回答コーナー

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多くの方からご質問、ご感想を頂いております。有り難うございます。
その中からいくつか回答させて頂きます。


Q. 
跡継ぎの方の比率はどのくらいですか?

A. 長唄、囃子、義太夫など分野によって違います。ご存じだと思いますが国立研修生の制度があり、長唄も今年から生徒を募集し3名ばかり入りました。私も講師として任命されています。2年間の研修の後、それぞれの部屋、社中に引き取られ、修練を積みプロとして成長して行きます。義太夫、囃子方は結構多く、半々からそれ以上でしょう。先日義太夫さんの古い方の話では、内の方は殆どが家柄に関係なく、義太夫をやるのがはじめてという人達ばかりだから教えるのが大変だ、と云っていました。それでも卒業してから何年か修行するとものになってくるから大したものですね、今の若い人達は。そんなわけで跡継ぎの比率の方が現在では低いでしょう。

Q. 黒御簾の内側は?

A. 三味線3〜4人 唄5〜6人 囃子方は大太鼓、鼓、大鼓、太鼓、鐘などその狂言によって違いがありますが、7〜8人も同時に演奏します。これに琴や尺八が入ることもあり、黒御簾はさながらオーケストラボックスといったところ。歌舞伎専門の劇場なら問題ないのですが、地方の小さなホールでは様々な工夫をして演奏場所を確保致します。

Q. 黒御簾音楽の江戸と上方の違いは?
Q.
 大阪には専門家がいるのか?

A. 現在では関西方面には黒御簾を専門にする方はいません。
   杵屋富造さんという三味線方がおりましたが、その方以後はおりません。富造さんは先代の鴈治郎さん付きで、私も何度もご一緒させて頂きました。昭和50年代ぐらいまででしたかね。その富造さんから受け継いだ楽譜が残っています。この合方(曲)を上方の曲風として上方狂言に使っているのです。上方狂言の附帳(演奏曲名を書き連ねたもの)も残っていますのでその通り演奏は致します。こういう言い方をしますのも東京と関西では好みも違うし、ムードも違います。富造師匠の三味線ははっきりと頭の中には入っています。しかしその演奏方法はそこで生活したものでなければその味は出せません。真似をしたからといって良いものにはなりませんしかえってへんなものになるのです。そこに面白みも出てくるのでしょうね。昔の人はうまかった…などというと古い人間に思うでしょうが…古いんです
。先代の鴈治郎さんと富造さんの舞台でのやりとりは面白かったでしたよ。やることが毎日違いますから。芸に余裕があるというか、遊び心があるというか、毎日がしのぎを削る闘いです。そっちがそうくりゃ、こっちがこうする、というような。今では昨日と今日とのテンポがちょっと違っただけで呼び出されて怒られてしまいます。それなら録音テープでも流してりゃいいのに…ここだけの話ですがね。

  話が長くなりましたが、曲の違いだけです。曲風は上方の方が一くさり長いというか、リズムを無視した面白さがあります。江戸の方が軽快なテンポの曲が多いです。土地柄といえるでしょう。

Q. 
合方の音声が聞かれません。MP3とは?

A. 開幕のボタン、合方名をクリックすると曲が流れるようにしてあるのですが、音声圧縮方法がMP3で圧縮してありますので、その専用プレーヤーがないと音が出ません。メディアプレーヤー、リアルプレーヤ、クイックタイム、などでも聞けると思いましたが、多数の方が音が出ず失礼致しております。音質、容量ともにMP3はインターネット上では都合が良いのですが… 再考するところあり。専用プレーヤーはホームページから無料ダウンロード出来るはずです。MP3はCD1枚を10分の1から5分の1ぐらいに音質を変えずに圧縮する音声圧縮方式です。WAVとかMIDIとか色々のやり方があり、その中でMP3が一番適していると思っていたのですが

Q. 紫に白地の文字は見にくい。

A. 色合いとしては好きなのですが、確かに見にくいと思いました。早速変更して見ました。HPは見やすいことが先決だと思って作っていますから意見がありましたら教えて下ださい。


Q.
曲や合方の浄瑠璃との相互関係は?

豊後節、一中節から派生した長唄ですから、あらゆる浄瑠璃の影響を受けて完成して来ました。また長唄は歌舞伎と共に成長しても来ましたから、歌舞伎の中での長唄はオリジナルのものも沢山有ります。初期のころはめりやすや、雅楽、能楽の曲に手付けをした合方などが沢山作られています。 邦楽はどの分野でもそうですが、その時代に隆盛したものからの影響が強く出ています。影響を与えながらお互いが成長して来たので、この曲節はどちらが先か、と云うことが邦楽にとって一番難しいことですね。