DADDYFACE ShortStories
「一発ギャグ」
written by 村雲




その壱 桐古って・・・(DF1より)

青白い顔でたたずむ鷲士の手には、一枚の紙が握られていた。
すぐに察し、美沙は紙を奪い取ると、文面に目を落とした。

 麻当美貴を拐取セリ。
 夕刻の樹海にて待つ。
 ―――なおカウンタックの少女の下着をお忘れなきよう。
 (おまけに私本も)
             
             桐古

鷲士「桐古ってもしかして・・・・ロリコン?」


その弐 私本の後半・・・(DF1より)

鷲士「そういえば、おじいさん、私本の後半は読むなって言ってたけど・・・
   樫緒くん・・・後半ってなにが書いてあったの。」
樫緒「後半ですか・・・詩集ですよ。」
鷲士「詩集?」
樫緒「平たく言えばポエムです。迦具夜比売への愛のポエムですね・・・。しかもかなりくさいポエムです。」
鷲士「そんなにくさいの?」
樫緒「くさいです」


その参 冴葉さんの趣味?(DF2より)

冴葉「地球で最高の強度を誇る構造分子、カーボン・ナノチューブに特殊コーティングを施し、繊維化したものを
   素材に使用しました。」
鷲士「ちょ、ちょっといいですか?」
冴葉「なんでしょう」
鷲士「なんで、猫の着ぐるみなんですか?」
冴葉「私の趣味です」


その肆 うっかり冴葉さん(DF2より)

冴葉「選挙にも行けます。それに―――」
鷲士「そ、それに」
 冴葉は、壁のボタン――――赤い色をしたボタン――――をグーで殴った。
 ガコン、と派手な音を立て、警報機がけたたましくなり、そして――――
声「自爆装置が作動しました、乗組員は直ちに脱出してください」
鷲士「さ、冴葉さん!!」
冴葉「すみません、間違えました」


その伍 殺っちゃた(DF2より)

「おーい、草刈イ!」
鷲士「ん?」
 背後から呼び止められ、鷲士は振り返ったが、これが災いのもと。
 ――――バキ!
 肩のバッグに妙な手応えを感じたと同時に、
「ギャ!」
 甲高い声が鼓膜を貫いた。
 慌てて顔を戻すと、女性が大の字になってブッ倒れていた。
 さっき見かけた、例の白人の美女である。
 しかも首が曲がっては、いけない方向に曲がっている。
 鷲士の顔から、血の気が引いた。
鷲士「ごごごっ、ごめんなさい!すみません!」
 と謝りながら、その場から一目散に逃げ出した。


その陸 あ〜あ(DF2より)

マレーネ「井戸の正確な位置を知ってるのはだけ――――先に行くよ、ダーティ・フェイス!」
 マレーネが、ハッチを蹴ってジャンプしたが――――パクッ――――ヨムンガルドに食べられて
 しまったのである。
美沙「食べられちゃったね」
鷲士「うん、食べられちゃったね」
ノイエ「お、おばあさま―――!」


その漆 カムバック・ヴァッテン(DF2より)

美沙「ゲ・・・・・・フリードリヒって顔かぁ・・・・?」
ヴァッテン「ん?なんか言ったか?」
美沙「あ、ううん♪なんでもないよぉ♪」
 とニコニコ。
美沙「あのね、こっちのおねえさんが、ちょっと言いたい事があるんだって。いい?」
ヴァッテン「フ・・・・ン。いいだろう。言ってみな」
ノイエ「じゃあ、言わせてもらいますけど、あなたいったい何を食べたらそこまで太れるの不思議でしょうがないわ、ミュージアムて言ってもあなたみたいのがいるんだったらミュージアムもたかが知れてるわね・・・・・etc」
 その後延々30分・・・・
美沙「(うわぁ、毒舌言わしたら世界一かも・・・・・」
ヴァッテン「ひどい、ひどいわ、そこまで言う事ないじゃない、気にしてたのに・・・・」
 よろよろと後ろに下がりながら涙目になったと思ったら、両手で顔を覆い走り出す(内股)・・・・
戦闘員A「ああ、ヴァッテンさん、どこ行くんです?」
戦闘員B「女!酷い事をいいやがって、ヴァッテンさんはな、ピュア(?)な心の持ち主なんだぞ」
戦闘員C「戻ってきてください!ヴァッテンさ―――――ん」


その捌 変な客(DF3より)

千絵「あ、響子さーん。変な顔して、どうかしましたァ」
響子「ああ、須藤・・・・いや、さっきちょっと変な客(?)見かけてさ。うーん、あんなのいなかったと思うんだけどな」
 とおぼんを抱き締め、首を傾げる。
千絵「変な客?どんな?」
響子「・・・・うん、背が高くてさ。なんてゆーかな、遊園地にいるような猫の着ぐるみを着ててでっかいバックを抱えて、すごい勢いであっちに」
千絵「そんなカッコした客いるわけないじゃないですか」
響子「あ、やっぱり」
千絵&響子「あははははは」
 と二人は大笑いした。

同時刻―――阿漕浦沿岸道路。
 一台のライトバンが、視界最悪の霧の中を、猛スピードで北上していた。
板長「くそっ、あんちゃんが仕事場に戻るなんて言うからじゃ!連中、影も形も見えん!」
 そしてチラ、と助手席を見て、
板長「えーい、なんなんじゃい、その格好!」
鷲士「えーっと・・・・暴漢具ですよ、一種の!」
 猫の手型のグローブをはめながら鷲士は喚き返した。
板長「ほんとかのう・・・」
 疑惑の目で鷲士をちらり
鷲士「うっ・・・ほ、本当です!」
 が、鷲士は冷や汗たらたらだ。
板長「遊園地にいるような猫の着ぐるみでか」
鷲士「・・・・・」
 ライトバンの中が重い空気に包まれながら北上していく・・・・・・


その玖 だーてぃきゃっと(DF3より)

 鷲士がいたの、フライトデッキの端だった。
 既に空は、夜の装いを見せていた。
 猫の着ぐるみに包まれた影が、雷を落とす天に向かって絶叫した。
鷲士「・・・・どうした、なぜ出てこない、ミュージアム!?」
 猫の手グローブをはめた両手を、彼は振り上げた。
鷲士「いつもいつも・・・・・頼まないでも勝手にやってくるくせに!何か知ってるんだろう!?出てこいよ!姿を見せて、ぼくと戦え!クズ流が本気で相手になってやる!」
 いつもの彼からは、想像もできないほどの形相だった・・・・・猫の顔で確認する事はできないが。
 青年の咆哮が、天を突き刺した。
鷲士「どうした!?おまえたちの最強の敵は・・・・・・ダーティフェイスはここにいるぞ!」
 その咆哮をブリッジから見ていた美沙が、
美沙「猫の着ぐるみ着たのが相手じゃ、出てくる気になんないでしょう」
 FTIのスタッフもウンウンと頷く、
冴葉「次は、犬の着ぐるみね」
 とグッと拳を握り締めた。


その捨 マジ・・・

冴葉「鷲士さん、前回の猫スーツが好評だったため、FTIスタッフに新しいスーツのアンケートを取りました」
鷲士「ええ!あ、新しいス―ツですか?それにアンケートって?」
冴葉「なにか不服ですか?(ギロリ)」
鷲士「う、あ、い、いえ、ないです(シクシク)」
冴葉「よろしい、では、1位から10位までをピックアップしてきました。聞いてください」
鷲士「は、はい・・・・」
冴葉「えー、10位マンドラゴラ」
鷲士「マ、マンドラゴラって・・・」
冴葉「9位デ0ルマン、8位なよ竹の鬼、7位鼠、6位クマのプーさん、5位イノシシ」
鷲士「ちょ、さ、冴葉さんそれってコスプ・・・・」
冴葉「なにか?(ギロリ)」
鷲士「う・・・」
冴葉「では、改めまして4位タツノオトシゴ、3位ヒドラ、2位虎」
鷲士「(うぅ、冴葉さん、めちゃくちゃ楽しそうだなぁ・・・)」←(遠い目)
冴葉「それでは、堂々の第1位は!!犬のスーツでーす」←(もうノリノリ)
鷲士「え!犬ですか」
冴葉「ええ、そうです。ちなみにスーツは完成してます」
鷲士「マジですか?」
冴葉「マジです。(これで、鷲士さんはFTIの飼い犬、フフフ)」


その捨壱 美沙も・・・

美沙「ねえねえ、冴葉ちゃん」
冴葉「なんでしょう?ボス」
美沙「んとね、私も鷲士くんみたいなの欲しいんだけど・・・」
冴葉「猫の着ぐるみですか?」
美沙「え?いや、あれはちょっと・・・・着ぐるみじゃないのを・・・」
冴葉「フフフ、そういうと思いまして、もう作って有ります」
美沙「え!ほんと、さっすが〜」
冴葉「これです!」
 どこから出したのか、ネコ耳とシッポ、それと猫の手を出す
美沙「きゃ〜カワイイ〜、ねぇねぇ付けてみていい」
冴葉「ええ、いいですよ。ちなみにシッポには超小型AIチィップが内蔵されています。ボスの脳波を読み取り様々な動きをします」
美沙「あ!ほんとだ〜。動く動く、でもさこれって冴葉ちゃんの趣味?」
冴葉「そうですよ」
美沙「・・・・・」


その捨弐 ネコロボ

美沙「う〜〜〜ん」
冴葉「どうしたんですボス?」
美沙「近頃、ア0ボのような犬型のロボットのオモチャが出回ってるじゃない、うちで作ってみようかなぁ・・・と思うんだけど」
冴葉「犬のですか?」
美沙「ううん、ネコ型」
冴葉「わかりました、プロトタイプを作ってみます」
美沙「お願いね〜」

 数週間後・・・

冴葉「ボス、プロトタイプが完成しました。限りなく本物に近づけました」
美沙「ふーん、どれどれ」
 と冴葉からネコ型ロボットを受け取る
美沙「おお、この毛の手触り、それと肉球のプニプニ感、まるで本物みたい」
冴葉「本物ですよ」
美沙「・・・・・マジ?」
冴葉「マジです」←(自信満々)


その捨参 ネコロボ・・・その後

美沙「そういえばさ、あのネコロボのプロトタイプ、どうしたの?」
冴葉「プラマのことですか?」
美沙「え?あれ、プラマっていう名前なの?」
冴葉「ええ、勝手に名付けました」
美沙「あ、そうなの?で、プラマはどうしたの?」
冴葉「プラマは、対ミュージアム奇襲用戦闘兵器として改造しました」
美沙「ほへえ〜。んで武装はなにがついてんの?」
冴葉「近接戦闘用に爪からレーザーメスを改造したのを付けました。機動力は通常の猫の10倍です。さらに遠距離からは桐古が所有していた『プラマダッター』を回収、小型化し出力を1.5倍に上げる事に成功しました、ちなみに発射口は口の中です」
美沙「す、すごいの作ったわね、これも冴葉ちゃんの趣味?」
冴葉「あ、わかります♪」←(嬉しそう)


その捨肆 冴葉さんの正体みたり

美沙「さ・え・ばちゃ〜ん」
 ガチャとドアを開け美沙が中に入ろうとしたときなんと!
冴葉「ボスなんでしょう」
 以前美沙が作ってもらった猫耳セットに似た物をつけている冴葉が淡々と答える。
美沙「冴葉ちゃん?その格好は、何?」
冴葉「これですか?これは、以前ボスに作ってあげたのを参考に私のサイズに合わせて作ってみたので着てみました」
美沙「(どうなるんだろう、私の会社?)
冴葉「似合いませんか?」
美沙「い、いや〜。に、似合ってるよ」
冴葉「そうですか!作った甲斐がありました」
美沙「・・・・・」

*注:猫のシッポの注意点
スカートを履いている方は要注意です。このシッポはパンティと一体型なのでスカートが捲れてしまう恐れがありますのでご注意下さい。


その捨伍 あんな事

美花「ワンちゃん、一緒にお風呂入ろー」
神威「なんで?」
美花「だって、ワンちゃんお風呂入ってないでしょ、このままじゃ臭くなっちゃうよ」
神威「別に、いいよなったって」
美花「よくない、よくない臭くなっちゃうのヤダー」
 と両手を上下にブンブン
神威「わかったよ、入ればいいんだろ、入れば」
美花「やったー、それじゃ体洗ってあげるねー」
 ガバッと神威の体を抱きかかえると風呂場にタタタッと駆けて行く。
樫緒「お邪魔しますよ」
雪人「お、玄関からとは、珍しいな兄貴」
樫緒「む、それでは私が玄関から入って来てないとでもいうのか、雪人」
雪人「だって、いつもだったら転移して入って来るじゃないか」
樫緒「・・・・」
樫緒「そ、それより美花はどこにいったんです?」
雪人「ん、美花だったら神威を風呂に入れるって言ってたぜ」
樫緒「あぁ、それじゃ今頃純真な美花をたぶらかしてあんな事やこんな事をいやいやそんな事まで・・・」
 
 とまあ樫緒があらぬ妄想をしている頃風呂場では・・・シャンプーハットを付けた美花が神威にこんな事を言っていた。

美花「ねえねえ、ワンちゃん背中ゴシゴシしてくれない?」
神威「はいはい(ゴシゴシ)」
美花「その後、頭もゴシゴシもしてね♪」
神威「はいよー(俺を洗ってくれるんじゃなかったのか?)」

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