度が必要である。 従って、表層部は未固結の砂であるが、地下深部には固結した岩石があると推定される。 その一方で、街の開発には大量の岩石を掘り出す必要がある。 おそらく、ペルポイの地下は固結した砂岩泥岩互層となっており、 最も厚い砂岩を屋根にし、その下の泥岩(〜砂岩)部を削って作ったものと思われる。 泥岩と推測したのは、掘削のしやすさを考えてのことである。 なお、表層部と違い、固結度が違うので、両層は街へ入る階段の途中で不整合を疑ってみるのも良いだろう。 さて、街のマップを見ると、砂が敷かれている。 これはもともとそこに現れている層準ではなかろうか。 これは、ペルポイ付近の岩石は砂泥互層であることを裏付ける重要な証拠でもある。
さて、以前の回でロンダルキアがプレート衝突域であると説明した。 となると、ペルポイは西方に向かって移動しているはずである。 一方、作用反作用の法則でロンダルキア側からも押され、 ペルポイは東西方向の圧縮を受けていることになる。 したがって、相対的に南北方向への伸長テクトニクスが働いている。 そのため、褶曲構造があれば南北方向に亀裂が、断層があればやはり南北方向の逆断層が観察されるはずであるが、 残念ながら今のところ、それを確かめる術はない。 ただし、ペルポイ半島の先端からは、世界樹の島や炎のほこらの島など、東西に島が並んでいるが、 これはもともと1つの陸地だったのだが、陸地の沈降により、強度が弱くなっている断層の部分が浸食を受けて海水が浸入したとも考えられる。
このページのもくじへ戻るIIIの中でも有数の火山国であるジパング。 この島は1つの大島と3つの小島から構成されており、低い山地が島全域に連なっている。 大島には国の中心となる村と洞窟があり、洞窟内は溶岩の噴出している場所がある。 この洞窟はかつて火山の噴出口であり、溶岩が流出する際に中が抜け落ちて空洞になったものと考えられる。
ジパングが火山国である理由として、ジパング近傍がプレートの衝突地域にあり、地殻変動が激しい場所であることが言える。 洞窟も現在は噴火を休止しているが、プレート沈み込み帯の直上にある火山フロントに位置しているため、いつ再噴火が起こっても不思議ではない。 なお、溶岩の粘性率はまだわかっていないので、どのような噴火形態を取るのかは現在ドラクエ火山学者の注目の的となっている。 また、プレート衝突による地震の多発地域でもある。 ジパングの本村は地震による家屋倒壊や津波の影響を避けられない位置に存在している。 まさに災害大国ジパングと言ってもよいだろう。
ジパングは大きく2つの地質体に分けられる。 それは東北ジパングと西南ジパングであり、両者は洞窟とジパング村の間を通っている大断層(構造線)によって境される。 いずれも島弧であるが、東北ジパングは現在でも火山活動が続く一方で、西南ジパングにおいては活火山がなく、島弧の特徴は東北ジパングに比べてあいまいである。 ジパングの本村は、火山噴火の災害が少ないという理由で西南ジパングに置かれているものと思われる。
さて、現在のジパングは独立島になっているが、かつては大陸と地続きであったことが地球における日本の例から予想される。 陸続きであることを証明するためには、古地磁気学的証拠、地形学的証拠、地質学的証拠、の3つが必要である。 しかし、残念ながら地形学的証拠を支える古地磁気学的、地質学的証拠が得られないため、確定的なことが言えないのが残念である。
このページのもくじへ戻るVIIの世界で唯一の島とされているエスタード島。 西暦2000年8月、初めて現地に地質学者を送り込むことに成功した。
エスタード島は北東部に山地が、南西部に平野が広がっている。 平野南部のフィッシュベル村には海食崖が発達し、よい露頭が広がっている。 この地域で観察される岩石は砂岩と泥岩が混在化したスランプ層であり、はっきりとした層理がない。 また、灰白色の火山灰がダイク(岩脈)状に含まれる。 これらの岩石の固結度は低く、比較的若い層準であることがわかる。 また、スランピングを起こしていることから、未固結時に大地震など大規模な地殻変動が発生したことが推定される。 なお、この層準は模式地をフィッシュベル村の海食崖とし、フィッシュベル層と命名することにする。
フィッシュベル層はエスタード西部のグランエスタード城下町においても観察される。 したがってこれらの層準は島の西部全域にわたり分布している。しかし、走向傾斜などが不明のため、実際の層厚などについては不明である。
今後の課題としては、新たなる島がエスタード島近傍に出現した場合の、その島に分布する岩石との対比を行うことである。 これにより、太古のドラクエVII世界の世界地図が復元できることになる。
このページのもくじへ戻るエンゴウ村はドラクエVII世界でも有数の地震多発地域である。 北部にあるエンゴウ山は今なお火山活動の継続が観測されている。 エンゴウ村における地震はこのエンゴウ山の火山活動によるものであり、 現在でも年に1度の周期で火山活動によるものと思われる地震が発生している。
エンゴウ山は内輪山の周りに外輪山を持つ二重式火山である。 この火山は過去の巨大な噴火で内部が落ち込み、カルデラ状になったものである。 なお、この火山から噴出されるマグマの物性に関してはよくわかっていない。 画面写真から推定されるのは玄武岩が噴火口内部に分布していることのみである。
さて、エンゴウ山麓のエンゴウ村には地割れがいくつか見られる。 その大半は東西から北西−南東方向への割れ目である。 これらの割れ目は北北東−南南西方向の圧縮および西北西−東南東方向の伸張が働いた結果生じたものである。 これはエンゴウ島がこれらの方向へ変形していることを示している。
さて、今後心配になるのがエンゴウ山が火口以外の場所で割れ目噴火を起こす可能性であるが、 基本的に割れ目の配列に沿って噴火を起こすため、麓にあるエンゴウ村近傍で噴火が起きる可能性は少ないと言えよう。
このページのもくじへ戻るエスタード島から北西に向かった大陸にある砂漠から発見された遺跡中から、 大型爬虫類のものと思われる化石が発見された。今回は現地において研究している学者の報告に基づき、 その化石から推定された事項について記載する。
発見されたのは頭蓋骨に相当する部分で、その大きさは人間が両手を広げたくらいの直径(約1.5m)を持つ。 これだけ大きな頭部を支えるにはおそらく体長10mほどの大きさが必要である。 ただし、これほどまでに巨大な体を持つとなると体重が重くなりすぎ(おそらく10tはあっただろう)、 陸上で移動するには動作が緩慢になりすぎる。 したがって、主に水中で生活していたものと考えられる。 これは同時に魚類や水生の植物化石を産出することから裏付けられる。 しかし、現地の学者から送付された報告書には海水性か淡水性かの記載がなく、 どちらの環境で生息していたかは不明であるが、 ナイラ川にこの化石動物に相当する生物がいたとする伝承が砂漠に住む民族に伝わっており、 今後はナイラ川付近の地層を調査してその証拠を探すことが課題となるだろう。
この化石の最大の特徴は角に相当する部分に金(元素記号Au)が濃集していることである。 通常、金が濃集するには高温・高圧下の条件が必要だが、 生体内でこのような高温・高圧の条件を満たす環境があるとは通常考えにくい。 生体内で角の部分に金が濃集するメカニズムは今後の研究課題である。
最後に、この化石の年代であるが、ドラクエVII世界では放射性元素の壊変を用いて絶対年代を算出する技術が確立していない。 従って相対的に年代を求めるよりほかはないが、ドラクエVII世界ではまだ化石産出の例が非常に少なく、現在の所年代を確定する手法が確立されていないのが現状である。 仮に生物の進化を地球とほぼ同じと考えると、大型爬虫類が活躍した時代は今から約6500万年前であり、 この化石も同じ年代である公算が大きい。
この化石動物はまだ1体しか発見されておらず、また、雌雄いずれのものかも不明である。 現地の学者は仮の名前として古文書や伝承などから「ティラノス」と呼んでいるようだが、 さらなる詳しい調査結果が出た後に出される論文に、命名規約に基づいた正式な学名が記載される予定である。
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