十七帖(三井本) 王羲之 書   東晋


使用筆・使用紙・使用墨 西狹頌に同じ


書聖・王羲之の書いた手紙を集めた「十七帖」を臨書したものです。
「十七帖」には三井本(三井聴冰書閣旧蔵)・上野本(京都国立博物館現蔵)・
呉寛本(上海図書館蔵)の3種類があり、今回臨書したのは、そのうちの三井本です。
呉寛本は目にした事がない為どういう雰囲気になっているのかわかりませんが、
三井本と上野本を比較すると、三井本の方が厳しく強い感じがするのに対して、
上野本はおっとりとして自然な感じを受けます。
同じ古典でもその拓本によって雰囲気が違うので、それぞれを味わいながら
書くのも臨書の醍醐味と言えるでしょう。

私自身は王羲之の書が大好きで、何とか少しでも近付きたいものだと
思いながらいつも書いてはいるのですが、書けば書くほど段々遠のいて
いくような気がしています。
それは多分書き進めるにつれて最初見えなかった所が徐々に見えて
くるようになり、目の方が肥えてしまうと言う事なのでしょう。
何とかうまく表現したいものだと思うのですが、これは恐らく一生続く
ラットレースのようなものだと、最近は開き直って書いています。
             

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