■ LEY'S WORLD
  ■ プロ野球 : 選手年俸計算プログラム
■UPDATED : 2009/03/13
■MAIL : cze15257@@@nifty.com

 選手の個人成績から、機械的にその年の年俸を弾き出せるような計算式。これを作り出すのは長年の夢でした。毎年の契約更改の時に、各選手の年俸の上がり下がりを見つめながら、「これは安すぎだろー」「こいつにはやり過ぎじゃない?」と感想を書きつつ、「じゃあ自分ならいくらにするのか」と問われた時に、感覚的な答えしか返せないのが悔しかった。今回これにある程度の結論を出すことが出来そうです。
 無論、実際に各球団が行っている査定は非常に複雑なもので、それを再現することは出来ません。あくまでも「我々が簡単に手に入れられるデータをもとに、計算機の世話にならずに暗算できる」レベルのものです。

・年俸1500万円の若手選手が、いきなり新人王を獲った!
・FAで獲得した年俸2億円の新戦力が、一応年間通して一軍にいたものの、レギュラーというには微妙な成績だった
・年俸3000万円の代打の切り札が、過去最高の成績を残したが、スタメンとしては1試合も出ていない
・年俸4000万円の助っ人投手が、前半戦は中継ぎとして、後半戦は先発として、年間通してフル回転した
・先発で10勝をあげた投手が2名いるが、片や長年チームに尽くした年俸8000万円のベテラン、片やローテ定着2年目の年俸4000万の中堅

 こんな様々なケースにおいて、いずれもそれらしい査定が出来るように考慮しています。某ゲームで何年もペナントを行って調整を繰り返しました(笑)。
 なお一番下のケースのように、同じ成績でも昨年の年俸によって今年の年俸は変わりますし、そもそもチームが優勝でも最下位でも同じ査定というわけにはいきません。その他、この計算プログラムの詳しい根拠は、下の方にまとめました。

■選手年俸計算プログラム
 まずは「暫定年俸」を計算する。
 投手の場合、登板試合数or投球イニング数のうち、チーム内順位の高い方(*1)を査定に用い、その数字がチーム1位なら4800万、2位なら4400万……12位なら400万(*2)。
 野手の場合、出場試合数or打数のうち、チーム内順位の高い方(*3)を査定に用い、その数字がチーム1位なら4800万、2位なら4500万……16位なら300万。ただし16位までに投手が入っている場合は抜かして数える。

 次に、リーグ内の個人タイトル各部門での順位によって、選手を4つのランクに分ける。対象タイトルは投手の「勝利数・防御率・HP・S(*4)」、野手の「打率・安打数・HR・打点(*5)」。各タイトルでランクが違うなら、そのうち最良のランクで考える。

>Aランク(1位〜6位) (*6)
 新年俸=(旧年俸か暫定年俸の高い方)+タイトル料。つまり最低でもタイトル料の金額分は昇給する。
 タイトル料は、1位6000万、2位5000万……6位1000万を基本とし、ここにチーム順位による修正を加える。チームが1位なら5割増、2位なら4割増……5位なら1割増、6位なら据え置き(*7)。

>Bランク(7位〜12位)
 新年俸=旧年俸か暫定年俸の高い方。つまり年俸が下がることはない。

>Cランク(13位〜18位)
 新年俸=旧年俸の1割減か暫定年俸の高い方。つまり年俸が1割以上下がることはない。

>Dランク(上記以外)
 新年俸=旧年俸の2割減か暫定年俸の高い方。つまり年俸が2割以上下がることはない。

※旧年俸が1億を超える選手がC/Dランクになった場合、年俸の下がり幅は他の選手の倍(2割/4割)。 (*8)
※旧年俸が4000万以下の選手は、UP上限は4000万。 (*9)
※選手の最低年俸は500万とし、それ未満にはならない。
※端数計算は、上から3桁目を四捨五入。

(*1)チーム内で一番イニング数を投げた先発、チーム内で一番登板が多かったリリーフ、いずれも暫定年俸は4800万。
(*2)通常、1軍には投手12人・野手16人の編成が多いので、その順位までを評価対象としている。最高が4800なのは、12と16の公倍数から良い感じの数字を取っただけ。
(*3)スタメン野手は打数が高いが、代打・代走・守備要員を評価するため試合数も考慮。スタメン8人が年間固定なら、代打の切り札は試合数9位で、暫定年俸は2400万。
(*4)先発の場合、勝利数か防御率のいずれかでリーグ18位以内に入れば評価されるということ。ここをWHIPなどの本格的な指標に変えてもいいだろう。
(*5)当初は「盗塁」も査定対象にしていたのだが、最近は各チームで盗塁する選手が限られており、リーグ18位以内に代走要員が入り過ぎてしまうため、評価外とした。
(*6)Aランクを6位までとしたのは、評価されるべき「抑え投手」をAランクに入れるため。セーブ数のランキングは普通、各球団の抑え投手が1〜6位に入る。またセーブについては、18位まで評価すると、1セーブや2セーブの選手が大量に入ってしまいかねない(盗塁と同じ理由)ので、適当に切り捨てた方がいい。
(*7)ここではどんなに良い成績でも年俸が9000万(=6000万の5割増)しか上がらないが、二冠・三冠ならもっと上がるルールにしてもいいかもしれない。
(*8)本来のプロ野球では、旧年俸が1億を超える選手は40%減まで、その他は25%減まで(ここでは20%)。
(*9)このプログラム中、数学的に一番美しくない処理がここ(笑)。しかし年俸1000万の選手にいきなり翌年1億やるわけにはいかないので。「1000万→5000万、4000万→8000万、6000万→1.5億、これならまあ普通か」「2年連続で活躍すれば“+4000万の壁”を確実に超えられるんで許してもらおう」という判断。