ツンデレ幻想郷



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ここは幻想郷。昼でも日が差さず薄暗い魔法の森。
ある日、その中にぽつんと立っている1軒の家の戸が、トントン、と叩かれた。
「あら? こんなところにお客だなんて珍しいわね。さてはまた魔理沙かしら?」
その家の住人、アリス・マーガトロイドは人形たちに目配せする。
するとただそれだけで人形たちは戸をあける。
「こんにちは、アリスさん。」
「あ、あなたは何時ぞやの・・・」
戸を開けるとそこに立っていたのは、何時ぞやの新聞記者、射命丸 文であった・・・。


「残念でしたね、ワタシが魔理沙さんじゃなくて♪」
「なな、な、何でワタシがあんな黒いのが来るのを待ってなくちゃいけないのよ!?」
ニコニコと笑っている文とは対照的に顔を真っ赤にしながらしどろもどろに答えるアリス。

「そ、そもそもあなたは何でこんなところにまで来たのよ?」
「それは、取材に決まってますよ。」
「何、またあの呪い人形のこと?」
「いや、今日は別のことです。まぁ、立ち話もなんですから中で話しませんか?」
「全く、ちゃっかりしているわねぇ。普通そういうことは取材を受けるほうから言い出すものよ。」
といいながらアリスが文を家の中に招き入れるとそこには既に人形達がティーセットを完璧に準備していた。
「へぇ〜、流石ですね。」
「私は都会派なんだからこれぐらい当然よ。どこかの野良魔法使いと一緒にしないで。」
「ふふ、なるほどね♪」
そういいながら二人ともソファーに腰掛ける。

「じゃあ、早速本題から入らせてもらいますね。」
「ええ、いいわ。」
「ええと、アリスさんは魔理沙さんの事が大好き、と聞いているのですけど実際はどうなのですか?」
「ブッ!」
文の余りにもストレートな質問に対し、思わず飲みかけていた紅茶を吹くアリス。
「ど、ど、ど、どこからあなたはそんな情報を仕入れてくるの?」
さっきよりもさらに顔を赤くし、一種怒っているかの表情で尋ねるアリス。
「あら、みなさんいわれていますよ、もう態度からしてばればれだって。
霊夢さんなんて露骨に『アリスは重度のツンデレだからしょうがないわ。』なんていっていましたし。」
「な、な、な…。」
「これはワタシの主観ですけれど、私もこの情報は間違ってはいないと思いますよ。
真夜中にこの家から魔理沙さんの名前を連呼するあなたの声が聞こえた、という報告もありますし…。」
余りの衝撃にまともにしゃべることすら出来ないアリスに対し、文はさらに追撃をかける。
「そ、そんなことがあるわけが無いじゃないの! 何でワタシがあんな田舎者を好きにならなくちゃいけないのよ? 
あんながさつで、整理整頓も出来ないやつの事なんて…。」

ガチャ

「おまけにトラブルメイカーだし、女の子らしさなんて欠片もないし・・・」
ここまで早口で言った後、アリスはやっと文の目が自分を見ていないことに気がつき、その目線を追う。
その先にいたのは・・・お約束のように霧雨魔理沙であった。

おそらく新しく手に入れた蒐集物の自慢にでも来たのだろう。手から転げ落ちた箱にはこまごまとしたものが大量に詰まっていた。
「いや、魔理沙、あの、その、これは…」
「アリス、私は一応お前の事は友達だと思っていたんだが、どうやら勘違いだったみたいだな。」
「い、いや、魔理沙、これは違うのよ! そう! そうよ、この文屋に無理やり言わされたのよ!。」
「エエッ! アリスさん、自分から言っておいてそれは無いんじゃないですか?」
アリスと文が責任を押し付けあう。だが肝心の魔理沙は全く気がついていないように続ける。
「そうだよな、どうせワタシはズボラで、トラブルメイカーで、女らしくなくて、ちょっと前までは「ゴ○ブリ」呼ばわりされていたからな・・・。」
「いや、魔理沙、ちょっと待って・・・」
「今まで散々迷惑かけすまなかったぜ・・・。」
そう言うと魔理沙は帽子を目深にかぶりなおし、アリスが止めるまもなくあっという間に飛び去っていった。

「それでは十分にネタも手に入りましたので、ここらでおいとまさせて頂きますね♪」
「ちょ、こら! 待ちなさい!」
そういうが早いか文は飛びかかるアリスをひらりと避け、同じくあっという間に飛び去ってしまった。

「・・・なんで、何で私だけがこんなことに。」
後に残されたのは、ただ一人嘆くアリスであった・・・。



「いやー、アリスさんは評判どおりのツンデレでしたねぇ。それも隠すのがとても下手な♪」
文は今日の取材内容をメモにまとめながらつぶやく。
「まさかあそこで魔理沙さんが出てくるとは思いませんでしたが、おかげでより面白くなりましたがね。
しかし、魔理沙さんも本当に鈍いですねぇ。あそこまで露骨なのに全く気がついていないのですから。」
そう言うと文は新聞記者としてではなく、天狗として微笑みながらこう付け足した。
「まぁ、そこが良いんですけどねぇ・・・。
さて、ほかの人たちが手間取っているうちにこうやって情報を集めて、一気に告白して私だけの魔理沙さんにしちゃいましょうか。」


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「この幻想郷一の頭脳は、射命丸文が楽してずるして霧雨魔理沙ゲットかしら♪」

・・・嘘ですゴメンナサイ。

Limzero(空中ダッシュ格闘)は霧雨魔理沙、アリス・マーガトロイド、射命丸文の3人を応援します。


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