DADDYFACE SidetStories
「赤ちゃんへ・・・」(子供に・・・3)
written by 大包子



チュンチュン・・・・・チチチチチチ・・・・・・・

「う-ん・・・もう朝か・・・」
鷲士は大きくのびをすると隣に寝ている美貴に目をやった。

「・・・・うーん・・・エヘへへへ・・・しゅーくん・・・駄目・・・イッパイ・・・・もう無理だよ〜・・・・」
「美貴ちゃん・・・なんの夢見てるんだろう」

寝言を聞いて苦笑すると美貴の布団をかけ直した。
そして鷲士は美貴の大きくなったお腹を見つめ、そっと優しく触った。

「もうすぐ産まれるんだね・・・・」
お腹に置いた手で慈しむように撫でながら鷲士は呟いた。

「みんな待ってるんだ君が産まれてくるのを・・・美沙ちゃんも樫緒くんも美貴ちゃんも・・・そして僕も・・・」

ゆっくり美貴のお腹を撫でながら鷲士は幸せそうに笑った。

(いろんな事があったんだ・・・君が出来るまで・・・君が出来たとき・・・でもみんなみんな祝福してくれた・・・・だから・・・産まれてきたら話してあげるね・・・・君が、どんなにみんなから愛されて望まれて産まれてきたかという事を・・・)

そう思った時、返事するかのように

ポン・・・

と鷲士の手を中から蹴る感覚が伝わってきた。

(・・・・・・・・・そうかい、君も早く聞きたいんだね・・・・・いっぱい聞かせてあげる・・・・・僕と美貴ちゃんが出会って・・・君のお姉さんとお兄さんと出会って・・・・・きみが産まれてくるまでの長い長いお話・・・・・)

「・・・・・・・・ しゅ-くん、どうしたんだ?お腹撫でたりして・・・・・」
「あ、ごめん美貴ちゃん起こしちゃったね」

鷲士は慌てて手を離そうとした、しかしその離そうとした手の上から美貴の手が優しく重ねられた。
「しゅ-くん、今凄く優しい顔してた・・・・・」
美貴は優しく微笑みながら鷲士に話しかけた。

「・・・うん・・・そうかもしれないね」
「・・・・赤ちゃんとお話してたの?」
「うん・・・産まれてきたら、色んな事を話してあげようと思ってね・・・今その事を話してた・・・聞こえるはずは無いんだけどもね」
「ううん・・・聞こえてるよ・・・きっと・・・私としゅ-くんの赤ちゃんだもん・・・きっと聞こえてる・・・・」
「そうかな・・・・・」

ポン・・・ポン・・・

鷲士がそういった瞬間、また鷲士の手を中から蹴る感触がした。

「・・・・・ほら、聞こえてるって言ってるよしゅ-くん」
「・・・・そうみたいだね・・・・ゆうちゃん・・・・」

二人とも笑いながらお腹に向かって話し掛けた。

「「早く生まれておいで・・・・僕(私)達の赤ちゃん・・・・」」

二人の声に返事するように今までより更に大きくお腹が動いた。

・・・・・・・・・・ポン!


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