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シャンボール・ミュジニー。数あるブルゴーニュの中でも、官能的なワインの一つです。特徴は一言で言えば優雅で繊細。スミレの花や木苺などの香りと豊かな果実味を持っています。しかし、その一言では語りつくせない、不可思議で難解なワインだと私は思います。
その理由としては二つあります。
一つは、北端に重厚で力強い男性的なボンヌ・マール、南端に絹のような口当たりと優美な香りを持った女性的なミュジニー、二つの正反対の性格を持つ特級畑を持つこと。
もう一つは、多くの畑が、他の村の豊かな生産者に所有が移ってしまったことです。これは、貧しさの為に農業を廃業したり、結婚または買収したりといったことが理由なのです。つまり、違う土地の二重人格の人を理解する様なものなので、イメージ通りのシャンボール・ミュジニーに出会うにはかなりの困難が伴います。しかし、それを越えて出会った瞬間には、まさに夢心地と言っても過言ではないでしょう。
最後に、シャンボール・ミュジニーは一人でではなく、大切な人と一緒に味わうのが最高のマリアージュです。それは、優雅で繊細な味わいゆえにどんな料理でもその完全調和を乱してしまうのです。飲む側の足りないものを満たしてから味わいたい、そんな素晴らしいワインです。
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1965年、シャンボール・ミュジニーに設立されたドメーヌ。現在は3代目のアンリ・フェレティグ氏が子供達とドメーヌを運営している。生産量の大半がフランス国内で消費されるため世界的にはまだ有名ではありませんが、果実味とエレガントさを大切にしたワイン造りで注目を集めている。全生産量は4万本と少ないが、シャンボール・ミュジニーでは『レ・シャルム』『レ・コンボット』『レ・カリエール』の三つのプルミエ・クリュを産出している。なかでもアンリ一番の自信作『レ・コンボット』は、あふれんばかりのピュアな果実味を持ち、ブドウの品質を第一とするフェリティグのスタイルを如実に表わした優良品。地味だが今後飛躍が期待できる造り手である。
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シャンボール・ミュジニーに拠を構える新進の造り手ドメーヌ。40歳になるドミニク・ルグエン氏が98年にドメーヌを継承して以降、それまで生産量のほとんどを他の生産者(ニコラ・ポテルやヴァンサン・ジラルタンなど)に販売していたやり方を全面的に見直し、自社瓶詰めを始めた。ちなみにルグエン氏、96年まではフランス軍隊に所属、またニュイ・サン・ジョルジュの社会人ラグビー・チームに15年間所属しているという実に男っぽい人物。しかし、ワインは男性的な印象とは無縁で、柔らかく、きれいで繊細、しかし内に秘めた力を持つ。
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日本で一番人気の高いブルゴーニュ。醸造長はクリストフ・ルーミエ。1992年から全面的に有機栽培を実践している。ブドウの樹齢も比較的高く、ミュジニーは65年。0.1haのブドウ畑からは、せいぜい2樽(600本)のワインしか造られない。実際、このドメーヌの生産量は少なく、85年から94年までの10年間における1ha当たりの生産量は平均29hlという。この厳しい収穫量の制限が、凝縮し、果実味にあふれたワイン造りを可能にしている。新樽の使用率は最高でも30%に抑えて、テロワール(気候や土壌)の特質を果実から引き出すことに努め、清澄、濾過も事実上行なわない。その素晴らしさは、ただの村名もののシャンボール・ミュジニーでさえプルミエ・クリュ以上の品質と感じられるほど。シャンボール・ミュジニーを代表する三つの偉大な畑、ミュジニー、ボンヌ・マール、アムルーズを所有し、中でも特にボンヌ・マールの評価が高い。
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