安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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プーチンの締めワザ

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〈Tue, 28 Oct 2003



前回のつづき、まず「なんでもBBS」より
月曜日、きょうのロシア株の動きに注目。「これはロシアの9.11」モスクワ市場は暴落と論評したモスクワの経済評論家がいましたが・・・平穏ならシブネフチとの合併違法、米メジャーの資本参加もならぬ!プーチンは締め業でほんとにオトスかも。
落ちました。ロシア株全面安、15%ダウン!ユコス銘柄は21パーセント急落して一時間取引停止。ルーブル安急進。なおも円高、およよ。ユコス株はロシア株トータルの30%にあたるので衝撃は大きい。追及が厳しくなったひと月前からの下げ幅は30パーセントです。
さては海外投資ぞくぞく引き上げか?とおもいきやモスクワ終り値が-10%、ユコスも-10%に戻していた。平穏じゃないが、混乱でもない。この程度の市況変動ではプーチンがほんとにホドルコフスキーをオトします。プーチンは「受け身ができるように背負い投げ」という前回のわたしの読みは狂いました。またも・・
プーチンは財界指導者をクレムリンに集めて「ロシア経済は発展しつつある。犯罪者は容赦しない」と短く独演、テレビ向けのパフォーマンスで冷静になるよう呼びかけました。これは企業家は政治に関わるな、野党に資金援助すればキミたちも刑務所送りだぞ、という警告です。
ホドルコフスキーが逮捕されていい気味だと思うロシア人は少なくないが、嫌疑が横領と脱税だとおもっっちゃいない。横領ならクレムリンのオリガーキ(政権中枢の支配層、プーチンをカエル飛びで後継に選んだエリツィンのとりまきたち)はもっとすごい、理由は100パーセント政治的モチーフによる。だが、プーチんは決して政治的モチーフを口にしないのだ。ホドルコフスキーの何が気に入らないのだろう。まさか己の地位をおびやかす政敵とは思っていまい。
ロシアウォッチャーの分析を要約すればふたつある。
1) 12月の国会議員選挙のためおおっぴらにな野党財政支援、来年春の大統領選挙に食指を動かし、08年に大統領の座を狙うキケンな資本家。まだ刑務所に入っている7月に逮捕された右腕は政治的野心はない。これはホドルコフ社長逮捕が政治的野心ではない、という伏線。
2) クレムリンの内部抗争:まず行政を牛耳るオリガーキのグループがいる。そこへプーチンが連れてきたペテルブルグ市の元部下や古巣KGBのもと部下が別のグループを形成。こちらは警察司法と情報公安関係である。後者が勝ちを制して逮捕に踏み切った。また、前者は経済力民間に取られて財閥解体。あるいは国営化して自分たちが動かしたいので公安を動かしたという別の見方もある。(了)


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