安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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「平和の敵」世論調査、一位イスラエル

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〈Tue, 04 Nov 2003



質問「平和の脅威となる国は?」、答えはイスラエルが約6割を獲得してトップ。EUが10月におこなった域内15カ国7515人を対象にした、かなり大掛かりな世論調査の結果である。
イスラエル 59%
イラン、北朝鮮、アメリカ 53%(端数の差で左記の順位)
イラク 52%
アフガニスタン 50%
パキスタン 48%
●パレスチナが入っていないが、それは独立国家ではないとして、EUが質問から外したため。これに対しイスラエルは世論操作だ、調査のやりかたに問題があるとしている。ヨーロッパの嫌われ国家No.1という汚名については長らく慣れっこになっているので、国中 が驚いて憤慨したりする状況ではない。
欧州の中東特派員がつたえる論評は、わたしから見れば60パーセントは親パレスチナ、残りは反イスラエルである。世論調査の結果をは筆者がヒシヒシ日常感じているものとかわらない。ヨーロッパには漠としたユダヤ人特視、差別や嫌悪でもない別枠の人を見る目があるようにおもう。それとイスラエルの躊躇しない冷酷な武力行使がなんといってもマイナス要因だ。
建設が進む分離フェンスも気がかり。西岸に大きく割り込む形で作られた「隔離フェンス」はパレスチナ住民の生活侵害であり、将来の国境線引きに既成事実にするつもりか、疑いが晴れない。シャロンは初めてインドへ出向いた。今日明日はプーチンとロードマップ支援や石油を売ってくださいと願いするためロシアに赴くが、欧州訪問はあまりない。今年夏に当地のボンネヴィク首相と会談したのは例外に属する。
●イランは核の問題より、イスラム原理主義の国家そのものが不気味ということだろう。欧州からみれば、言論の自由、女性抑圧は最悪の社会、平和の敵なのである。北朝鮮が急浮上したのにいささかおどろいた。良い傾向です。新聞TVでよく取り上げられるようになったからだろう。イスラエルもそうだが、メデイアに悪い記事が多くなり注目をあつめると、順位があがる。知名度の問題かもしれない。
●北朝鮮脅威の理由は独裁者キム・ジョンイルがなにをしでかすかわからない男、という認識ぐらいで「拉致」を知る人はジャーナリストでも稀である。知っていてもなぜ拉致するの、拉致してどうするのといった類の不可解を説明するのはたやすくない。『スパイ訓練やテロ訓練をして外国へ送り出すの、日本のパスポートならどの国へでも行けるからね』と、かんたんに言うようにしている。
●アメリカは言わずと知れたヨーロッパのライバルである。政治的にも経済的にも・・互いにいくら論争しても武力紛争の心配がないのでそれだけアメリカ嫌いも遠慮なく口にできる。欧州の平和を維持するパトロン・アメリカの立場から、世界を撹乱する「災いの米国」観に傾いたようだ。このこともヒシヒシ感じている。
●イラク、アフガニスタン、パキスタン、いずれもテロに悩まされている国だ。治安の悪さ、いっこうに改善しない国情、共通してムスリムへの猜疑心がいなめない。(了)


Pnorama Box制作委員会

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