のんたん日記 8



12.学校公開

    今年も、のんたんの通うK盲学校では、学校公開が行われました。
 「学校公開」というのは、「ある期間、学校を公開していますので、どうぞ自由に見にいらしてください。」 と、学校が父母に呼びかける行事です。時間の制限がなく、父母はこの期間内のいつでも、好きな 時間に学校のようすを見に行くことができます。従来の参観日とは違って、ふだんどおりの 学校のようすを自然に知ってもらおう、というのが、その趣旨のようです。
  のんたんとH先生の生き生きとした授業のようすが見られるのを、おかあさんはいつも 楽しみにしているので、今年も、仕事を休んで学校にでかけました。
  のんたんが上手にパーキンス(点字タイプライター)を打てるようになってきたので、 その進歩ぶりを見られるものとおかあさんは思っていたのです。ところが、今年は意外なことが ありました。のんたんのパーキンスの隣りに、もう一台、パーキンスが置かれていたのです。 そして、担任のH先生がにこにこと、びっくりするようなことを…。
「おかあさんも点字を(ようやく)覚えてくださったので、今日はのんたんといっしょに パーキンスを打って、使い方を覚えて帰っていただきたいと思って…」
  おかあさんは、どっひゃーとひっくりかえってしまいました。のんたんの授業を見るつもり で来たのに、なんと、自分の授業になってしまったのです。
  とまどいながらも、H先生におしえられるままに、パーキンスにさわってみるおかあさん。
「はい、ではまずは、のぞみ、と打ってみてください。」
  うーん、これがむずかしい。一文字打つのに、10秒考え込むおかあさん。その隣りで、 のんたんはすいすいと紙をセットし、バリバリと点字を打ちまくっています。とほほ…。
  ようやく打ったのを見て、H先生のひとこと。
「おかあさん、『えぞみ』になってますよ〜。」
  やれやれ、やっと点字を覚えたと思ったら、次はパーキンスです。盲児の母の道は きびしいなあ…と思いつつ、ガッチャン、ガッチャン、パーキンスを打つ おかあさんなのでした。



学校公開


2007年2月1日 学校公開

学校の廊下を歩くのんたん。

教室への移動も、ひとりですいすいできます。

「のぞみくん、紙をセットしてください。」

「はじめまーす。」

紙をいれて…

中にまきとります。

できたぁ!

のぞみ、と打ちます。

カンタンだよ!

できたかな?

打った点字を確認しています。

もっとやりまーす。

パーキンスだいすき!

どんどんやるよ〜

昨日やったことを思い出して、日記を書きます。

打ったらさわって確認!

今日もたくさん打ったね!

隣りにあるのは、おかあさんのために用意されたパーキンスです(汗)。

今日はここまでにしましょう。

「これで、自立活動を終わります。」

今日はおかあさんといっしょに帰るよ!

連絡帳をランドセルにしまって…

着替えもしまって…

下校準備完了!












←この日は、おかあさんといっしょに帰りました。
途中で近所のスーパーに寄って、冷蔵庫の音を確認しているのんたんです。
(おまけ)

「あさのながれ」

のんたんの書初め。

壁に貼ってあった写真です。