安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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シナリオGO! 上機嫌のブッシュ

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〈 Mon, 17 Nov 2003



●フロストの朝食対談で喋るブッシュ
ブッシュが今週イギリスを訪問、女王様のバッキンガム パレスに滞在する超国賓待遇を受けて、トニー・ブレアとイラクビジネスや対欧州政策から森羅万象について「雑談」する。その前にワシントンで出張してきたBBC・Sirデイヴィド・フロストの対談番組に出演、ご機嫌よくイラク、中東、大統領になって何を学んだかまで、カラフル且つ舌滑らかに喋くりました。フロスト氏の番組はディベートではない、批判がましいことを言わないもののかなりイタイことを突く。
○「フセインは45分以内に発射出来る大量破壊兵器を所有していたと思うか」、△「イギリスでは10万人規模の"STOP BUSH"デモが待ち構えているが・・」などなど、言いにくいことを紳士的に糾すベテラン記者の力量が冴えた。フロストは特に上手な話し手とはおもえないのに、ブッシュが喜んで話すようにもっていくインタビュー術、重厚さ。こんなインタビュアーが日本に一人でもいれば国際政治がもっとおもしろくなるんだですが・・
上記二つの質問にブッシュの答え、○「フセインは危険な男」(直接答えずWMD調査を続行しているケイ氏の活動やフセインの蛮行を語る)。△「意見を自由に言える国はラッキーじゃない?人々が自由に発言できる国に行くことを高く評価している」。警備を仕切らなければならないロンドン警察は災難だが、ブッシュは反米デモを怖れて中止する考えが浮かばない。迷惑をおかけする配慮がまるでない。それでいいのです。遠慮していては世界のリーダーがつとまらない。
●イラク新シナリオにゴー
イラク政権委譲の段取りと、日取りが発表された。ブッシュがブレマー行政官を呼び戻して、パウエル、ラムズフェルド、ライスと5頭を寄せ合って決めたイラク新政策日程を、ブレマーが持ち帰ってイラク統治評議会にはかったところたちまち合意。重い通りにシナリオができたのでブッシュは機嫌がいい。イタリア軍18人の犠牲者にめげず、ベルスコーニ伊首相が間髪をいれず駐留を決意したことににいたく感激してますます機嫌がよい。ついこのことが口にでるほど喜び勇んでいるところだ。日本のジエイタイ、無理にしなくてもいいいよジュンイチロー!でしょうな。
だが、シナリオがうまくいくとは限らない。来年2月末までの「基本法」制定はよいとして、来年5月中に選出する「暫定国民議会」が、イラク18州の地方ボスや各界代表を集めてその中から代議員を選ぶ段取りになっている。そうして米軍主導で作った「暫定国民議会」に権限を委譲する。ここまでは進むのではないか期待しよう。問題はそのあとです。《05年憲法草案をつくって国民投票で信任を得、05年中に総選挙で名実ともにイラク人のイラク人による政府誕生》・・うまく進みそうな根拠があるのだろうか?
仏外相ドヴィルパンが「遅すぎる、今年中にだ」とルモンド紙で吠えています。同時に「治安維持は米が責任取れ」とも、なにが気にくわないのか、ソルボンヌの政治科は反米の震源地である。
ま、ブッシュとしては今から05年のシナリオを心配しなくてもよい、大統領選に明るいイラクを描くのがキッカケであり、この政策転換新シナリオに「賭け」たのである。と、そう考えれば、ブッシュこの数日のハイスピリットが納得できる。ヘリコプター2機墜落、米兵17人亡くなったのに微笑みが絶えないもの。
「再選されたとして、ホワイトハウスのスタッフを入れ替えるますか」?フロスト氏の質問にはもちろん直接答えないが終始機嫌がいい。心から ラムズフェルド、パウエル、ライスを誉め尽くすのは演技なのか、わたしは信じがちである。対談についてイギリスの批評は一致している「善悪、白黒で驚くほどストレート、単純すぎて怪訝におもう」そうです。そうだろうな。
しかし対談を聞いていて一つ小生が得た触感は、チェイニーを離さない口ぶり。次期大統領選にチェイニーと組んで再出馬する、賭けてもいい。(了)


Pnorama Box制作委員会

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