鄭長猷造像記 北魏・景明二年(501)

使用筆・西狹頌に同じ 使用紙・棉料単宣 使用墨・顕微無間(墨運堂製)

この古典の魅力に取り憑かれて15年になりました。15年経ってもなかなか真に迫れないですね。一応の字面は何とか表現できますが、こうして見ると原帖の持つ迫力・圧倒する感じまでにはまだ程遠いなあと思います。これといって古典を決めずにただ何となく臨書しようと思うと、大体この古典を臨書してる事が多いです。技術的なものだけで解決できないのがこの古典の持つ魅力の一つだと思います。

私が主宰する書道教室では、大体最初に取り組むのがこの古典です。この古典に限らず、造像記などは書線の表現において基礎となる「暖かさ・深さ・厳しさ」を学ぶには格好の素材だと思っています。土台がしっかりしなければ家がグラつくように、書においても最初に土台となるべき線を築いておかなければ、いつまで経っても古典の真髄に迫る事は難しいと思います。かく言う私もまだまだ真髄に迫れてませんが、お弟子さんたちと一緒に勉強していきたいと思ってます。

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