「第62回全国盲人福祉大会
(京都大会)」成功裏に終わる
第62回 全国盲人福祉
大会実行委員会事務局
去る5月25日(月)から27日(水)にかけて、「第62回全国盲人福祉大会」が、京都市内の3会場で開催されました。
本会では、54年ぶりの京都での大会を成功させるべく、約1年半前から実行委員会を立ち上げ、検討・準備を進めてまいりました。直前に新型インフルエンザのニュースが大きく報道されたため、大会の開催にも影響が及ぶのではと心配されましたが、多くの方々のご支援・ご協力により、無事大会を終えることができました。
ここでは、大会の様子等をごく簡単にではありますが、ご報告させていただきます。
1日目夜に京都ライトハウスで開催された京都大会記念特別イベント「視覚障害者と裁判員制度=模擬裁判=」では、刑事事件の裁判を実演しながら、視覚障害者が裁判員に選ばれた場合の課題などについて、理解を深めることができました(参加者 250名)。尚、この模様は、DVD・デイジーCD・カセットテープの3種類で作成し、完成次第
京都府視覚障害者協会 各支部に配布致しますので、ご活用下さい。
2日目は、ホテルグランヴィア京都に会場を移し、「第46回全国盲人代表者会議」が開催されました。午前の全体会議では平成20年度決議処理報告に続いて平成21年度運動方針案を審議し、いずれも本部提案通り承認されました。また、午後からは「生活」「バリアフリー」「職業」の3分科会に分かれて、各団体からの提出議案について討議し、再度開かれた全体会議で、各分科会の報告が行われました。
夜の懇親会は、460名の参加を得て、盛大に行われました。京都市長自らのご挨拶をはじめ、船鉾保存会による祇園囃子の演奏などで大いに盛り上がることができました。
最終日は、国立京都国際会館に2200名が集い、盛大に大会式典が開催されました。内野(うちの)会長の歓迎の言葉、笹川吉彦(ささがわよしひこ)日本盲人会連合会長の主催者挨拶に続いて、京都府知事、京都市長が自ら祝辞を述べられました。続いて、日盲連顕彰等受賞者に表彰状、感謝状が贈呈され、本会からは監事の村上理(むらかみおさむ)氏が、長年にわたる組織功労に対して「礎賞」を受賞されました。誠におめでとうございます。
式典はその後、厚生労働大臣及び文部科学大臣の祝辞が代読され、来賓の方々のご紹介を行って終了しました。大会議事では、平成20年度決議処理報告、
平成21年度運動方針案を執行部の報告・提案通り全会一致で可決した後、宣言・決議も全会一致で採択され、大会の幕を閉じました。
尚、決議された要望事項の概要は次の通りです。
(1)世界的な経済恐慌から生活を守るため、働く場の保障とともに、障害基礎年金を1級月額12万円以上、2級月額8万円以上に引き上げ
(2)障害者自立支援法改正後は、可及的速やかに各施策が実施され、その趣旨が十分生かされるよう要望
(3)障害者基本法改正にあたっては、障害者権利条約の理念が十分反映されたものとなるよう、また同条約が早期批准されるよう要望
(4)障害者差別禁止法の制定を急ぐ
(5)はり、きゅう専門学校におけるあん摩マッサージ指圧科併科を認めないよう、またタイスパセラピー導入を阻止するよう当局に要望
(6)裁判員制度の実施にあたっては、視覚障害裁判員に対する資料の点字化、音声化などの条件整備
(7)社会参加と平等実現のため、交通機関等の音声システム導入をはじめ情報の点字化、音声化、テレビ放送の副音声化、利用しやすいICT機器の開発などバリアの解消と、心のバリア解消のための積極的な方策
(8)あはき師の資質向上を図るため、筑波技術大学学部の上に2年間の特別専修科を設置し、理療科教員のレベルアップを図るとともに、統合教育の一層の促進
(9)災害時、各自治体が障害者・高齢者に的確に対応するための体制づくり推進。
尚、来年の大会は、2010年5月19日(水)から21日(金)にかけて、秋田県で開催されます。
今回の大会を主催するにあたり、実行委員会では、全国からの参加者が安心して過ごしていただけるよう、また想い出に残る大会となるよう、準備を進めて参りました。これまでにない様々な取り組みや、懇親会等における視覚障害者への配慮などについて、多くの方に評価していただけたことは、嬉しい限りです。
最後になりますが、大会が無事終了致しましたのは、いろいろとご支援・ご協力いただきました会員ならびにボランティアの皆様のお心が結集してなしえたものだと思っております。本当にありがとうございました。この大会の中で得たものを糧に、今後より一層視覚障害者福祉の向上に向けて取り組んでいく決意と、心からの感謝の言葉で、報告を終えさせていただきます。
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