様々なダーツの習慣・慣例


スコアー・キーパーの役割

 スコアー・キーパーの仕事には、スコアーをとることの他に、いろいろな事がある。
次にあげるのは、スコアーキーパーがしてもよい事だ。
  •  スコアー・キーパーは、ワイヤーに接近して刺さった、見分けにくいナンバーを口に出して知らせてやってもいい。また、その回の合計スコアーを同じく口に出してアナウンスしてもよい。
  •  スコアー・キーパーは、プレーヤーに、ゲームのフィニッシュまで、あと何点残っているかなど、残りのスコアーをいちいち知らせてやってもよい。
  •  スコアー・キーパーは、ゲームの先攻後攻を決めるミドル・フォー・ディドルの判定をする事ができる。
  •  スコアー・キーパーは、プレーヤーがスローイング・ラインの先に足のつま先を出す事に対して、注意をするか、又は、その回のスコアー失格の宣言をする事ができる。
  •  スコアー・キーパーは、試合中に曲がったりずれたりしたボードを、元の位置に戻す事ができる。
 次に、スコアー・キーパーがしてはならない事。
  •  スコアー・キーパーは、試合中、プレーヤーのどちらかにだけに激励の掛け声や、または反対に、プレー意欲を削ぐような言葉、または野次などを大声で放たないこと。
  •  スコアー・キーパーは、プレーヤーに向かって、どのダブルが残っているとか、「こことあそこ」など、フィニッシュの具体的な組み合わせについて、いちいちアドバイスしないこと。
  •  スコアー・キーパーは、スローイング・ラインの上のプレーヤーを、必要以上に凝視しないこと。
  •  スコアー・キーパーは、ミス・ショットや、悪いスローに対して、吹き出したり、野次ったりしない事。
  •  スコアー・キーパーは、ゲーム前に対戦両者、もしくは両チームで取り決められたルール以外に、勝手に自分で新しくルールを作り上げたりしないこと。
  •  スコアー・キーパーは、プレーヤーからのどちらからも、一杯の飲み物で買収されたりしないこと。
  •  スコアー・キーパーは、試合に気をとられているプレーヤーたちの細君やガールフレンドを、横取りしないこと。
 スコアー・キーパーは、ゲームの先攻後攻の決め方について、決定権をもつべきではない。それは、あくまでも、対戦者同士、あるいは両キャプテンが、その地方の伝統にしたがうか、または他の方法を探るかなど、マットの上で協議し合って決めるべき事である。



先攻後攻の決め方

先攻後攻に、統一されたルールはないというのが本当の所だ。そこで、日本を含めた世界で、使われている方法を、紹介してみよう。

ミドル・フォー・ディドル(Middle for diddle)

 ミドル・フォー・ディドルでは、2人の対戦者、もしくは両チームのキャプテンか代表者が、ダーツを1本づつ投げて、ブルに近い方が先攻になる。この方法による先攻決めは、世界中どの国でも、その習慣や言葉を超えて理解しあえると思うのだが、どうだろう。普通は、どの国でも、「ミドル」とか「センター」とか「ブル」とか言えば通じるものだ。だが以外と、正式な言い方である「ミドル・フォー・ディドル」は、知られていない。余談だが、U.S.Aでは、ブルズ・アイの事を「コーク」と呼ぶ。ペーパーボードのブルズ・アイの部分が、コルクでできていた事に由来するのだが、この為、U.S.Aでは、「ミドル・フォー・ディドルをしよう。」というのを、「ギブ・ミー・ア・コーク」というのだが、初めてニューヨークに行った時、ダーツ・バーで、みすぼらしい男にそう言われ、人の良い私が、訝しがりながらも彼にコカコーラをおごろうとしたのは当然であろう。
 さて、このミドル・フォー・ディドルで、よく問題になる事例をあげておここう。これはルールではないので、リーグや地域、双方のキャプテン同士、もしくは対戦するプレーヤー同士の話し合いで決めるべきものなので、知らぬ土地や店に行った時には、前もって確認し、その地域や店の習慣や伝統などに従うか、または他の方法を探るかなど、マットの上で協議し合って決めるべき事である。
ミドル・フォー・ディドルで、ダーツがボードに刺さらなかったら…。

 これはルールではないので、リーグや地域、双方のキャプテン
  • 実に一般的で、実にわかりやすく、実に合理的なのだが、これから述べる2、3の問題の為に、トーナメントやリーグ戦では、他の方法と併用されて使用されている場合が多い。