イタリア式心拍トレーニング 

練習内容

少ない


トレーニング
の量



多い

91%以上

全力走、インターバル走

90%〜83%

ソリア

82%〜
78%

メディオ

70%61%

メニュー間の移動時の心拍

60%以下

リラックス、回転重視

■最大心拍数の出し方
心拍トレーニングは最大心拍数のパーセンテージで、この数値を知らないとお話にならない。`220-年齢=最大心拍数`という算出公式があるが、個人差がかなり激しいのであまりアテにならない。
 そこで測り方。10分以上の長い上りで、最初はゆっくり、徐々にペースを上げ、最後の1分を全力で上り力を出し尽くす。このときの値は最大心拍数。重いギアは使わず、軽いギアで心臓に負荷をかけていくことを心がけて!重いギアでやり始めると、心拍が上がる前に脚にきてしまうため測定ができないからだ。


■具体的内容


メディオ

方法・・・一定の心拍域を割り出す(最大心拍の80〜82%)。
計算でだした数値でも高い場合がある。よって、15分のメディオを行い、15分の休みをおいて、再度15分のメディオを行ってみて1回目と同じ心拍域を維持できれば適性だが、同じ心拍域を維持できない場合は数値が高い証拠。そのままやっても効果が薄いので、少し数値を下げて行う。
走っているときは、心拍を守ること。測定値から±3を目安に、スピードはあまり気にしない。
レースのポジションを意識して平坦のメディオではバーの下を持つこと。
平坦と上りでは同じメディオの練習でも使う筋肉が違うので、日によってコースを変えよう。
ケイデンスは90から100.心拍域と回転数を守るようにしたいので信号などのないコースで行いたい。
(例)平坦の場合、3分(最大7分)×5本・セット間7分休み、週3〜4回

メディオのセット数

登録選手

(例)15分×1本、週4回
(最大20分×2、週4回、山では最大30分×2)

ホビーレーサー

(例)10分×1本、または15分×1、週4回
(最大15分×1、週4回、山では最大20分×1)

2 ソリア

選手として一番重要なレベル

ATレベル(最大心拍数の90%)のトレーニング。有酸素運動の限界、耐乳酸運動の向上が目的のトレーニング。方法はメディオと同じ。ハンドルバーの下を握り、ATレベルの心拍を維持。
スピードは気にしない。注意するのはフォームとケイデンス、心拍数。
非常に運動強度が高いのでフォームが乱れないように注意することが必要。
場所は平坦路か上り。平坦と上りでは使う筋肉が違うので意識。
ローラー台を用いても効率よいトレーニングができる。
ソリアはレースでかなり重要なレベル。だがこればかりやっていても駄目。メディオという土台があってこそ生きてくる。まずメディオから。

ソリアのセット数

登録選手

(例)平坦の場合、3分(最大7分)×5本・セット間7分休み、週3〜4回
上りの場合、15分メディオ+5分ソリア(最大10〜15分ソリア)

ホビーレーサー

(例)平坦の場合、3分×3本・セット間7分休み、週2回
上りの場合、7〜10分ソリア(最大15分)


S・F・R


脚専用のパワートレーニング

6〜8%の坂で、ハンドルに手を乗せるだけで上半身の力を使わず、脚だけで上る。
ギアは53×15(上級者の目安)くらいになる。ケイデンス40/分。
ケイデンスは必ず40以下で心拍はメディオ以上にあがらないように。
筋肉や腱に負担がかかるので、練習前後のストレッチは必須。
週二回(例えば火・金曜)が理想だが、週一回でも効果は十分。

S・F・Rのセット数

登録選手

(例)2分×6本・セット間2分30秒休み、週二回
(最大3分×6本・セット間2分30秒休み)

ホビーレーサー

(例)1分30秒×5本・セット間1分30秒休み、週一回


インターバル走


心肺機能向上、
耐乳酸能力向上に効果

方法は、少し軽めのギア(インナー×15)で行う。コースは4〜6%の緩い見通しの良い上り坂で、40秒全力でもがく。インターバルは80秒、5〜6本で1セット。
スタートして25秒を過ぎたあたりで急にきつくなるが我慢して40秒間耐える、また複数で行うと競い合いが生まれ、より効率が良い。
数回こなしていくと酸欠で頭がもうろうとしてくる。危険なのであらかじめ車のこないような場所を探して行う。

インターバルのセット数

登録選手

(例)40秒×5本・80秒インターバル、週一回

ホビーレーサー

(例)25秒×5本・65秒インターバル、週一回

5 全力走

時間を決めて、レースのつもりで全力を出す。心拍はAT値以上を目指す。
コースは平坦、山岳と目的(レース)に応じて変化。
例:修善寺なら山岳よりのコース、群馬ならアップダウンのコース
同じコースで何人かで力に応じたハンディをつけてもがくとなお効果的。
ハートレートモニターは気にせず、しかしクランクの回転数やフォームに注意。
日本ではレースの絶対数が少ないので、週に一度はレースレベルの負荷に上げてトレーニングする必要がある。
レースでは心拍を管理して走ることはまず出来ないので、この全力走のようなトレーニングで自分の感覚をつかむことが大切。

全力走のセット数

登録選手

(例)10分くらいの峠
1本目は
TT、2本目はゆっくり、3本目は再びTTで行う

ホビーレーサー

登録選手と同じ

6 
プログレッシーネ

峠で階段を登っていくように心拍数を少しずつ上げていくトレーニング。
一日のトレーニングでいくつもの峠を越えるときにパフォーマンスを落とさずに登ることが出来る。
20分くらいの峠なら、麓から心拍を3分毎に10ずつ上げていく(厳密に守らなくてよい)。心拍120くらいからはじめて頂上付近でAT値以上になる感じがベスト。
ハンドルバーの握る位置はブラケットの位置か、リラックスできるバーの上。
この練習方法は登りの苦手な選手にも有効なトレーニング。リズミカルにスムーズに登ることが出来るので、フォームを乱さないように意識する。複数で行う場合は、登りが苦手な選手は強い選手について行くだけで十分効果はある。

プログレッシオーネのセット数

登録選手

(例)10〜30分(最大)の上り、週二回

ホビーレーサー

(例)10分〜20分の上り、週一回

7 
スプリントトレーニング

無酸素レベルのトレーニング。練習の中盤、終盤でもがける距離が変わるので、自分のスピードを身体で覚えること。ギア比、風向きなど、レースを想定して行う。
方法は一人でなく複数で行う。距離は200mほど。チームの練習の終盤に行うとレースと同じような状況でトレーニングが出来る。
セット毎に先頭を交代してあらゆる状況に対応できるようにすると尚良い。

スプリントのセット数

登録選手

(例)200m×3本・7分インターバル、週二回

ホビーレーサー

(例)200m×3本・10分インターバル、週二回