安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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「隠された収容所」北朝鮮報告書

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〈 Tue, 23 Oct 2003



「隠されたグーラジュ」上掲の報告書が22日(ネット版は21日)出版されました。今回はこの報告書の紹介に徹します。
グーラージュとは名高い スターリン時代の政治犯収容所、北朝鮮の政治犯収容所がおなじシステムを踏襲していることを意味している。報告書はThe U.S. Committee for Human Rights in North Korea「北朝鮮の人権に関する米国委員会」、ワシントンに本部があるNGO非政府組織が発行。NGOであるが元政府機関にいた人たちが理事に名を連ねており、現理事長はレーガン政府の国防次官だった人物。米国の人権運動では手堅い実績をもつ組織である。
報告書によれば、大規模な政治犯収容所はうち7ケ所、大小あわせて30ぐらい のグーラムジュに栄養失調の収容者が計15〜20万人と推定される。全125ページ、衛星写真が30pもあるこの報告書が発行NGOのHPからPDFで自由に落せます。
著者は弁護士で人権活動家のデヴィッド・ホーク氏。国連人権委員としてカンボジア、ポルポトの虐殺を調査し、報告書を著した人である。実は9月にこの北朝鮮収容所実態報告書の出版予告があって、その後、HPにていねいに延期知らせがありました。
多数の脱北者とのインタビューと、14ケ所の収容所が衛星写真で90〜121pまで各ページ一枚のカラーで一挙に公開された。ソウル在住の収容所経験のある脱北者を中心に証言をあつめたものである。多くはすでに米韓日の新聞雑誌に取り上げられたり、国連人権委員のHPでも脱北者のインタビューを読んだおぼえがある。しかし正確な聞き取りがこうして一冊にまとまると、重力にため息が出ます。なかには本名・顔写真いりの証言者もいます。
特筆すべきはやはり衛星写真です。もちろん米軍の詳細衛星写真は機密で非公開で、報告書に掲載されたのは米国民間の衛星画像モニター数社の提供によります。以下この報告書から「管理所」とか「教化所」とよばれる収容所の衛星写真をいくつか転載しよう。
↑日本海側北方のロシア国境にある収容所、炭坑労働が課される。
↑平壤の北東120キロぐらいの山間部にある小規模な「教化所」、オピウム生産地。3がケシのはたけ、2は労役者の住む村、1は実を切り採る工場。
↑中国国境にある(挿入図赤印)比較的大きな市、新?州とかにある収容所、強制送還された脱北者がここを経由するもよう。

↑ 脱走脱北者の証言にもとづくスケッチ


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