マリアの長い睫毛にも、粉雪がとまっている。
「マリア、ちょっと眼を瞑って」
 大神は指先で軽く雪を払って、そのまま神妙に眼を閉じているマリアに口付けた。「───俺も聖母様にお願いしてもいいだろうか?」