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ボリヴィアの百姓一揆
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〈 Sat, 18 Oct 2003 〉
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○サンチェス辞任
南米のボリヴィアはカストロの盟友チェ・ゲバラが隠れたジャングル、海がない国。先住民インディオが大部分で南米で一番貧しい国である。軍事クーデターの倒し倒されにあけくれて、政情不安が20年、そのあいだに隣のブラジルやアルゼンチンが、まがりなりにも近代化を遂げたけれど、ボリヴィアは取り残された。アンデスの高地にある首都ラパスは地理的にも発展しそうにみえない。 |
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ここ一月、各地から大勢の百姓が大統領退陣を要求して、首都ラパスはデモの波で騒然となっていた。大統領はゴンサロ・サンチェス(Gonzalo Sanchez de Lozada)という。知らない。大統領選挙に勝ってまだ1年2か月、愛称「ゴニ」、知る訳ないがCIAが後押しする人物。国民とコミニュケートできない白人百万長者である。
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○ガス資源
ボリヴィアの民衆は貧しい。だがジャングル山地の下には南米第2のガス資源が眠っている。ボチボチ生産輸出がはじまっているが、自由経済を標榜するボリヴィアでは利益が特権白人層に、「ゴニ」の仲間で分け合ってしまう。そしてさらにパイプラインをチリの港まで延ばして、アメリカへ売る計画が百姓たちを怒らせた。どうせ特権層で山分けするのだ。学生、弁護士、エンジニアなど、おすそわけに預かれない者がみな加わって抗議デモが連日続けばどんな政体でも堪えられない。南米にはよくあったパターンである。 |
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○初の先住民大統領うまれるか
昨日17日(金)の首都デモは5万人が参加、かくて百姓一揆は大統領を辞任に追い込んだのであります。さ〜てこれからの青写真は?ガスプロジェクトの是非を国民投票に問う提案は反対派に拒否された。反政府のリーダーであるモラレス氏が初の先住民大統領に選ばれるような雰囲気です。この人はいいと思う。 |
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一揆の農民たちはガスプロジェクトを国営にして国民でわけよ、という趣旨らしいが、国内消費は数パーセンとで充分間に合う。やはり輸出で外貨を稼いで赤字国からはやく脱出するとして、まずお百姓さんに理解してもらうことから始めなければならない。ま、贅沢な苦労ではある。
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余談:
この百姓一揆の過激派が先祖代々コカを栽培している百姓で、米の麻薬撲滅キャンペーンによって収入源を失い恨んでいる。米大使館がよく爆破されないものだ。コカの木は葉からコカコーラやコカ酒をつくるのかな。その方面はうといのですが、コカインに抽出しなければ取り締まりの対象外になるのだろうか。現地ではいろいろな薬用に使われているようです。 |
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ボリヴィアにはかつて海港があったそうで、随分むかし1879-83年にチリ=ボリヴィア戦争で海港をチリに接収された経緯があった。だからチリの領土を通ってパイプをその港へ敷設することは先住民族の誇りを冒涜するらしい。100年前のことを昨日のように話すインディオさんたち。地図を見るとたしかに不自然で、ボリヴィアから山をくだって太平洋に出る商人の道があったと想像できる。(了)
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