伊闕佛龕碑 チョ遂良 書 唐
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使用筆・山馬筆 使用紙・機械漉き半紙 使用墨・墨運堂濃墨液
チョ遂良の楷書といえば、「孟法師碑」や「雁塔聖教序」が有名ですが、
今回「伊闕佛龕碑」を臨書してみました。
チョ書の中でも字粒が大きく、大変堂々として、厚みと強さを兼ね備えた古典です。
系統が同じ「孟法師碑」と比較してみると、こちらの方が少し冷たく感じますが、
堂々たる雰囲気や強い骨組みは勝っていると思います。
掲載した作は、これも少し自分の意志を重視しながら、古典の堂々たる雰囲気を外さないようにと
取り組んでみました。
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先に掲載した「九成宮醴泉銘」では、最後に線の骨格をなぞるという意図で
臨書したものを掲載しました。
今回の「伊闕佛龕碑」では、それとは違った意図で臨書したものを掲載します。
古典というのは全体感としてほぼ貫通しているのですが、個々の文字はアンバランスに
書かれている物が大変に多いです。
特にチョ遂良の古典というのは、王羲之に匹敵するのでは?と思える程個々の文字を
アンバランスにしながらも全体感を統一する事に成功しています。
今回掲載したものは、用筆云々を若干無視して、その文字のアンバランスを強調して
書いてみました。
これもまた、九成宮醴泉銘の3点目と同じように、個展の雰囲気とは異なったものには
なりましたが、文字のアンバランスという点では、伊闕佛龕碑をしっかり取っていると
私なりに思っています。
一度きちんとした楷書を習った方は、概してこういう文字のアンバランスをバランスよく
修正してしまったりする方が多いと思います。
それは、バランスよく修正した方が作品として纏めやすくなるという点があるからだと
思うのですが、こういうアンバランスを強調する事で、俗っぽくない面白い物が出来上がるのでは
ないでしょうか?
今回字数が少なかったので、アンバランスさがより一層強調された形になりましたが、
これがもっと多字数になると、もっと落ち着きのある纏まりになるでしょう。