第19回・久習會公演

 

2011年12月13日(火)午後6時30分開演

宝生能楽堂
会場の地図はこちら

舞囃子「淡路(あわじ)(観世流) シテ・宮内美樹 笛・一噌幸弘 小鼓・成田達志 大鼓・大倉栄太郎 太鼓・観世元伯 地頭・荒木 亮 地謡・坪内比路之、橋岡伸明

狂言「懐中聟(かいちゅうむこ)聟(シテ)・野村又三郎、舅・松田高義、太郎冠者・野口隆行、何某・奥津健太郎

   (休憩15分)

能の始まり:午後7時50分頃
能「自然居士(じねんこじ)(観世流) シテ・荒木 亮 子方・山中つばめ ワキ・福王和幸 ワキツレ・福王知登 アイ・野村又三郎 笛・松田弘之 小鼓・成田達志 大鼓・安福建雄 後見・岡田晃一、梅若雅一 地頭・山中ガ晶 地謡・松山隆之、内藤幸雄、土田英貴、坪内比路之、宮下功、吉田重雄、宮内美樹

附 祝言
午後9時00分終演予定

 
 

 久習會は観世流橋岡會(当主・九世橋岡久太郎)の門下による研修会・研究会公演です。今回も久習會は「初心者を大切に!」を第一に考え、当日にはなるべく分かりやすい解説パンフレットを配付申し上げます。どうか予備知識なしにお気軽にお運び頂ければ・・と思います。また新しい御友人、御知人をお誘い頂きたくお願い申し上げます。「どんな服装で行けばよいのでしょう?」といったお問合せを頂く事がありますが、ジーンズ、 Tシャツで大丈夫です!(もちろん和服を着るチャンスでもありますが・・)。
 舞囃子「淡路」はイザナギイザナミの物語。この曲は後シテの颯爽たる「神舞」を見せるのが主眼ですが、こうした神能の舞囃子は前シテのサシ(クセの直前)から演奏するのが正式で、クセを中心とする強吟謡の面白さが聴きどころとなります。観世流の強吟はこうしたところに独特な旋律が浮かび上がって来るのが特徴で、橋岡久馬師が最も得意とされた謡でもあります。シテはずっと座ったまま地謡に付き合い、後シテの神舞から立って舞います。
 舞囃子が終わると囃子方は退場せず横向きになって残り、そのまま狂言「懐中聟」が始まります。囃子が入る脇狂言(神能に続いて演じられ目出度さ旨とする)だからですが、この曲は笑いの要素も十二分です。聟入りの作法を「出されたものは何でも懐中するべし」と教えられ引き出物の弓を懐に入れた格好で「狂言三段之舞」を舞う・・というのですから笑えます。非常に珍しい狂言で東京では過去に一回しか上演されていないのではと思われます。御期待下さい。
 能「自然居士」は観阿弥による大傑作、古風さをたたえた見せ場満載の能です。半僧半俗の説教者が、人買いに身を売った少女を救済するため単身敵船に乗り込むという仁侠物で、言葉遊びの楽しさと迫力、曲舞(くせまい)、ささらの段、羯鼓と続く芸尽くしの能でもあります。ワキ、アイ、囃子と最高のお相手を得ました。
 橋岡家の台本では、クリ・サシ・クセの前の「喝食(かっしき)之舞」は無いのが普通で今回もそのように勤めさせて頂きます。(舞を入れるのは「忍辱之舞(にんにくのまい)」の小書の時・・と書かれています。)「喝食之舞」とは中之舞を少し簡略にした譜の舞で何の性格付けもせずに舞う「単なる舞」。橋岡家でこれを舞う場合は舞を打ち上げて(クリが抜けて)サシになります。橋岡久馬師はいつも「喝食之舞」を舞ってサシに飛ぶ方のやり方でしたが、先々代橋岡久太郎師は舞を入れない方がお好みだったそうです。
 「羯鼓」では笛の松田師が「モヂリ手」を吹いて下さいます。これは途中で笛の譜がねじれる具合になるもので、昔は予告なくこうした替譜を吹いて共演者達に緊張が走るといった趣向のものだったようです。笛には各流・各曲に替の譜が用意されていてそれぞれに面白いものです。第17回公演の「春日龍神」では一噌幸弘師が「早笛」の替譜を吹きまくって下さって圧巻だったのを御記憶の方もいらっしゃると思います。
 子方の山中つばめさん(可愛い名前ですね〜)は地頭を引き受けて下さった山中師の末のお嬢さんです。今回の「自然居士」を企画出来ましたのはひとえに山中師が地頭を引き受けて下さり、さらに子方についても御了承下さったお蔭ですので、ここに御礼を申し上げたいと思います。
(荒木 亮 記)

 

全席指定席
A指定席=6000円(正面席)
B指定席=4000円(脇正面席と中正面席)
C指定席=1500円(B席と同じ)
当サイトからお申込みの場合、1枚につき100円割引にてお取り扱いします。


 

久習會ホームへ